蒜苗炒牛絞肉│葉ニンニクと牛ひき肉炒め

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『蒜苗炒牛絞肉│葉ニンニクと牛ひき肉炒め』のレシピを紹介します。葉ニンニクと牛のひき肉をトウチや醤油、ごま油で炒めて作る料理です。少しとろみをつけてご飯に乗せてもおいしいお手軽中華料理です。

「ひき肉」のことを中国語では「絞肉」、「碎肉」または「肉末」、ミンチ肉の音を取って「免治(Mian chi)肉」などと呼びます。日本でひき肉が料理に使われ始めたのは明治時代、当時はメンチカツの材料として使われるだけでしたが、中国ではそれよりもかなり前の時代から包丁で肉を細かく叩いたものを使った料理が多数存在しました。『肉丸』などが代表的な料理です。一説によると中国では明の時代から肉を細かく刻んだ料理が作られ始めたそうです。

ひき肉(挽肉)の「挽く」は「引く」と同じ意味で、もともとはノコギリやカンナなどの「道具を引く」ことを意味していました。それが「石臼をひく」につながり、さらに「石臼でひいて粉にする」から、「粉末(状)にする」という意味が生まれました。コーヒー豆を挽くや抹茶を挽くはこの意味で使われています。そしてなぜか粉末ではないのに、肉を泥状にしたものを挽肉と呼ぶようになったのです。

日本で最初にミンチを作ったときは海外から輸入した高価なミンサーを使ったわけではないでしょう。おそらく包丁で何度もたたいて肉を泥状にしたはずです。しかしもしミンサーで絞り出すという方法が日本に最初にもたらされていれば、中国語と同じように「絞肉」という表記が使われていたのかもしれません。

身近な食材の加工方法がどのようにして生まれ、なぜそのように呼ばれるようになったのか、調べてみるといろいろな発見があります。

それではレシピです。



[材料]
牛ひき肉 ……… 300g
葉ニンニク ……… 100g
トウガラシ ……… 30g
ニンニク ……… 30g
トウチ ……… 30g

[調味料]
醤油 ……… 大さじ1
酒 ……… 大さじ1
ごま油 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1

[作り方]
1.葉ニンニク、トウガラシ、ニンニクをみじん切りにする。トウチは一度洗って豆の粒だけにし、水けを切っておく。

2.根したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、葉ニンニク、トウガラシ、ニンニク、トウチを香りが出るまで炒める。続いて牛ひき肉を入れてよくかき混ぜながら色が変わるまで炒める。最後にすべての調味料を加えてよくかき混ぜ、味を調えたら完成。

Point!
牛の代わりに豚を使うと『蒜苗炒絞肉』という名前に代わります。

材料の下ごしらえが済んでいれば調理は2-3分で終わります。調味料の比率も簡単なのでぜひ作り方を覚えておきましょう。

上に薄焼きにした卵をかぶせてオムレツにしても美味です。


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