難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾屋台の軽食といえばこちら!『蚵仔煎│オーアーチェン』のレシピを紹介します。『カキオムレツ』などと呼ばれることもありますが、オムレツというよりはお好み焼きに近い料理です。台湾を代表する料理の一つで、材料さえ揃えば日本でも作れます。
この『蚵仔煎』は台湾独特の料理だと思っている方も多いですが、もともとは福建省閩南地区生まれの福建料理の一つです。台湾以外にも発祥の地である福建省閩南地区と広東省潮州地区、そしてこれらの地域出身の華僑が多く居住する香港やシンガポールでも軽食として広く食べられます。
この料理が面白いのは中国のそれぞれの地域でほとんど作り方が変わらないにも関わらず、まったく呼び方が異なること。台湾ではご存知『蚵仔煎│オーアーチェン』と台湾語で発音されますが、福建省やその他の地域では『煎蠔餅』または『蠔烙』などとも呼ばれます。またカキは中国語で「蠔」と呼びますが、「海蠣」などの方言で呼ぶ地域では『海蠣餅』などの語で呼ぶことも。香港では『蠔仔餅』または『蠔餅』と書き、シンガポールでは『蚝(蠔)煎』と表記して『蚝烙│オールァ』と発音するという複雑なことになっています(笑)。
シンガポールではチャイナタウンなどで『蚝(蠔)煎』を食べられますが、普通話で読んでも通じない(通じはしますけど)ばかりか、文字をそのまま読んでも分かってもらえない(まぁ、なんとか分かってもらえますが…)観光客殺しの中華料理です。シンガポールでは『蚝煎』と書いて『蚝烙│オールァ』と読む。ぜひ覚えておきましょう(笑)。
『蚵仔煎』はカキ以外で作るバリエーションの豊富さも魅力の一つ。エビで作る『蝦仁煎』、イカで作る『花枝煎』、カニで作る『蟹肉煎』、いろんな魚介類で作る『總合煎』、そして何も具を入れず卵を二つ割り入れて作る『雙蛋煎』など、様々な派生料理があります。
[材料]
カキ ……… 5-6個
卵 ……… 1-2個
白菜 ……… 40g
[調味料]
サツマイモ澱粉 ……… 20g
水 ……… 150cc
[作り方]
1.カキを剥き身をよく洗っておく。白菜を食べやすい大きさに切る。サツマイモ澱粉を水に溶いておく。
2.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油をひき、中火でカキを1分ほど炒めて火を通す。続いて水に溶いたサツマイモ澱粉をカキの上から流し入れ、更に上から卵を割り落とす。フライパンの開いたスペースに白菜を乗せて焼く。
3.生地の半分ほどに火が通ったら、白菜の上に生地をひっくり返して乗せる。生地の形を整えながらそのまま2-3分ほど焼いて完成。
Point!
調理は数分で終わります。手早く作りましょう。
白菜は芯の部分よりも葉の部分を優先的に使いましょう。
『蚵仔煎│オーアーチェン』に添える典型的なソース『海山醤』の作り方も簡単に書いておきます。
[材料]
テンラージャン ……… 大さじ4
醤油 ……… 大さじ1と1/2
味噌 ……… 大さじ1と1/2
砂糖 ……… 大さじ1
片栗粉 ……… 大さじ1と1/2
水 ……… 200cc
[作り方]
上記材料を混ぜ合わせ、鍋かレンジで一度沸騰させたら完成。
醤油だけで食べても美味です。
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