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烤烏魚子│焼からすみ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『烤烏魚子│焼からすみ』のレシピを紹介します。台湾みやげの代名詞でもあるからすみの調理方法を紹介します。お酒を振りかけてからオーブンやトースターで焼くだけですが、調理の手順を知らない人も多いのですは?作り方を覚えておけば台湾土産でもらった時だけではなく、自分で買って食べるときにも便利です。

からすみは漢字で「唐墨」とかき、中国の墨に形が似ていることから名づけられました。古代の墨は菜種油やごま油の煤を水で延ばし膠で固めたもので、古代から現代にいたるまで黒い染料として用いられてきました。炭が原料なので炭素が色素の正体です。唐墨というだけあって古代中国で発明され、世界中に広まっり、「チャイニーズインク」の名で呼ばれました。墨以外にも世界には古代より黒い染料が存在していました。

代表的なものは「セピア」、「ビストル」、「没食子インク」でしょう。それぞれ簡単に紹介します。

セピアは日本人でもご存知の方も多いでしょう。淡い茶色に退色した写真の表現技法として知られていますが、もともとはセピアとはイカの墨(さらにはその大元であるコウイカそのもの)のことです。生物由来の黒いたんぱく質が色素の正体です。今でもギリシャやイタリアではコウイカのことをセピアと呼ぶそうです。昔はこの色素を使って白黒写真を現像していましたが、時間が経つとわれわれのよく知るセピア色に退色します。古い絵画もセピアを用いて書かれたものが多く、描画当初の色を再現するためにはセピアの分析が欠かせません。

ビストルはブナの木の根を燃やし、水で蒸留して得られる色素です。タールなどを主成分とし、こちらも古代より黒い色素として用いられてきました。淡い茶色がかった特徴のある黒色が得られます。こちらも多くの巨匠により絵画に用いられました。

「没食子インク」は非常に古くから用いられた色素で、世界最古の聖書もこのインクを用いて書かれています。色の正体は酸化鉄(II)で、使用前に適当なpHの溶液と混ぜ合わせて自前でインクを調合する必要がありました。しかし適当に調合された没食子インクは時間と共に色が濃ゆくなり、現代の油性インキのように水で落ちないという性質があり、記録媒体として非常に重宝されました。

しかし上記の黒色素では深い黒を表現することができず、いわゆる「黒」 を表現するためには超高級黒色素として現代でも使われる象牙を焼成した「アイボリーブラック」や、紫の染料を濃厚に使うという手法が取られていました。

日本でも古代より高貴な色(つまり希少品)として知られている「紫(シコンやムラサキガイの色素)」をこれでもかと濃密に使って表した「黒」は古代では超超貴重品だったことでしょう。あんがい日本で最も高貴であるとされた色は「紫」ではなく、それを使って表現しようとした「深黒」だったのかもしれません。

現代では数多くの黒を表現する色素や物質が発見されており、 身の回りには様々な「黒」があふれています。数年前には可視光の99.9%以上を吸収する「ベンタブラック」という物質も発明され、実用化されています。手に入らないからこそ高貴な色とされた黒。その黒を称える古代の人が、もし現代によみがえったとしたら。身の回りにあふれる黒を見て「やっぱり未来ってスゲー」と思うのでしょうか(笑)。

それではレシピです。



薑蔥龍躉煲│ハタのネギショウガ蒸し焼き

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
広東省の家庭料理『』のレシピを紹介します。紹興酒などにつけたハタの切り身に軽く焦げ目をつけ、ネギとショウガと一緒に土鍋で蒸し焼きにした料理です。ハタ(の仲間)本来の旨味とオイスターソースの旨味の相乗効果を存分に楽しめます。たまにはこうした中華の魚料理もいいですね。

「龍躉」とは広東省、香港周辺でのハタの仲間の呼び名です。普通の中国語ではハタの仲間は「石斑魚」と言います。台湾でも「石斑」と呼ばれるので覚えておきましょう。(正確にはハタの仲間を指す「石斑魚」の中の一群が「龍躉」なのですが、ひとまず広東省ではハタの仲間くらいと覚えておけばよいでしょう。)

龍躉という字面はなかなかかっこいいですが、簡体字になると「龙趸」と一気に画数が減り迫力が激減します。日本で料理に使う時もぜひ「龍躉」の字をつかってカッコよく(?)紹介したいものです。

さてハタの仲間の多くは魚類によくある「雌性先熟」という成長の仕方をします。若い個体はメスで、成熟するほどオスに性転換するのです。これは縄張りを持ち、ハーレムのような習性をもつ魚に多く見られる特徴で、個体が小さなうちから繁殖の機会を得るために考え出された進化であると考えられています。若く、体が小さいうちはメスとして強いオスの子を残し、成長競争に打ち勝ち体が大きくなればオスとして多くの子供を残せるようにということなのでしょう。

我々の住む地上とは別、360度すべての方向が繋がっている海洋ならではの進化戦略と言えるでしょう。

それではレシピです。そしてよいお年を!



粟米斑魚塊│魚から揚げのコーンとホワイトソースかけ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
広東料理『粟米斑魚塊│魚から揚げのコーンとホワイトソースかけ』のレシピを紹介します。小麦粉の衣をつけて揚げたタラのから揚げにホワイトソースのようなコーン入りの牛乳ベースのとろみのついたソースをかけて食べる料理です。一見シチューのようですが、中にはゴロリとした魚のから揚げが出てくるという見てびっくり、触れてびっくり、そして食べてびっくりの面白い料理です。

記事は後日!


脆炸煙三文魚春卷│スモークサーモンの揚げ春巻き

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
広東省の伝統料理『脆炸煙三文魚春卷│スモークサーモンの揚げ春巻き』のレシピを紹介します。薄切りにしたスモークサーモンを香草と一緒に春巻きで巻き、揚げて作る料理です。実際には火を通す必要のない燻製ですが、このようにひと手間かけてさらにおいしくする技術は面白いですね。

この料理に使われている香草は英語でディルと呼ばれます。和名は「イノンド」というそうですが、ディルの方が通じやすいでしょう。セリ科の一年草で学名は Anethum graveolens といいます。一種一属の珍しい属です。中国語では蒔蘿、洋茴香、刁草などとよばれます。 古くからヨーロッパでは痛み止めの薬として使われ、英名のディルは古いスウェーデン語で「あやす」を意味する「Dylle」に由来するといいます。

種子は生薬「蒔蘿子」と呼ばれますが、アジア各国、地域で基源となる植物が異なります。別の地域で同じ料理を作る場合は材料を吟味する必要があるでしょう。

日本でも栽培は可能ですが、夏の高温と大量の日照を必要とするので栽培可能な地域は限られそうです。ビニールハウスやLED照明などで作る必要があるかもしれません。

糸のように細い新鮮な葉もハーブになります。ただし新鮮なうちに使う必要があるので、日本ではなかなか手に入らないかもしれません。

ポーランド人には日本人にとってのタマネギくらいありふれた食材らしく、筆者の知人のポーランド人は料理をご馳走してくれる時は何とかこの野菜を台湾で手に入れる方法を探していました。結局手に入りませんでしたが、彼がディルについて熱く語る姿は忘れられません(笑)。もしポーランド人の知り合いがいたらディルを使った料理の作り方を聞いてみるといいでしょう。

それではレシピです。


蘆筍魚片卷│アスパラのタイ切り身巻き

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の創作料理『蘆筍魚片卷│アスパラのタイ切り身巻き』のレシピを紹介します。タイの切り身でアスパラを巻き、蒸してからチキンスープをかけて食べる洋風の中華料理です。コース料理の一品として出てきても良さそうな洒落た勝利です。
記事は後日!



乾魚肉餅│干し魚と豚ひき肉の蒸しハンバーグ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
香港の家庭料理『乾魚肉餅│干し魚と豚ひき肉の蒸しハンバーグ』のレシピを紹介します。細かく刻んだ干し魚を豚ひき肉と合わせて調味料で味をつけ、平たくして蒸して作る料理です。一口サイズにしてご飯と一緒に口に放り込めば、えもいわれぬ旨味が広がる絶品料理です。

記事は後日!



乾煎虱目魚│サバヒーの皮パリパリ塩焼き

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難易度: 調理時間:30分以内
台湾料理『乾煎虱目魚│サバヒーの皮パリパリ塩焼き』のレシピを紹介します。皮目をパリパリっと焼いたサバヒーに塩で味をつけたシンプルな料理です。日本でサバヒーを手に入れるのが難しいため☆二つにしています。調理法は他の白身魚にも応用できるのでコツを覚えておきましょう。

記事は後日!



百里香烤魚片│タイム風味鯛のオーブン焼き

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
西洋風の台湾家庭料理『百里香烤魚片│タイム風味鯛のオーブン焼き』のレシピを紹介します。ハーブの一種であるタイムを風味づけに使い、白身魚をオーブンで焼いて作る西洋風の料理です。オーブンで焼いた野菜などを添えて食べましょう。

日本のスーパーなどでも手に入るハーブ「タイム」は中国語で「百里香」といいます。百里先まで香りが届くという文字通りの意味で、肉料理との相性が非常に良いハーブです。タイムとだけ書くと時間の Time のような発音になってしましますが、英語のスペルは thyme で日本人の苦手な Th の子音で最初のタを発音します。

非常に多くの種類があり、西洋で一般的に使われるコモンタイムの他、シトラスタイム、ワイルドタイムなどが代表的な種類です。古くはミイラの防腐剤や古代ギリシャの入浴剤として使われていました。また勇気を鼓舞する効果があるとされ、西洋の女性は戦地へ赴く男性へタイムを送る風習があったそうです。

ラベンダーが安眠に用いられるように、香りが感情に与える影響は非常に強いものがあるます。タイムの香りで勇気が出るというのも、あながち迷信でもないのかもしれません。またプラシボ効果もバカにならないので、ここぞという時は試してみるのも良いかも知れませんね。

それでは久しぶりの西洋料理です。簡単なのでぜひ挑戦してみてください。


腐乳炸魴魚│マトウダイの豆腐よう揚げ

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難易度: 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『腐乳炸魴魚│マトウダイの豆腐よう揚げ』のレシピを紹介します。豆腐を発酵させた豆腐ようという調味料で漬けたブリの切り身にから揚げ粉をつけて揚げた料理です。濃厚な旨味を楽しめます。

中国語の「魴魚」は和名を「マトウダイ」といいます。日本語の名前に漢字をあてると「的鯛」で、名称の通り体の中心に黒い斑点があり、これを的に見立てたのが日本での呼び方となっています。 また「的鯛」の漢字をそのまま中国語でも使うことがあります。中国語で「的鯛」の名称を使う時は、特に日本の漢字をそのまま使っていることを表すため頭に「日本」をつけて「日本的鯛」と書くこともあるのですが、中国語の「的」は日本語の助詞「~の」に相当するので、パッと見では「日本の鯛」としか読めません。とても混乱しますね(中国語のWikipediaのタイトルはこれです)。ちなみに中国語ではマトウダイのことは学術的には「日本海魴」といいます。

中国語で「魴魚」とだけ書くと必ずしもマトウダイだけを指すのではなく、近縁の多くの種類の魚がこれに含まれます。タイのことを魴魚と呼ぶ地域があったり、ブリのことを魴魚と呼ぶ地域もあったりで非常に混乱します。そうすると「日本的鯛」と呼んでおくのが比較的正確なのかもしれません。

マトウダイは日本の北海道から沖縄、はたまた台湾、インド用、アフリカ全土の沿岸からヨーロッパはイギリスのあたりまで、太平洋、大西洋、インド洋とものすごく広い範囲で漁獲される魚です。もちろんどの国でも食用になる魚で、様々な料理の食材として使われます。世界各国のマトウダイ料理を集めただけで一冊のレシピ本や雑学本ができるほどです。中国沿岸にも様々なマトウダイ料理があり、今回紹介するのもその一つです。

機会があれば太平洋、大西洋、インド洋のマトウダイ料理を日本から順にイギリス辺りまで食べ歩いてみたいものですね。

それではレシピです。豆腐ようは沖縄料理用のものを使うとよいでしょう。

豆豉蒸魚片│白身魚のトウチ蒸し

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『豆豉蒸魚片│白身魚のトウチ蒸し』のレシピを紹介します。近年日本でも知名度を増してきた中華調味料「豆豉│トウチ」を使い、白身魚を蒸して作る料理です。醤油や味噌とはまた違った旨味が楽しめます。

トウチは黒豆を発酵させてつくる中華調味料です。福建料理の流れをくむ台湾料理などでは「蔭豉」などとよばれることもあります。基本は日本の味噌を作る方法とほぼ同じですが、豆の粒をなるべく残し、水分を少なくして作るという特徴があります。

こういった発酵食品は製造時の温度や湿度に風味が大きく左右されるため、まったく同じ材料と方法で作っても、どこで作るかによって味が少しずつ違います。もし日本でオリジナルのトウチを作ることができれば、本場中国でも人気になるかもしれません。

逆に中国で作られた味噌や醤油というのもいろいろなブランドのものがありますが、知らずに食べれば(好みかどうかは別にして)あまり違和感がないものです。自家製の味噌を作る感覚で自家製トウチに挑戦してみるのはいかがでしょうか?製法もそのうち紹介したいと思います。

それではレシピです。


啤酒蒸魚片│魚のビール蒸し

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『啤酒蒸魚片│魚のビール蒸し』のレシピを紹介します。現地ではソウギョと呼ばれる白身魚をビールと薬味で蒸した料理です。魚の臭みを見事に消しさる中華料理独特の手法です。

ビールは中国語で「啤酒」といいます。青島ビールは「青島啤酒」、台湾ビールは「臺灣啤酒」です。

今回は各種のお酒の中国語での言い方をまとめてみましょう。

ウイスキー:威士忌
ラム:蘭姆
ウォッカ:伏特加
ジン:琴
テキーラ:特奎拉(特基拉などいくつかのバリエーション有り)、龍舌蘭酒
ブランデー:白蘭地
リキュール:力嬌酒
ワイン:葡萄酒
カクテル:雞尾酒


代表的なお酒の中国語はこんな感じです。最後に酒の字はついたりつかなかったりします。ウイスキーやラム、ウォッカ、ジンなどは英語の音に近い音の漢字をあてたものです。ジンを琴と書くのは短い文章を書くときなどは間違えそうですが、実際には楽器の琴を酒場で注文する人はまずいないと思うので間違えることはないでしょう(笑)。

ワインは日本での呼び方と同じく葡萄酒、他テキーラの龍舌蘭酒も原料の名前を使った命名法です。他にも小米酒(アワ酒)、米酒、玉米酒(トウモロコシ酒)など原料名を使ったお酒の呼び方はいろいろあります。

カクテルの鶏尾酒とは英語の Cocktail、つまりコック(ニワトリ)+テール(尻尾)をそのまま漢字に置き換えた呼び方です。総称がこういう名前なので、各種カクテルの名称も意味を中国語に訳したものが多くあります。スクリュードライバーは螺絲起子、ブラッディマリーは血腥瑪麗(ただし台湾と中国でちょっとだけ呼び名が違います)、テキーラサンライズは特基拉日出、カミカゼはそのまま神風などなど。台湾でおいしいカクテルを飲めるお店はまだまだ少ないので、これからの流行に期待です。

日本酒にしろ西洋酒にしろ、好きなお酒の銘柄くらいは中国語で言えるようになっておくと、旅行時に便利です。



涼拌辣魚片│ピリ辛白身魚と野菜のサラダ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『涼拌辣魚片│ピリ辛白身魚と野菜のサラダ』のレシピを紹介します。カジキマグロなどの白身魚をアスパラガスなどの野菜と一緒にトウガラシを混ぜた醤油ドレッシングで和えて作る料理です。七味唐辛子などを使えば日本人の口にも合いやすく、見た目も華やかなのでお客さんをもてなすときなどにも最適です。

カジキマグロは中国語で「旗魚」といいます。「旗」の字はもともと「棒からたなびく旗」をあらわした象形文字で、「㫃」という旗の異体字のほうが元々の象形文字に形が近いです。「人」の部分が風にたなびく旗の部分ですね。この字が登場する最も古い文献である≪周禮≫では、「旗とは熊と虎の図案を描いたものである」と極めて限定的な意味が解説されています。それ以外の図案の旗は別の語で言っていたのでしょうか。さらに古い時代の資料が見つかることを期待しましょう。

ぐぐーっと時代は下り、満州族の支配した清代には満州族による「八旗」と呼ばれる組織がありました。最初期は四色の旗で部隊を分けていましたが、後に種類が増えすべての満州人はこの八旗のいずれかに所属し、特権を享受しました。時代が下るとモンゴル人や漢人もこの八旗に所属するようになり、それが独立して蒙古八旗や漢軍八旗などが生まれます。特に注釈なく、ただ八旗と言った時は満州族の八旗を示します。

八旗はもともと軍事組織ですが、すべての満州人がいずれかに所属して集団生活を送ったため、社会組織としても機能しました。知らない満州人同士が出会ったら「ところでお前何色?俺は○○。」、「ああ、俺もだよ。」、「マジで?!階級は?」みたいな会話がなされていたことでしょう(笑)。 面白いですね。満族(女真族)女性の伝統衣装であるいわゆるチャイナドレスを中国語で「旗袍」と呼ぶのは、旗の字が満州人を代表するような意味あったからなのですね。

清代の満州族は特権組織ではありましたが、清末にはその権力も形骸化し、組織もグダグダになっていきます。

ちなみに満州語で「旗」は「ニル」と言ったそうです。

壮大な歴史の流れを感じますが時間にするとわずか100年ちょっと前までの話です。今から100年後、未来の人たちが今を振り返ったときにも「現行制度」は、こういう風に見えるのでしょうか?その時日本がどういう形をしていて周りの国とどんな関係を築いているのか興味深いですね。



番茄魚片│中華風タイのトマト和え

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『番茄魚片│中華風タイのトマト和え』のレシピを紹介します。大きめに切ったタイの切り身に生のトマトとケチャップベースのソースを絡めて食べる料理です。どこか西洋風ですが、台湾バジルやごま油などの中華食材を使えばしっかりとした中華料理になります。

一口に中華料理とはいっても広大な土地と多彩な気候、そして長大な歴史を持つ中国を基礎とする料理ですので、それはもうとてつもなく大きな広がりと深さがあります。しかしあえてヨーロッパや中東などその他の地域の料理と比べたとき、中華料理には「國菜五品」と呼ばれる特徴があると言うことができるでしょう。

國菜五品とは「色、香、味、意、形」の五種類の特徴のことで、強烈な香り、千変万化の調味料で引き出す素材の味、食材に込められた意味、料理自体の美しさの五つの特徴を意味しています。

この五つの条件が揃えば揃うほど、中華料理としての格も上がっていきます。要は皇帝に献上できるレベルになってくるということです。どれだけ簡単な中華料理でも二つか三つは条件を満たしているので、和食と比べてみると面白いかもしれません。

日本人には極めて身近な中華料理である『麻婆豆腐』は、ただ作るだけならレトルト食材でものの数分で完成しますが、この五つの条件を満たそうと思えばとても大変です。豆腐の味がちゃんと感じられるか、豆腐の旬は見極めているか?調味料が濃厚で、かつ食材の邪魔をしていないか?香りは?豚のひき肉粒の大きさは整っているか?豆腐の切り方やその大きさに意味を込めているか?そもそもその相手に『麻婆豆腐』を作っても良いのか?何も言わなくてもそれが相手に伝わるか?見た目が美しいか?そして何よりおいしいかどうか?

一つの料理にこれだけの哲学を込めて作るのは並大抵のことではありません。これができるようになって初めて「超一流の」中華料理人と呼べるのです。「素晴らしいアイディアで新しい料理を生み出し、それを食べにお客さんが列を作ってくれる」程度では、まだまだ条件を3つ4つ満たしただけの一流の入り口に足をかけた料理人ということなのでしょう。


一芸を極めれば万事に通じるといいますが、 料理以外の分野でも高みを目指すなら同じような深さで物事を極めていく必要がありそうです。

そしてさらに敬服すべきことは…この「国菜五品」があくまであらゆる中華料理の"基礎"であるということです。中国各地の地方料理には、またそれぞれに特徴と貫くべき基礎というものが存在します。

そんな精神的な高みから眺める世界はどのように見えるのでしょうか?いつかそんな景色をブログで紹介してみたいものです。





蒜泥魚片│白身魚のニンニクソースかけ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『蒜泥魚片│白身魚のニンニクソースかけ』のレシピを紹介します。『蒜泥白肉』の豚肉をさっと茹でた白身魚の薄切りで置き換えた料理です。サッパリとしたニンニクソースに白身魚の旨味が加わった絶品中華です。

記事は後日!


酸菜魚片湯│白菜漬けと白身魚のスープ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『酸菜魚片湯│白菜漬けと白身魚のスープ』のレシピを紹介します。白菜の漬物を刻み白身魚(レシピではタイ)の切り身と一緒に煮込んで作るスープです。酸味と野菜の滋味が魚のうまみを引き出すお手軽絶品料理です。

中国の一部地域では白菜の漬物を「酸菜」と言います。

日本でも酸の字はよく使いますが、対義語であるアルカリの中国語は少々注意が必要です。中国の大陸部、要は普通話ではアルカリのことを「碱」、台湾華語では「鹼」と書くちがいがあるのです。発音は両方とも Jian3 で異体字の関係にあるのですが、鹼の簡体字が碱というわけではないのでちゅういしましょう。

ちなみに鹼の簡体字は 「硷」です。石鹸の「鹸」も中国でつかえますが、正字ではなく俗字扱いになります。複雑ですね。

しかし日本語でアルカリや塩基というより、「()」の一文字で済んでしまうのは中国語の便利なところですね。

中学校くらいではアレニウス酸(H3O+とOH-)についてのみ学ぶと思いますが、高校過程より先ではブレンステッド酸やルイス酸などの概念が登場します。ブレンステッドの理論を中国語で「酸鹼質子理論」、ルイスの理論を「酸鹼電子理論」などと呼びます。質子はプロトンの意味です。日本語と違い陽子とは書かないのでこちらも注意しましょう。

酸とアルカリの反応したものを「鹽(塩)」というのは日本語と同じです。中国語も上達してくるとどうしても文学などに行ってしまいがちですが、中学や高校の理科系の教科書を読んでいるのも新しい発見があって楽しいですよ。

言葉はただのツールです。身につけるよりも、身につけた後でそれを使って何をするかが大切なは図です。そしてそれは学校では教えてくれないのです。

料理は作って食べるという目的がはっきりしているので言語よりもその点はシンプルでいいですね(笑)。



吻仔魚炒莧菜│ヒユとシラス炒め

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『吻仔魚炒莧菜│ヒユとシラス炒め』のレシピを紹介します。莧菜という日本ではあまり使わない野菜とシラスを炒めて作る料理です。レシピでは莧菜のかわりに類縁のヒユを使っていますが、手に入らない方は身近な野菜を使って作りましょう。

シラスのことを台湾では「吻仔魚」と書き、ムラヒーのように発音します。学術上の正式な表記では「魩仔魚」なのですが、市場では吻仔魚とかかれることが多いようです。

おもにイワシの仲間の稚魚をシラス、吻仔魚と呼び、季節や漁獲する地域によって含まれる魚種が変わります。日本で売られているシラス干しをよく観察すると分かると思いますが、中には明らかに形態の違うものが一定の割合混ざっているので小学校の自由研究などにすると面白そうです。

もちろん台湾の吻仔魚と日本のシラスはその魚種の組成が違います。

台湾では台東、花蓮地域のものが有名で、大量に漁獲されています。しかし台東地域では吻仔魚の捕りすぎでカタクチイワシの成魚の漁獲量が激減してしまい、2014年から3年間シラスの漁獲が禁じられています。現在市場に出回っているのは花蓮産のものが多いですが、生態系を保存するためにもあまり食べすぎないようにしましょう。もちろん日本では今のところ問題ありません。

乾燥シラス、いわゆるチリメンジャコ(縮緬雑魚)はビタミンB12、Dを豊富に含みます。特にビタミンDは含量が非常に高く、骨粗しょう症の予防に使われている医薬品に匹敵する量(一日1-4μg)が10g以下で摂れてしまいます。

お年寄りがご飯を食べるときはふりかけにすると良いでしょう。またシラス好きのお年寄りは過剰摂取にならないよう薬剤師にも相談しておくと良いでしょう。



豆瓣魚片│白身魚の豆板ソースかけ

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『豆瓣魚片│白身魚の豆板ソースかけ』のレシピを紹介します。白身魚に豆板醤ベースのソースをかけ、電子レンジで加熱して作る簡単料理です。ソースの作り方がポイントですので、覚えておきましょう。

豆板醤は日本でもおなじみの中華調味料です。中国語では「豆瓣醬」とかかれます。日本に渡って来た時に「板」という簡単な漢字で書き替えられてしまいましたが、「豆瓣醬」が正しい表記です。ただ板も瓣も中国語の発音は同じため日本語の表記で書いても通じはします。

「瓣」の部首はなんとも珍しい「瓜」。 もともとは「瓜の種」を表す感じでしたが、後に植物の薄い膜で自然に開く部分、例えば「花びら」や「がく」の部分の意味、またそれらを数える量詞としても使われるようになりました。花瓣(花弁)などのように使います。ちなみにニンニクを数えるときの「1かけ、2かけ」の単位には「蒜頭 ……… 1瓣」のようにこの瓣を使います。本草書などの古典や現代のレシピ、また植物図鑑などではよく見かける漢字です。

豆板醤以外の日本語では「弁」 の一字で代用しますが、「弁」の字はこの「瓣」以外にも様々な漢字の代用として使われるので覚えておきましょう。

例えば関西弁、弁護士などに使われる「弁」は話すことを表す「辯」の代用です。

また勘弁、弁当(もともとの意味)などでは、正しいか正しくないかを分けるという意味の「辨」という字の代用として使われています。東洋医学でいう「辨証論治」いう単語にも使われます。

あとは処理するという意味の「辦」の代用として、弁償、弁理士などに使われます。弁護士の弁と弁理士の弁はもともとの意味も漢字も異なることを覚えておくと、いつか役に立つかもしれません。ちなみに弁護士は中国語で「律師」といいます。法律の専門家であることをよく表した漢字ですね。

また弁は満州族男子の伝統的な髪形である辮髪を意味する「辮」の代用字としても使われます。

「弁」は小学校で習う簡単な字ですが、こうしてみるといろいろと難しい背景があるのですね。

 

紅油鯛魚片│タイのラー油ソース和え

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
四川風の魚料理『紅油魚片│タイのラー油ソース和え』のレシピを紹介します。茹でて火を通した鯛の切り身に醤油やオイスターソースと混ぜたラー油を絡めた料理です。ラー油の種類にもよりますが、それほど辛くありません。

記事は後日!

橄欖醤蒸魚片│ヒラメの中華風黒オリーブ蒸し

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『橄欖醤蒸魚片│ヒラメの中華風黒オリーブ蒸し』のレシピを紹介します。ヒラメに刻んだ黒オリーブをベースにしたソースをかけ、蒸して作る料理です。をオリーブオイルの香りが食欲をそそります。

オリーブは学名を Olea europaea といい、モクセイ科の植物です。日本でも中国でも漢字で「橄欖」と宛てます。イタリア料理で欠かせないオリーブオイルの原料です。乾燥に強く地中海原産のため、古代よりヨーロッパで盛んに栽培されてきました。

漢字で橄欖(かんらん)とは書きますがこれは元々誤用で、明治時代にオリーブが日本に入って来たころにカンラン科のカンランという全く別の植物と混同されて同じ漢字が付けられたのが定着してしまったものです。中国でもそのままその字を使っていますが、こちらも日本の誤用をそのまま流用したために起こった悲劇です(笑)。オリーブオイルは中国語で橄欖油と書きます。

ヨーロッパでは「太陽の木」などとも呼ばれ、古代アテナイの象徴とされました。古代オリンピアの勝者にはオリーブの木で作った冠が授けられたのは有名な話です。よく勘違いする人がいますが、月桂冠は古代デルフォイの祭りの勝者に授けられたものです。オリンピアはオリーブです。

ハトと共に平和の象徴とされ、国際連合の旗にもオリーブの枝のデザインが使われています。

ちなみにハトとオリーブが平和の象徴とされるのは、聖書の故事に由来します。洪水から逃げたノアがハトを放ったところオリーブの枝を加えて戻ってきたため、ノアは洪水の終わりを知ったという故事に由来しています。

オリーブの語源は古代ギリシャ語で油を意味するエライヴァという単語にまで遡れます。このエライヴァという単語は多くの西洋語の「油」を意味する語の祖先です。英語の oil、フランス語の huile、イタリア語の olio、ラテン語の oleumなどは、すべて同じくオリーブを意味する単語が由来になっています。(スペイン語などはアラビア語由来です。)

世界を変えた植物の候補の一つに上げられそうですね。

檸香蒸鮮魚│白身魚の中華風レモン蒸

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難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾生まれのタイ料理『檸香蒸鮮魚│白身魚の中華風レモン蒸』のレシピを紹介します。まるごとの白身魚にナンプラーとレモン汁でさっぱりとした味付けをし、蒸して作る料理です。夏バテなどで食欲が低下しているときは、こういう酸味の強い料理が良いですね!

ナンプラーは中国語で「魚露」と書きます。露をはじめとする雨冠の漢字は気象現象を表します。天気予報などでよく使われる雨冠の漢字を抜き出してみましょう。

まずは「雨 yu3」、中国語の文法では気象現象は主語と動詞の順番が日本語とは逆になります。下雨(雨が降る)、下雪(雪が降る)、刮風(風が吹く)、打雷(雷が鳴る)、閃電(稲妻が閃く)などなど、勉強中の人は覚えておきましょう。

他にも「雪 xue3」、「雲 yun2」、「雷 lei4」、「電 dian4」、「霜 shuang1」、「霞 xia2」、「雹 bao2」、「露 lu4」、「霧 wu4」、「霊 ling2」、「震 zhen4」、「零 ling2」などは日本語と同じ意味でもよく使います。気象以外を意味する字もありますが、全部読めますか?

また日本ではほとんど使いませんが、台湾ではときどき見かける少し難しい漢字として「雯 wen2」、「霖 lin2」、「霰 xian」、「霽 ji4」、「靄 ai3」、「霹 pi1」、「靂 li4」、「靈 ling4」などがあります。人名やお寺の名前などを注意しておくと見つかります(笑)。

さていくつかの中国語のサイトで、雨冠の漢字でもっとも画数が多いのは「 bing4」という字があげられています。「雷」を三つ集めた字で39画もあります。意味は文字通り「雷の音」です。

しかし!それは標準語に限った話!古代中国の方言までを網羅した時点には「 beng4」という52画もある字が紹介されています。蜀(四川省)の方言を表す字だそうで、意味は「雷の音、大きな音」(笑)。きっとよりも大きな音なのでしょう。この字がフォントとして登録されていることにも驚きです。
(↑標準の大きさだと字がつぶれるので、bing と beng だけは文字を大きくしています。)

雷を三つと四つで意味も覚えやすいですが、なかなか使う機会はなさそうです。店名などにするとニュース番組がやってくるかも知れませんね。

大人になってしまうと学生の頃のように新しい漢字を勉強する機会が少なくなります。すでに知っている漢字でも旧字体や成り立ち、熟語などを調べていくと面白い発見があるものです。当ブログで中華料理をおいしく学びながら、漢字も学んでしまいましょう(笑)。


 
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