雞蓉豆腐薺菜羹│鶏ミンチと豆腐とナズナのスープ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
広東省の家庭料理『雞蓉豆腐薺菜羹│鶏ミンチと豆腐とナズナのスープ』のレシピを紹介します。春の七草のひとつでもあるナズナを使った絶品中華料理です。スープをかき混ぜると浮かんでくるピンク色の鶏肉のミンチがスープ全体に味を広げ、豆腐がとろりとした食感、とろみのついたスープに散らばったネギやパセリがさわやかな後味を口中に広げてくれる絶品料理です。

ナズナは学名を Capsella bursa-pastoris といいます。アブラナ科の植物で中国語では「薺菜」、別名を護生草、地菜、地米菜、菱閘菜といい、その名前から食用の植物であることが分りますね。日本ではぺんぺん草という別称の方が有名かもしれません。ナズナは種子、葉、茎が食用になります。世界の温帯に広く分布し、野生でも栽培でも育てられます。今の日本ではよほどのことがなければ春の七草で作る『七草がゆ』以外で口にする機会はないでしょうが、一昔前は手軽に採取できる野菜として様々な料理に使われていました。

ナズナは春になると芽を出し、夏には地上部の大部分が枯れてしまうことから「夏無」から名づけられたという説があります。残った地上部をロゼットにして冬を越し、翌年も成長することがあります。ぺんぺん草も生えない…と比喩がされるほど荒地に強い植物で、気温さえ適正ならほぼどんな土壌でも生育すると言われています。まぁアブラナ科の植物は全体的に荒地栽培に強いものが多いのですが(笑)。

ナズナは冬のロゼットも食べられないことはないですが、丁寧にあく抜きをしないと苦みがあります。今回の料理に使うナズナは地上部の葉や茎の部位を使います。春になったら試してみてはいかがでしょうか?

それではレシピです。



[材料]
絹ごし豆腐 ……… 1丁
鶏肉ミンチ ……… 250g
ナズナ ……… 500g
ネギ ……… 20g
パセリ ……… 20g
チキンスープ ……… 1000cc
水溶き片栗粉 ……… 100cc
[調味料]
紹興酒 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々


[作り方]
1.鶏肉ミンチに紹興酒、砂糖、塩、胡椒をよく混ぜ合わせ15分ほど浸けておく。

2.豆腐をさいの目に切る。ネギ、パセリをそれぞれみじん切りにする。ナズナをよく洗い、みじん切りにする。

3.鍋に中華スープを入れて沸騰させ、鶏肉ミンチをばらしながら加える。そのまま5分ほど煮込みながらアクを取り除く。続いてナズナを加え、さらに10分ほど煮込む。

4.作り方3の鍋に豆腐を加え、加熱して沸騰させる。最後に火を止めて水溶き片栗粉を流しいれ、スープにとろみをつける。器に盛り付けたら、最後にネギとパセリを散らして完成。

Point!
鶏肉はバラバラになるように煮込みます。浮いてきた塊はそれぞれ箸などでほぐしてバラバラにしましょう。最終的にスープの底に鶏肉のかけらが沈み、上に豆腐が乗っているような状態になります。


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