(素)白菜滷│白菜のあんかけ煮
台湾には宗教(仏教)上の理由から多くのベジタリアンが居ます。そんなベジタリアン向けに市内各所には「素食」または「素」という看板を掲げた、野菜のみを使ったレストランがあります。日本の素食:質素な食事とは意味が異なるので注意しましょう。
野菜のみを使った料理とはいえ、決して侮ってはいけません。近所のおばさんに紹介してもらい台湾で初めて食べた素食は、私のベジタリアンに対する考えを一変させました。
「こ…これが野菜だけ?!」
肉料理に匹敵する濃厚な旨み、食感、コク、多彩なメニュー。これは日本にも紹介せねば!と、思ったのがこのブログを始める最初の動機です(だった…と思う)。
とにかく多彩でおいしくて何よりヘルシーな台湾の素食料理ですが、いつかまとめて紹介したいと思っています。今回はそんな素食を代表する『白菜滷』という料理を紹介します。
台湾の弁当屋でおかずとして出る事も多く、外で食べることも多いのですが、 自分で作って熱々をご飯と一緒に食べるのも悪くありません。以前紹介した『開陽白菜』と似た料理ですが、こちらは動物性の材料はまったく使っていないません。ぜひお試しあれ。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料:
白菜 ……… 500g
干しシイタケ ……… 20g
ニンジン ……… 10g
キクラゲ ……… 10g
ネギ ……… 5g
調味料:
塩 ……… 小さじ1/4
砂糖 ……… 小さじ1/4
ごま油 ………少々
中華スープ ……… 300cc
(気になる方は昆布だしで代用してください。)
片栗粉 ……… 5g
作り方:
1.白菜はよく洗い、ぶつ切りにする。 ニンジンは皮を剥き、糸状に切る。きくらげは水で戻して糸状に切る。シイタケは水で戻して薄切りにする。ネギはぶつ切りにする。
2.熱した鍋に少量のサラダ油(分量外)をひき、ネギをいためて香りを出す。シイタケ、白菜、ニンジン、中華スープを入れて沸騰させる。
3.20分ほど煮込んで白菜が柔らかくなったら、塩、砂糖で味を調え、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。出来上がりにごま油を振りかけて完成。
Point:
いくつかのレパートリーがあり、干した魚などを加えて作るレシピもありますが、今回は「素食」バージョンを紹介しました。
一度箸をつけると唾液のたんぱく質であんかけが分解されとろみがなくなり、冷めやすくなります。作り置きはせず、熱々をすぐに食べましょう。
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