銀絲卷│銀糸巻

難易度: 調理時間:1時間以内
中華パン『銀絲卷│銀糸巻』のレシピを紹介します。中には糸状に切った生地が詰められており、ふっくらもっさりとした食感を楽しめます。

『銀絲卷』はもともと中国北部、北京や天津の伝統料理です。近代に入って北京料理のレストランが各地に広がるのと共に、中国各地に伝播しました。今では台湾のコンビニの肉まんコーナーなどでも買えます。名前の由来はもちろんその形状から。

北京や天津ではリアカーなどの荷台でも売られています。筆者も天津で食べた記憶がありますが、とてもお腹が膨れるので慣れてない人は何か飲み物を用意してから食べた方がいいでしょう(笑)。

ちなみにパンと同じで普通は自作するよりスーパーで買ってきて蒸して食べます。台湾のスーパーにもいろんな種類の『銀絲卷』があるので、足を運ぶ機会があれば眺めて見ると面白いと思います。

また蒸したものの他、揚げて作る『炸銀絲卷』もあります。表面だけをパリッときつね色に揚げて作り、サクサクもっちりの食感は砂糖や練乳をまぶして食べるといいデザートになるでしょう。

日本人には少し味気ないかもしれませんが、中国の農民らの生活を食べて味わえるそんな料理です。台湾では食べやすいように少し小ぶりなものが売られています。お菓子やパン作りが趣味の方はぜひ一度挑戦してみて下さい。


[材料]
中力粉 ……… 600g
砂糖 ……… 60g
酵母 ……… 6g
ベーキングパウダー ……… 5g
水 ……… 280g
サラダ油 ……… 適量

[作り方]
1.ボウルに中力粉、砂糖、ベーキングパウダーを篩い入れる。

2.酵母を少量の水で溶き、作り方1のボウルに入れる。続いて残りの水を少しずつ加えながら全体をよく混ぜ合わせる。

3.全体が良く混ざったら打ち粉をしたまな板の上に取り出し、手で揉みながら弾力が出るまで捏ねる。

4.作り方1のボウルに生地を戻し、ラップをして5分ほど寝かせておく。

5.生地に光沢が出たら取り出して半分に分ける。片方を10等分して円形に延ばす。もう片方は厚さ0.2cm、幅20cmの長方形に延ばし、表面に薄くサラダ油を塗る。薄く延ばしたほうの生地を幅が三等分になるように切り、三枚を重ねる。重ねた生地を0.5cm間隔で糸状に切る。

6.糸状になった生地を10等分し、表面にサラダ油を塗っておく。作り方5で円形に延ばした生地で、糸状の生地を包む。

7.蒸し器(→Point参照)に生地を載せ、一度蓋をして20分ほど発酵させる。

8.蒸し器を火にかけ、強火で12分ほど蒸し上げたら完成。

Point!
蒸し器の表面には生地がくっつかないように薄くサラダ油をひいておきましょう。

一度蒸し始めたら途中で蓋を開けるのは厳禁です!しぼみます。

蒸しパンを作る要領で100gほどの黒糖を混ぜ込んだりしても作る『黑糖銀絲卷』、水を牛乳で置き換えて作る『牛奶銀絲卷』というものもあります。

サラダ油の代わりにバターやマーガリンを使っても美味です。


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