蒲公英粥│たんぽぽ粥

難易度:☆ 調理時間:30分以内
本日の薬膳料理は『蒲公英粥│たんぽぽ粥』のレシピを紹介します。

タンポポって薬になるんですか?と知らない人は驚かれるかもしれませんが、中医学では結構常用される薬物のひとつで、日本の漢方でもたまに使う方がいます。

中薬学では清熱解毒薬というカテゴリーに分類される薬物で、その名の通り熱を清めて解毒をする作用があり、乳腺炎や乳の化膿性疾患などに使われます。清肝明目という目の充血や痛みをとる作用もあり、内服以外にも煎じ液で目を洗ったりと外用に使ったりもします。 日本では母乳の出が悪いものに煎じて飲むという療法があります。

タンポポ属 (Taraxacum) の植物なら、大体どれも同じように使えるので、日本のどこでも自分で手に入れて使える薬物でもあります。しかも生での使用がOKという手軽さ。春から夏に掛けて開花直前の根が良品とされるので、この時期のものを選んで使うとよいでしょう。

ただし!タンポポの根はその可憐な見た目とは裏腹に非常に深くまで伸びているので、きれいに採取するのは至難の業です。普通のタンポポでも50cm、生育環境がよいと1m以上も根が伸びているので、最後まで掘らずに適当なところで切ってから使うのがベターです。

[材料]
蒲公英(タンポポの根) ……… 10g(生なら倍量)
米 ……… 100g

[調味料]
砂糖 ……… 10g

[効能]
清熱解毒、利尿散結、急性乳腺炎、リンパ腺炎、結膜炎、風邪の発熱、扁桃腺炎、気管支炎、胃炎、肝炎、胆嚢炎、尿路感染症など

[作り方]
1.蒲公英をよく洗い、研いだ米と共に適量の水と一緒に鍋に入れて30分ほど煮込む。

2.好みで砂糖を加えて完成。

Point!
砂糖は好みで量を増減してください。塩に代えてもOKです。

症状により蒲公英は米の半量程度まで増量してもよいでしょう。

自然のものを採取する場合は、植物図鑑でタンポポのことを調べてからにしましょう。


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