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黑芝麻卷│香港式ゴマ巻き

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
香港の伝統料理『黑芝麻卷│香港式ゴマ巻き』のレシピを紹介します。黒ゴマをクワイ粉と合わせて糊状にし、蒸して火を通したものをくるくると巻いた伝統料理です。香港ご当地では「菲林卷(フィルム巻)」と呼ばれ親しまれています。日本で作っても見た目の面白さから喜ばれそうです。

別名の「菲林巻」の菲林(Fei lin)とは一昔前までのカメラで使われていたフィルムのことを指します。静止画だけでなく動画撮影にも使われたロールフィルムは、それまでの写真乾板に取って代わり一大産業を築きました。

ロールフィルムの発明は映画の発明とほぼ同義です。開発当初はセルロイドを利用したフィルムが主流で、その易燃性が非常に問題となりました。それを改善したアセテートフィルムは劣化しやすく保管に注意が必要でした。さらに90年代からポリエステル製に置き換えられ、フィルムカメラは一世を風靡しますが、近年はデジタルカメラに押され世界的な多くのフィルムメーカーが倒産、または事業転換を余儀なくされました。日本のフィルム最大手だった富士フィルムが現在医薬品事業を行っていることを20年前の誰が予測できたでしょうか?最盛期(1998年ころ)は日本国内だけで毎年4億本以上生産されていたフィルムは、2010年には3400万本まで生産量が落ち込んでいます。現在は…さらに少なくなっていることでしょう。

しかしフィルムカメラが完全にデジタルカメラに取って代わられた…、という時代も今は昔、そのデジタルカメラの出荷台数も近年減少傾向にあります。その最大の理由が携帯電話のカメラ性能がアップしたため。デジタルカメラよりはるかに性能で劣るはずの携帯電話のカメラは、ハードウェア性能よりもむしろソフトウェア性能を伸ばすことでシェアを拡大しています。

お持ちの携帯電話に複数のカメラアプリが入っているという人も珍しくないことでしょう。携帯電話のカメラはSNSとの連携やシェア機能を追求したものが多く、自動で画像を修正してくれたり、加工しえくれたりと、「写真を撮る楽しみ」をそのまま形にしたようなものが多いのです。

フィルムの開発も、カメラの普及も、デジタル化も、携帯カメラの進化も、すべては人間の「視覚情報を形に残したい」という根源的な欲求から来ています。もっと遡れば自分の見た事物を他人に伝えるために「言葉を生み出した」のがカメラの元祖なのかもしれません。視覚の部分を聴覚や味覚などに置き換えれば、今後の新しい発明を先読みできるかもしれません。10年20年後にはどんなアイディアが、どんな形で、どんな欲求を満たすために表れるのでしょうか。楽しみですね!



冬菇百合炒蜜糖豆│シイタケとユリネとサヤエンドウの野菜炒め

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
久しぶりに広東料理から『冬菇百合炒蜜糖豆│シイタケとユリネとサヤエンドウの野菜炒め』のレシピを紹介します。料理名の通りシイタケと薄切りにしたユリネとサヤエンドウを醤油で炒めた料理です。ベジタリアンも食べられる素食の一種で、鮮やかな色合いと野菜の旨味が特徴の料理です。

記事は後日!


苦茶油麵線│ソーメンの椿油炒め

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『苦茶油麵線│ソーメンの椿油炒め』のレシピを紹介します。中国語で苦油と呼ばれる椿油を風味づけに使い、野菜とソーメンを炒めた料理です。うっすらとした独特の苦みとよい香りが漂います。

椿油は中国語で「苦茶油」と呼びます。正確には原料となる植物の種類が異なり、少し風味が異なります。どちらも食用にできるので、手に入るものを使いましょう。

椿油はツバキ科ヤブツバキやサザンカの種子から得られる油です。ヤブツバキの種子から採ったものだけを「ツバキ油」、それ以外のものは「椿油」や「つばき油」と呼び分けます。この辺は日本薬局方との兼合いなので、日常生活では気にして使い分けるほどではありませんが、商品名として記載する時は注意が必要です。

中国では油茶と呼ばれるツバキの仲間や、茶葉を作るチャノキ(お茶のとれるチャノキはツバキ科の植物です)から搾油したものを苦茶油として用います。

食用として日本では天ぷら油や中国では炒め物など用いられるほか、化粧品の原料や日本刀の手入れなどにも利用されます。非常に応用範囲の広い自然油で、椿油と知らずに加工品を用いていることもあることでしょう。

食品売り場に見当たらなければ薬局で(注文すれば)手に入れることができます。

それではレシピです。



五行蔬菜湯│五行野菜スープ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾素食から『五行蔬菜湯│五行野菜スープ』のレシピを紹介します。お坊さんでも食べられる五種類の野菜を塩だけで調理したスープです。シイタケの旨味を生かして作ります。物足りない方は豚肉でも加えてください。

このスープは日本の立石和という人が1993年ころに発表した≪「元祖」野菜スープ強健法―ガン細胞も3日で消えた!?≫という書籍で紹介した野菜スープがもとになっています。有名人(中には日本オン副首相も…)やその家族らが広告塔としてメディアに登場し日本でもちょっとした話題になったので、覚えている方もいるかもしれません。

著者本人は後に無資格診療で逮捕され日本ではブームはすっかり去りましたが、実はこの本は繁体字に翻訳され台湾やシンガポールでいまだに読まれ続けています。

本の内容を要約すると木火土金水の五行を基礎とした五色の野菜を配合したスープ(このレシピではダイコン葉の青、ニンジンの赤、ゴボウの黄、ダイコンの白、シイタケの黒)を飲めばがんが治るといった"よくある"話。培養したがん細胞にこのスープをかければすぐに死滅したとか、ガンのあるラットの寿命を延長させたなどの実験内容の結果も記載されています。ただし専門論文ではないので信憑性は全くありません。

著者の指導の下このスープを飲んだ人は、"すべて"生存期間が延長し、ある人は三日でがん細胞が消えたという話を筆頭に、慢性的な腕の痛みが消えた、生活習慣病が治ったなどの例も紹介されています。

正直胡散臭いことこの上ありませんが、この本は実際に20万部近い売れ行きを示したそうです。本当にがんが治るかどうかは別として、記載のレシピは簡単で確かに健康には良さそうです。台湾やシンガポールでもジャンクフードがはびこっていますが、そういう食生活にどっぷりつかった人がしばらくこのスープを飲むと体に良い影響はありそうですね。

そしてレシピは台湾で少しずつアレンジされ、今では一品料理として普通に書籍に載るようになりました。

この手の本はだいたい「金を稼ぎたい」か「本当に人を救いたい」のどちらかの思想が出発点になっています。何かを紹介して売りつけたりするものは前者、それ以外は後者の思想が強いと言えるでしょう。善意から生まれたスープであるならば一度試してみるのはいかがでしょうか?

台湾では素食の店で割と食べられます。



豉油皇炒麵│香港風炒飯

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
香港の定番メニュー『豉油皇炒麵│香港風炒飯』のレシピを紹介します。肉を使わずに作る醤油ベースにしたシンプルな焼きそばです。香港人にとっての故郷の味です。

料理名の「豉油」とは香港語で醤油の意味です。香港のほとんどのホテルのレストランや朝食の屋台などで食べられます。醤油、塩、砂糖、水などで作るこの料理に使う調味料の組み合わせを「豉油皇」といいます。ほかにごま油やダシの素を加えることもあります。

醤油をベースにネギ、モヤシ、シイタケなどを炒めて麺に絡めて食べ、通常肉類は入れません。今回のレシピでは卵麺やオイスターソースを使っていますが、動物性の材料を抜いて作れば素食にもなり、お寺などでも食べられます。

レシピでは麺の処理に時間をかけていますが、屋台で作ってもらう場合は数十秒で完成するファストフードに、ホテルのレストランなどで作ってもらう場合は少し手間をかけたちゃんとした料理になります。伝統的には労働者の栄養源なので、あまり気張らずにざっくり作ってしまうのが良いでしょう。

台湾は美食の都として有名ですが、中国各地の伝統料理すべてを食べられるわけではありません。今回の料理のように地域に根差したローカルフードというのはその地に行かないと食べられませんので、旅行時は高級レストランをあえて外して、こういう庶民の味というのを追い求めてみるのも悪くありませんね。


羅漢果燉雪梨│ナシの羅漢果煮

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難易度: 調理時間:1時間以内
久しぶりに本格薬膳『羅漢果燉雪梨│ナシの羅漢果煮』のレシピを紹介します。羅漢果でナシを丸ごと煮た料理で、のどの炎症に非常に効果があります。デザート代わりに食べてもおいしいので、材料が手に入る方はぜひ作ってみましょう。

ラカンカは学名を Siraitia grosvenorii といいます。20年ほど前に科が変わり、以前は Momordica grosvenorii とも呼ばれていました。キュtウリやスイカの仲間のウリ科の植物で、モグロシドという特殊な甘味成分を持っています。

モグロシドはその構造の違いによってモグロシドII、III、IV、V、VIなどに分類され、さらに微細な構造の違いによってオキソ-、デオキシ-、A、B…などの接頭接尾語が付きます。それぞれ砂糖の300-500倍もの強力な甘みを持つのですが、生体では分解できないためなんとカロリーゼロ。これを利用して糖分制限の人向けの甘味料としても販売されています。


モグロシドは複雑な構造をしているので、いまだ商業レベルで化学合成するまでには至っておらず、ほとんどがラカンカから抽出して得られます。世界で流通する羅漢果の9割が中国江西省で産出され、地域の一大産業ともなっています。

日本では抽出物のほうが有名ですが、台湾では漢方薬局で生薬自体を手軽に手に入れることができます。台湾訪問時に一度経験してみるのはいかがでしょうか?羅漢果は一個15-30元程で買えます。



心太軟|ナツメケーキ

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難易度:☆ 調理時間:1時間以内
中国の伝統デザート『心太軟|ナツメケーキ』のレシピを紹介します。現代風にアレンジされえたものも数多く出回りますが、今回は古方に則ってナツメに米粉の生地を挟んだもののレシピを紹介します。古くは不老長寿の実とも言われたナツメの栄養をたっぷり取り入れましょう。

『心太軟』は伝統的なナツメを使ったデザートの名前ですが、その字義である「心(芯)がとろけるくらい軟らかい」から洋菓子『チョコレートフォンダン』の中国語名としても使われます。小型のチョコレートケーキの中からチョコレートが流れ出してくるアレです。今回紹介する『心太軟』とは同名の別物なので覚えておきましょう。

今回は台湾の選挙報道について紹介します。

今回の台湾総統選、立法委員選をはじめ、統一地方選などの重要な選挙では、各ケーブルテレビ局がこぞって開票の行方を実況します。ほとんど全ての投票所兼開票所にメディアのバイトが手配され、開票の途中経過と結果をテレビ局に伝えるのです。各局はその結果をリアルタイムで計算して報道している…はずなのですが、いつもいつもその途中経過には大きな疑問符がつきます。

どの選挙区を見ても「こんな接戦なの?」と思う数字が並ぶのです。

いくつか例を見てみましょう。どれも開票開始1時間半時点の報道画面です。









どうでしょう?こんなシーソーゲームを報道されたらテレビにかじりついてしまいます。が、これは視聴者をひきつけるためのテレビ局の巧妙なトリック。

桃園4、5、6選挙区では最終的にこの時点で得票率通り僅差で選挙が終わりましたが、その他極僅差の新竹県や北市(台北市)3、4、5では、最終的にかなりの得票差がついて終わりました。新竹県や北市5などは結果が逆転しています。特に注目どの高い選挙区の結果は途中まで僅差で、結果がめまぐるしく入れ替わり、最終的にどちらかが勝つという報道のされ方が多いようです。というか、必ずそうなります(笑)。
 
日本では各局独自に投票所で出口調査を行い、その結果から「当選確実」などの速報を出します。相当の接戦でもない限り、早目に選挙の結果が明らかになるので選挙速報の本来の仕事をしています。対して台湾は視聴者を以下に自社報道にひき付けるかというのが前提としてあるようで、結果として選挙に対する関心を高めています。ただどのチャンネルも同じ手法で速報を出しているので、結果としてザッピングしまくるということにもなるのですが(笑)。

開票後すぐに当選確実の報道が出て、事務所で喜ぶ様子やインタビューが流れたほうがよさそうな気もするのですが、台湾人には台湾式の報道があっているということなのでしょう。

新しい立法委員のスキャンダルや選挙の不正があったなかったという報道がぽちぽち出てくると思いますが、よほどのことがない限り選挙ネタは今回で終わりにしたいと思います。台湾全土を巻き込んだ4年に一度のお祭り騒ぎが終わりました。これからは普通の料理ブログに戻ります。

それではレシピです。


四川泡菜│四川風野菜漬け

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難易度:☆ 調理時間:数日
四川料理の漬けあわせとして使われる『四川泡菜│四川風野菜漬け』のレシピを紹介します。山椒とトウガラシの辛味を使ってキャベツ、ダイコン、ニンジン、ピーマンの四種の野菜を漬けます。

泡菜はもともと中華料理のつけあわせとして食べられる漬物のことです。しかし近年泡菜といえば『김치│キムチ』のイメージが広がりすぎ、中国伝統の泡菜はシェアを失いつつありました。これに危機感を感じたのか、中国国内で強烈なアピールを行いシェアを回復したのが今回紹介する『四川泡菜』です。

伝統的な『四川泡菜』は山椒とトウガラシを加えた塩水で季節の野菜を漬けたもので、季節ごとに使う野菜が違います。トウガラシを使うとはいえその他の四川料理ほど辛くはないので、辛い綾里の口直しにピッタリなのです。今回のレシピでは冬の野菜を使って漬けていますが、以下に各季節の『四川泡菜』でよく使われる野菜を示しておきます。


 青菜、レタス、葉ニンニク、蓮の実、タケノコ、白菜など


 トウガラシ、エンドウマメ、サヤエンドウ、大豆、ナタマメ、ニンニク、キュウリ、カイラン、ナス、タマネギ、ゴーヤなど


 ショウガ、タマネギ、ピーマン、菱の実、レンコン、ニラ、ジャガイモなど


 ニンジン、ダイコン、タケノコ、ブロッコリー、カリフラワー、シイタケ、キノコ類、白菜など





野菜以外の作り方は共通しているので、日本で作るならその土地で取れる旬の野菜を四川風に漬けても美味しいと思います。中国人の友人がいるならぜひ日本の野菜で作った中華風泡菜を食べさせてあげましょう。きっと喜ばれること間違いナシです。


写真はキュウリとダイコン、ニンジンを使った夏の四川泡菜
 

天水麵│天水麺

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難易度:☆ 調理時間:一瞬
うどん麺を使ったベジタリアン麺料理『』のレシピを紹介します。スープはなく胡麻ドレッシング、醤油、ニンニクと麺を絡めて食べる拌麵の一種です。うどんに火を通すだけで一瞬で作れます。

天水とは雨水のことです。中華人民共和国甘粛省に天水市という都市があるのですがこの料理とは関係ありません。台北に天水街という化学薬品や理化学機器などの小売店が立ち並ぶエリアがある(筆者がちょくちょく出没します) のですが、その地域の名物なのでこの名前がついたという説を聞いたことがある気が…。うろ覚えです、スイマセン。

日本人が台湾に行って驚くことの一つに…、天気予報の精度の低さがあります(笑)。台湾にも日本の気象庁のような中央気象局という政府機関があり、ここが公式な天気予報や地震、台風、火山、海洋、森林火災などの警報を出したりしています。農業国家である台湾では非常に重要視されている(しなければならない)機関なのですが、台湾国民からの信頼は非常に低いようです。

台風の進路だけは日本やアメリカからもデータをもらっているはずなので比較的正確です。それ以外は占い…(笑)レベルといったところでしょうか。台湾では日本のように外出前にニュースで天気予報を確認したりする人はほとんどいません。ほとんど当てになりませんし(笑)。

最近ではスマホのアプリの方が予測精度が高いということで、ほとんどの人が携帯で天気を確認するような時代になりました。いちおう気象局も天気予報アプリを提供していますが、海外の会社のものの方が精度が高いという笑えない結果に…。なぜか気象局のアンケートでは満足度80%とかになっているのですけどね(笑)。

近年のモバイル熱を受けて、気象局ではスマホ向けの地震警報ソフトやSMS関連ソフトなどを積極的に開発しています。筆者も使っていますが、地震警報ソフトだけは比較的有能です。

気になる台湾気象局の予算は毎年約1億5300万元、日本円にして5億6200万円ほど。国民一人当たり6.5円…。日本の気象庁の来年度予算は約586億9200万円、国民一人当たり460円ほど。金額の違いはそのまま精度や設備の違い、これに毎年のデータが積み重なっていくので、ものすごい差がありそうです。日本にすんでいると天気予報を疑うことはあまり考えられませんが、海外ではその感覚を捨てて生活しなければなりません。海外の天気予報はタイムスリップした気持ちで見ましょう。



水晶荔枝│水晶ライチ

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難易度:☆ 調理時間:1時間以内
ちょっと季節はずれですが福建省泉州の名物デザート『水晶荔枝│水晶ライチ』のレシピです。作るのはとっても簡単、寒天入りの砂糖水に荔枝を半分だけ浸けて固め、半冷凍して食べます。非常に美しい料理です。

 この料理で使う寒天は中国語でも「寒天」と書きますが、地域によって「瓊脂」、「洋菜」、「大菜」、「菜燕」など様々な名称があります。台湾では「洋菜」と表記されることが多いですが、海を隔てた福建省では「瓊脂(琼脂)」と書くことも多いようです。どれも同じものなので覚えておきましょう。

英語の Agar はもともとマレー語で寒天を指す Agar-agar を短縮したものです。19世紀頃マレーシアのマラッカから西洋に向けて、盛んに寒天が輸出されていたことから定着しました。マレー語由来の英語はなかなか珍しいですね。

ほとんどの日本人はマレー語由来の英単語を知る機会がないと思い…、せっかくなので Agar 以外の有名どころを調べてまとめてみました。

Bamboo│竹 =  オランダ語 bamboes 由来ですが、 bamboes は更にマレー語の mambu に由来します。

Durian│ドリアン = すばらしい香りで有名な果物のドリアンです。マレー語で棘を表す Duri に名詞化の接尾辞 -an が付いています。

Gecko│ヤモリ = マレー語の geko または gekok から。

Gingham│ギンガム = 俗にギンガムチェックと呼ばれる織物の模様はオランダ語の gingang が由来で、 gingang は更にマレー語の genggang (縞模様)に由来します。

Gong│ゴング = ボクシングの試合などで使われるカーンという音を立てるあの楽器です。マレー語のGong または Gung に由来します。

Mandarin│標準中国語 = いわゆるマンダリンチャイニーズと呼ばれる中国の公用語(普通話)はポルトガル語の mandarim が由来で、mandarim は更にマレー語の menteri (大臣)に由来します。この menteri を更に遡れば、サンスクリット語のmantra(言葉)にまで遡れます。

Orangutan│オランウータン = 有名な単語です。 マレー語の Orang(人) + utan(森)で、森の人の意味です。

ドリアンをはじめとするいくつかの植物名やソースのサテー(satay)などの料理名は、他にもたくさんあるのですが、難しすぎるので省略しました。

どうでしょう?バンブーやゴング、マンダリンなど意外な単語がマレー語由来なのには筆者も驚きました。

それでは…寒天(Agar)を使ったデザート、お楽しみください。

羅漢上素│広東風野菜あんかけ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
広東地方の精進料理『羅漢上素│広東風野菜あんかけ』のレシピを紹介します。野菜のみを材料に作る素食の一種です。非常にシンプルな調理法ながら具の種類が豊富で、見た目も豪華な一品となっています。

料理名にある「羅漢」とは「阿羅漢」の略で、インドの宗教で「尊敬されるべき修行者」の意味を持ちます。仏教以外でも使われますが、(初期)仏教では特に修行者の到達しうる最高位をこう呼ぶそうです。中国より日本のほうが人気が高く、各地に多くの羅漢を祀った寺があります。ご近所にある方はお参りするとご利益があるかもしれません。台湾では一部の寺で副神として祀られていることがあります。有名どころでは台北北部の石門金剛宮(主神は四面仏)、地獄をモチーフにした非常に長い回廊と巨大な寝仏、そして財運を占うという五百羅漢の像があります。自分と似た表情の(ピンと来た?)羅漢を探し当て、その羅漢が手にする文物で財運を占うという趣向となっています。とても面白いお寺なので時間がある方はお参りしてみてください。

英語では Arhat と表記され、 "perfected person"の意味とされます。他の言語の説明より英語の方がこの境地に至るための修行が相当険しい道であることが分かりますね。なんといっても Perfected ですから。

料理の可能性は無限大です。食べるだけで悟りに近づける、そこまでの料理があるかどうかは知りませんが、食べるだけで幸せな気持ちになる、そんな料理はたくさんあります。皆さんもぜひ料理の力で自分も他人も幸せな気持ちにさせてあげてください。




油鍋盔│西安パン

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難易度:☆ 調理時間:2時間
陕西省西安の伝統料理『油鍋盔│西安パン』のレシピを紹介します。小麦粉と五香粉を混ぜて発酵させて焼くパン料理で、非常に長い歴史を持つ料理です。そのまま食べてもいいですが、中に野菜や肉類、各種ソースを挟んで食べると美味です。

類似の料理は中国各地に点在しますが西域から伝わった『油鍋盔』が最も古いとも言われています。ご存知『月餅』はこの料理が元になっているのだとか。特に西安で盛んに食べられるので『西安油鍋盔』とも呼ばれます。この料理は「陕西八大怪」の一つ「锅盔像锅盖(鍋蓋サイズの锅盔)」にもなっており、店によっては直径1mほどの『油鍋盔』を注文することができます。

長安、京兆などと呼ばれた西安は古来様々な中国の王朝の都として栄えたのは我々日本人もよく知るところです。先史時代まで含めると100万年の人類居住の歴史があるといわれ、7000年(!)前には城郭が築かれていたことが分かっています。人類最古の都市のひとつです。また古代はシルクロードの基点として西洋から多くの文物が流入し、各時代で文化的にも世界最高の水準にありました。今の北京や南京が文化的に世界最高水準にあるかというとかなり疑問ですが、古代の西安は確実に世界最高の都市だったのです。往時は相当賑やかだったことでしょうね。

西安とは西の都の意味で、これまた多くの王朝の都が置かれた洛陽(湖北省)からの方角を示しています。北の都が北京、南の都が南京です。中国にも東京があり、これは開封の別名となっています。

古過ぎていつごろから食べられているかもはっきりしない料理『油鍋盔』を日本でも作ってみましょう。そのまま食べるとかなりの水分を持っていかれます(笑)。



與佛有縁燴飯│仏さまとご縁があるあんかけご飯

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難易度:☆ 調理時間:1時間以内
中華米食シリーズ。まったく奇妙な名前の『與佛有縁燴飯│仏さまとご縁があるあんかけご飯』のレシピを紹介します。名前から分かるように仏教由来の素食の一つですが、必ずオイスターソース(肉由来)を使わなければならないという名前だけでなく調理方法も奇妙な料理です。

『與佛有縁燴飯』はもともと広東省のお寺で食べられていた素食の一つ『素什錦燴飯』という料理が元になっています。これを某ホテルの料理人がアレンジしたのがこの料理。救いを願う我々普通の民衆はこの料理を口にして仏様とのせめてもの縁を願いましょう。(中国の信心深い仏教徒は決して動物由来の食材を口にしないのでもちろんこの料理を食べることはできません。 )

なぜ素食にわざわざオイスターソースを使うのかというと…。


釈迦の内弟子の一人に「目蓮(モッガラーナ)」という人物がいます。彼は釈迦の弟子のうち最も神通力に長けていたとされる人物で、彼は生前の行いの報いとして餓鬼道に落とされていた自身の母親を様々な人の力を借りて救い出しては解脱させました。この物語は儒教にも取り入れられ、「目蓮救母」という忠孝の故事として広まっています。台湾の様々なお寺の壁画にも意匠が取り入れられているので興味がある方は探してみましょう。

この目連が母を助けるストーリーは《目蓮經》という経典に書かれているのですが、実はこの物語は「盆踊り」の由来ともなっていまして、現代日本人にも密接にかかわりがあるのです。この《目蓮經》はその内容の面白さから様々な派生作品を生み、多くの中国人に愛されてきました。

料理名の由来はこの派生作品の一節から。簡単に説明すると、目蓮は母を救うために目の前に広がる大きな海を渡らないといけませんでした。この時目蓮が持っていた杖で海底を衝くと付近にいた牡蠣が衝撃で地獄に落ちてしまいました。カキはこれを機に「仏と縁を結ぶことができた」という話があるのですが、これが「カキ」を使った精進料理が「與佛有縁」と呼ばれるようになった由来です。

この料理を作って食べるときは話のネタに困らなさそうですね(笑)。

香煎花生豆腐│ピーナッツ豆腐ハンバーグ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
豆腐ハンバーグに砕いたピーナッツを加えてアレンジした『香煎花生豆腐│ピーナッツ豆腐ハンバーグ』のレシピを紹介します。ヘルシーで、菜食主義者も食べられる料理です。

記事は後日!


馬蹄糕│シログワイケーキ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
ちょっと珍しい台湾伝統料理『馬蹄糕│シログワイケーキ』のレシピを紹介します。クワイの粉を使ってモチモチした点心を作ります。

『馬蹄糕』は台湾をはじめとする中国南部で広く食べられています。ハレの日の料理の一つで、『蘿蔔糕』や『芋頭糕』とともに年越しには欠かせません。

細切りにした豚肉を入れて塩味に作る方法もあるのですが、今回は普通の甘く作るものを紹介したいと思います。

さて、この料理で使う「馬蹄」は正式な中国語名は「荸薺」です。(「馬蹄」は広東省辺りの呼び名なので、元は広東料理なのでしょう。)カヤツリグサ科の植物で和名をシログワイ、学名を Eleocharis dulcis といいます。実は日本で食用にするオモダカ科の「クワイ」とは科から異なる別の植物で、食感もかなり違います。九州や沖縄では自生しているので、採取して食用にしてもよいでしょう。ナシやレンコンに似た食感でうっすらと甘みがあり、新鮮なものはそのまま生でも食べられます。台湾では果物代わりに食べたりもします。台湾では「白慈菇」の名前で売られていることもあるので、もし見かけたらぜひ一度「シログワイ」のおいしさを味わってみてください。

台湾では市場で生も乾燥させたものも粉も売っています。台湾製のものがほしい方は当方までメールで問い合わせください。日本ではなかなか売っていませんが、手に入れやすい普通のクワイで代用してもよいでしょう。クワイの乾燥品は日本の漢方薬局で「山慈菇」の名前で買えます(が、ちと高価です)。

それでは『馬蹄糕』のレシピです。


豆包炒豆芽│揚げ湯葉とモヤシ炒め

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難易度:☆ 調理時間:一瞬
中餐丙級證照」の課題料理より、『豆包炒豆芽│揚げ湯葉とモヤシ炒め』のレシピの紹介です。シャキシャキノモヤシとパリパリの揚げ湯葉の食感が楽しい野菜炒めです。

台湾で「豆包」といえば湯葉の事を指します。しかし広い中国、同じく「豆包」と書いて別の料理を指す地域があるのをご存知でしょうか?中国東北部では米で作った生地に餡子を詰めた『あんまん』のような料理を『豆包』と呼びます。同じ漢字でまったく別の料理を表すなんてさすが広大な領土を持つ中国ですね。

東北地方の『豆包』は米粉で作った生地を発酵させ、豆類で作った甘い餡を包んで蒸して作ります。漢字の意味的にはこちらの方がしっくり来ますね。台湾では見たことないですが、どこかで売られているかもしれません。こちらの『豆包』もそのうちレシピを紹介したいと思います。

それではレシピです。


韭菜涼拌豆芽│ニラとモヤシのサラダ

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難易度:☆ 調理時間:一瞬
中餐丙級證照」の課題料理より、『韭菜涼拌豆芽│ニラとモヤシのサラダ』のレシピの紹介です。超お手軽、何の変哲もない湯通ししたサラダで、慣れると本当に一瞬で作れます。

今回の料理で使う(豆)モヤシが日本に普及したのは割りと最近、1980年代の半ばになってから。当時全国に急激に普及した『ラーメン』や『ジンギスカン』の副産物として需要が急激に拡大してからでした。それ以前はあまり日本の食卓には上らない食材だったそうです。

モヤシは漢字で「糵」と書きますが、これを覚えるのは大変ですね(笑)。もともと中国の古書に登場する字に訓を当てたものです。現代中国語では「豆芽(菜)」と書き、台湾では時に「豆菜」とも表記されます。中国語の方が一目瞭然ですね。「豆芽」の方は台湾語(福建語、広東語)で「Tau ge」のように発音するのですが、インドネシアではこの語を元にしてモヤシのことを「tauge」と呼びます。インドネシア語のほうにも「kecambah」というモヤシをあらわす固有語があるのですが、「tauge」の方がよく使われているようです。

ちなみにインドネシア語とマレー語は単語の90%以上が共通の兄弟言語なのですが、モヤシを意味するマレー語は「benih」といい、インドネシア語の「kecambah, tauge」と異なっています。おもしろいですね!

それではレシピいって見ましょう。熱湯による殺菌をお忘れなく!



花生醬牛蒡│ゴボウのピーナッツバターサラダ

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難易度:☆ 調理時間:一瞬
ゴボウで作る『花生醬牛蒡│ゴボウのピーナッツバターサラダ』のレシピを紹介します。湯がいたゴボウの千切りにちょっと珍しいピーナッツベースのドレッシングを和えて作ります。

記事は後日!

湯圓│中華紅白団子、湯円

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
今年の3月5日は「元宵節」です。台湾では平溪のランタンフェスティバルが有名ですね。「元宵節」には団子のスープを食べるのが恒例で、今日から数回に分けていろんな『湯圓』料理を紹介したいと思います。まずはベースとなる『湯圓』のレシピです。

元宵節は農暦一月十五日、一年の最初の月(元月)の満月(宵、夜)を祝うお祭りです。もともと前漢時代に発生した乱の鎮圧を祝ったのが始まりですが、すぐに他の宗教行事などと結び付けられ祝われるようになりました。元宵節は上元節ともいい、お中元でおなじみの中元節(七月十五日)の前にある祝日です。ちゃんと下元節(十月十五日)というのも存在しており、こちらも中華圏では祝われます。

道教では上元節に天の神、中元節に地(死後の世界)の神、下元節に水の神様を祝う風習があります。ちなみにこれが仏教と混ざり合って日本に伝わり、現在も日本に残るお中元の由来になりました。古来上元節は天の神を祝う日ということで、夜通し明かりを灯して過ごしたり、月に見立てた団子を食べたりしてすごしました。夜通しつけていた明かりはランタン(天燈)に、月に見立てた団子は『湯圓』に変化をして現在に伝わっています。

2000年以上の歴史をもつ『湯圓』料理。『湯圓』は元宵節だけでなく、中秋、冬至のお供え物や日常のお菓子として台湾では大活躍します。 今年は「項羽と劉邦」の話題やお中元の由来などうんちくを垂れながら食卓を囲んでみてはいかがでしょうか?

それではレシピです。


蔥油餅│中華風ネギ焼き

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難易度:☆ 調理時間:一瞬
もともとは東北料理だそうですが、中華圏なら何処でも食べられる『蔥油餅│中華風ネギ焼き』のレシピを紹介します。塩焼きのクレープにネギをまぶした簡単料理で、日本でも簡単に再現できます。

この『蔥油餅』、英名を「Scallion pancake」といいます。Scallion は一般に「ワケギ」のことです。(英語のScallionはワケギ以外のネギ属植物を示すことがあります。)ワケギは以前はネギの一種とされていましたが、近年染色体の分析により、ネギとエシャロットの雑種であることが分かりました。もともと学名を Allium wakegi といいましたが、これに雑種であることを示す「×」を加えて Allium × wakegi と呼ぶのが正しい表記となりました。覚えやすい学名ですが、知識を更新しておきましょう。

ネギの香りたっぷりで、おいしいだけでなく体を温める作用にも優れます。生地に卵を割りいれれば『葱油蛋餅』の出来上がりです。そのままでもおいしいですが、好みのソースをかけて食べましょう。豆乳との相性がばっちりで、朝ごはんにおすすめです。

台湾の有名なネギ、三星ネギの産地である宜蘭地区では名産品にもなっています。ぜひ皆様のお住まいの地域にあるおいしいご当地ネギで作ってみてください。


 
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