香煎豆皮卷│野菜の湯葉巻き焼き

難易度:☆ 調理時間:30分以内
昨日に続いて絶品素食のレシピを。湯葉で作る『香煎豆皮卷│野菜の湯葉巻き焼き』のレシピを紹介します。細かくみじん切りにした野菜を湯葉で閉じ、パリパリに焼いて作る料理です。

我々は日常的に「野菜」という単語を使っています。いわゆる野菜を中国語では「蔬菜」というのですが、日本語の「野菜」と同じように中国語の「蔬菜」も定義にかなりの幅があります。

日本でも台湾でも盛んに議論される問題の一つに「スイカは野菜(蔬菜)か果物か?」があります。

日本の園芸学での野菜の定義は「食用とされる草本植物の総称」ですので、スイカは野菜です。またこの定義によるとイチゴやメロンも野菜になり、タラの芽などの木本植物は野菜ではないことになります。

台湾の園芸学での蔬菜の定義は「栽培後数ヶ月~一年以内に収穫できる食用植物の総称」です。もちろんスイカやイチゴは野菜に含まれます。木本植物でも新芽を採取して食用にするものは…(微妙ですが)野菜に含まれそうです。通常ニラやアスパラガスは二年目以降から収穫するのですが、一年目でも一応収穫は可能なのでやっぱり二つとも野菜に入りそうですね。

日本も台湾も園芸学上の定義が異なっているのが面白いですね。ちなみにその他の国で野菜を表す単語のおおまかな定義は、韓国では「채소:食用が可能な草本栽培植物」、インドネシアでは「Sayuran:生、または最小限に加工した状態で食用が可能な植物由来の食品」、フランスでは「Légume:植物の食用部分」、英語では「Vegetable:サラダ、または食事の一部として人間に食用として消費される食用にされる植物の部位」となっています。

韓国は日本とほぼ同じ、インドネシアは生に近い状態で食べられるか否かを重視しているようで、フランスはかなり大雑把、英語では人間中心に偏った定義の仕方がされています。各国の野菜の定義にはもちろんかなり大きな曖昧さがあるので、なかなかこれが野菜だという定義を見つけることは難しそうです。しかしどの言語も野菜の定義がまったく異なっていて面白いですね。どの国も狭義にはキノコ類を含まないのが通例のようです。

各国の辞書から野菜の定義を抜き出し、そのどれもに共通する「完全野菜」と国によって野菜の定義から外れる不完全野菜の差を調べてレポートにしてみるといい点もらえそうです。うーん、筆者が学生だったらすぐやってたなぁ…(笑)。



[材料]
湯葉 ……… 4枚
タケノコ ……… 80g
ニンジン ……… 80g
干しシイタケ ……… 40g
セリ ……… 40g
ショウガ ……… 10g
卵 ……… 1個

[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
砂糖 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 少々
酒 ……… 大さじ1
水 ……… 大さじ5
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1

[作り方]
1.干しシイタケを水で戻し、細かくみじん切りにする。タケノコ、ニンジン、セリ、ショウガを細かくみじん切りにしておく。

2.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、ショウガを炒めて香りを出したら、干しシイタケ、タケノコ、ニンジンを加えて火が通るまで炒めておく。すべての調味料を混ぜ合わせたものをこれに加え、混ぜ合わせながら弱火で火を通す。とろみが出たら取りだしてセリを加え混ぜ合わせておく。

3.まな板の上などに湯葉を広げ、表面に溶いた卵を塗ってから上から更にもう一枚湯葉を重ねる。これを二枚作る。この上に作り方2で炒めた野菜を薄く乗せ、折りたたんで長方形の平たい生地を作る。閉じ口は溶いた卵液を塗ってから閉じる。

4.熱したフライパンに大さじ3のサラダ油をひき、作り方3の湯葉生地を両面がきつね色になるまで焼く。食べやすい幅に切り分け、器に盛り付けたら完成。

Point!
中の野菜には味が付いていますが、好みでケチャップなどを添えるとよいでしょう。

湯葉皮は一枚ずつでも作れますが、二枚重ねることで食感を良くしています。二枚目に重ねる湯葉の代わりに海苔を使っても作れます。

卵(と酒)を使わなければ「素食」となります。


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