客家鹹年糕│客家塩餅

難易度:☆ 調理時間:2時間
台湾客家の家庭料理『客家鹹年糕│客家塩餅』のレシピを紹介します。豚ひき肉、シイタケ、エシャロットを醤油で炒めたものを、もち米でとじて蒸して作る料理です。通常は冷蔵しておき、食べる前に焼いたりして焦げ目をつけて食べます。

台湾にも日本と同じように餅を食べる習慣があります。ただし作り方も食べ方も日本とは異なっています。

台湾の餅は粉にしたもち米に適当な量の水を加えて加熱して作ります。最初から粉になっているので搗く必要がなく、水の量で粘度も調節できるので便利と言えば便利です。また食べるのは基本的につきたての生餅やそれを加工したものばかりで、焼き餅や煮餅はほとんど食べません。自宅で煎餅を作ったりもしないようです。

同じ餅を食べる文化があるのに、食べ方が大きく異なるのは不思議ですね。

しかし日本の餅のように杵と臼で餅を搗くという習慣が台湾にないかと言えば、実はあるのです。台湾の一部に居住する客家には杵と臼で餅を搗くという習慣があり、日本と同じように蒸したもち米を使って餅を作ることがあります。日本の杵や臼とは形が違うので、もし餅つきを行っている風景を見かけることがあれば違いに驚いてください。

アジアの餅文化は人類学上ルーツを同じにすると考えられています。遠く離れた土地で同じ材料を使って作る別の料理を食べるというのは、旅する人に懐かしさと共に異国情緒を感じさせてくれます。アジアの餅紀行のようなドキュメンタリーがあると面白そうですね。

それではレシピです。



[材料]
もち米粉 ……… 450g
水 ……… 300g
豚ひき肉 ……… 200g
シイタケ ……… 2個
エシャロット ……… 4個

[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
胡椒 ……… 適量
油 ……… 大さじ2

[作り方]
1.もち米粉と水を混ぜあわせておく。

2.エシャロットをみじん切りにする。シイタケをみじん切りにする。

3.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、エシャロットとシイタケを中火で炒めて香りを出す。続いて豚ひき肉を入れ、色が変わるまで炒めたら胡椒、醤油を加えて味を調える。

4.作り方3の材料を作り方1のもち米粉とよく混ぜ合わせる。耐熱容器にラップを敷くか油(分量外)をひき、 生地を詰める。容器ごと蒸し器にかけ、中火で70分ほど蒸す。

5.火が通った生地を常温まで冷まし、2cmほどの厚さに切り分ける。食べる前に両面を軽く焦げ目がつくまで焼いたら完成。

Point!
豚ひき肉を胡椒と醤油で炒めるときは、焦がさないよう弱火にしましょう。


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