雞肉炒筍絲│鶏むね肉とタケノコの炒め物

難易度:☆☆ 調理時間:30分以内
中餐丙級證照」シリーズより、『雞肉炒筍絲│鶏むね肉とタケノコの炒め物』のレシピを紹介します。

この料理で使用する食材のひとつタケノコは中華料理でも欠かせない食材です。こちらを漬物にして乳酸発行させたものがメンマで、日本ではラーメンに乗せて食べるのが一般的です。このメンマ、実は台湾の嘉義地方の伝統料理というのはご存知でしたか?戦後東京のラーメンでこれを乗せるのが流行し、日本中に広まりました。台湾生まれの日本人が経営する貿易会社の仕掛けによるものだそうです。ちなみに中国語では「乾筍」または「筍乾」と書きます。

さて、台湾でも日本のおせち料理のように縁起を担いだ食べ物というのが多数存在します。その一種として台湾の警察ではお中元に「筍乾(メンマ)」と「棗(ナツメ)」を送りあうのが恒例です。これは台湾語で「筍乾」と「棗子」の発音がそれぞれ「巡官」と「巡佐」に似ているためです。他にもフライドポテトを意味する「薯條」が「警察“署”で警官(條子)になる」の意味をかけて、「筍乾」、「棗子」と共に寺廟にお供えされたりもします。

同じような願掛けで台湾の警察署の前にはよく松と梅が植えられています。 こちらは「輕“鬆”“沒”事」の寓意です。

逆に台湾の警官に送ってはいけないものとして「バナナ」、「ナシ」、「スモモ」、「パイナップル」の四つがあるとされ、これら四つの果物で「招你來旺(ますますいらっしゃいませ)」の意味になるため警察には馴染まないという理由からだそうです。バナナ以下の果物がそれぞれ「招你來旺」の一文字ずつに対応します。結構ぶっ飛んだ理屈なので解説しておきましょう。「警察署に訪れる人が増える→犯罪の相談件数が増える→警察の利益が増える→汚職が増える」という理屈があるようで、これを防止するためだと言います…。台湾の警察も真っ白ではないんでしょうね…。

他にも台湾の警察署は他の建物より入り口にすこし低めの屋根が取り付けられていることがあります。屋根は重厚なあるものが多く、これは警察署に入ってくる人に頭を軽く下げさせて罪を認めやすくさせるためだといいます。色々考えられているのですね。

というわけで、タケノコからわかる台湾警察の故事でした。料理とはまったく関係ありません(笑)。

[材料]
鶏むね肉 ……… 200g
タケノコ ……… 250g
ネギ ……… 30g
ニンニク ……… 2個
トウガラシ ……… 1本

[調味料1]
醤油 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 大さじ1
片栗粉 ……… 大さじ1

[調味料2]
醤油 ……… 小さじ1/4
塩 ……… 小さじ1/4
砂糖 ……… 小さじ1/2
胡椒 ……… 少々
水 ……… 大さじ3

[作り方]
1.ネギは千切りにする。トウガラシは種を除き千切りにする。ニンニクは包丁の腹などで叩いてから、みじん切りにする。鶏むね肉を食べやすい大きさに切り、調味料1を混ぜ合わせたものに5分ほど漬けておく。

2.鍋に適量の揚げ物油を160度まで熱し、作り方1の鶏むね肉を軽く揚げて火を通す。火が通ったら取り出して油を切っておく。

3.別の鍋にお湯を熱し、千切りにしたタケノコを茹でて火を通しておく。火が通ったら取り出して水気を切っておく。

4.作り方2の鍋に大さじ2ほどの油を残し、ネギ、トウガラシ、ニンニクを炒めて香りを出す。続いて作り方2の鶏むね肉、作り方3のタケノコ、調味料2を加えてざっと炒めたら完成。

Point!

材料は簡単ですが、それぞれ別の加熱処理が必要なためちょっと技が必要です。慣れると10分ほどで作れますが、料理の手際が試されます。水と油を同時に使うのでやけどにも注意です。

写真のように人参の千切りを加えたり、モヤシを加えたりしてもいいでしょう。どちらも一瞬茹でてから使ってください。


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