珍珠丸子│真珠肉団子

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
広東料理から台湾に伝わった『珍珠丸子│真珠肉団子』のレシピを紹介します。日本ではいわゆるタイ米などと呼ばれる細長い系統のもち米を豚のひき肉団子の表面にまぶし蒸して作る料理です。広東料理では小さな蒸籠に数個だけ乗った点心として食べられますが、台湾では大皿にたくさん乗せて多人数で食べられます。

筆者はアジア各地の米を食べたことがありますが、やはり日本のお米が一番おいしいです。地元びいきというわけでもなく、同じく外国の米を食べたことのある外国人や、アジア各国出身でコメを主食とする人でも、日本のご飯が一番おいしいと言っているのをよく耳にするので、やはり日本のご飯は頭一つとびぬけた存在なのだと思います。

さて、そんな日本に住んでご飯を主食としていると日本の米、いわゆるジャポニカ米といわれる以外のお米が存在しないと考えてしまう人も多いようです。

しかし、世界で栽培されているイネにはアフリカイネとアジアイネの二系統があり、アジアイネにはさらにジャポニカとインディカの二系統の亜種があります。(ジャワ島などで栽培されるジャバニカと呼ばれる品種もありますが、現在はジャポニカ系の変異種とされます。)またそれぞれにもち米とうるち米があるのですが、日本で主に主食としているのはアジアイネのジャポニカ亜種のうるち米というカテゴリーの中の水稲という特定の品種に限られているのです。他の種類の米も食べてみたくなりますね。

日本の米は冷めてもおいしく、独特の柔らかさとつやを持ついわゆる「銀シャリ」で、おにぎりや寿司といった日本食文化を根底で支えています。同じようにその他の品種の米はそれぞれ主食とされる地域でそれぞれの地域の食文化を根底から支える重要な食材となっています。タイ料理を日本の米で食べるとどこか「雰囲気」が出ないように、和食をインディカ米で食べてもどこか味気なく感じてしまいます。

唐ブログではなるべく日本で手に入る食材を使って様々な中華料理を再現していますが、本格的に再現したい方は同じ食材でもその料理が作られている土地で飼育栽培されている品種、そして油や調味料を手に入れて作ってみましょう。同じ調理法で作る料理なのにこれだけ味に違いが出るのか!?と大きな驚きを味わえます。

今回の料理では豚ひき肉にインディカ系のもち米を使って作ります。通販でなら手に入ると思うので、本格再現に挑戦してみましょう。

それではレシピです。



[材料]
豚ひき肉 ……… 250g
ニンニク ……… 2個
タマネギ ……… 10g
インディカもち米 ……… 70g

[調味料]
卵白 ……… 1個分
ごま油 ……… 小さじ1
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々

[作り方]
1.ニンニクとニンジンをみじん切りにする。ボウルに豚ひき肉を入れ、ニンニクとニンジンを加えてよく混ぜ合わせる。

2.作り方1のボウルにごま油、塩、胡椒を加えてよく混ぜ合わせる。続いて卵白を加えて豚ひき肉が滑らかになるまで混ぜ合わせる。手のひらで豚ひき肉を叩いて空気を抜いたら、直径5-7cmの球形に成形する。

3.インディカ米をよく洗い、水に15分ほど浸けておく。つけておいたインディカもち米の水気を切り、適当な器に入れる。作り方2の豚ひき肉団子の表面にインディカ米をまぶし、耐熱容器に盛り付ける。

4.容器ごとインディカもち米をまぶした豚ひき肉団子を蒸し器にかけ、中火で15分蒸したら完成。

Point!
日本で普通に食べるもち米でも作れますが、蒸した後べっちゃりと形が崩れてしまうことがあります。日本のもち米で作るなら普通に餅を作ってそれで肉を巻いた方が良いかも知れません。

広東料理では『シューマイ』などと同じく酢醤油で食べます。

身近なインディカ米のもち米は古代米などと呼ばれる「紫米」や「黒米」と呼ばれるものです。雑穀としてスーパーに売られていることもあるので通販で手に入れるのが難しい人は探してみましょう。


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