難易度:☆☆ 調理時間:2時間
梅の香りと酸味が美味しい『梅子蒸鴨│梅蒸し鴨』という料理のレシピを紹介します。
中華料理で「鴨」と書けば「アヒル」を意味するのは以前にも紹介しました。カモを家禽にしたものがアヒルで、日本でも中国でも「鴨肉」と言えば一般的にはこの「アヒル肉」を使って調理します。猟師さんの知り合いがいる方は本物のカモ肉を使って作ってもいいかもしれません。銃弾を咬むと歯を痛めますので注意です(笑)。
アヒルをはじめとした家禽類をざっとおさらいしておきましょう。マガモを飼いならしたものがアヒル、ヤケイ(キジの仲間)を飼いならしたものがニワトリ、ガンを飼いならしたものがガチョウです。
ついでに家畜の起源も辿っておくと、イノシシを飼いならしたものがブタ、オーロックス(絶滅)を飼いならしたものがウシ、ターパン(絶滅)を家畜化したものがウマ、ヒツジの起源は分かっていませんがモウフロンというヒツジの先祖を家畜化したものだといわれています。野生動物の家畜化の歴史もなかなか面白いです。
というわけで梅干を使って酸味の利いた味に仕上げる『酸梅子蒸鴨│梅蒸し鴨』のレシピです。なかなか面白い料理ですので、良いカモ(アヒル)肉が手に入ったらお試しください。
[材料]
鴨肉 ……… 1匹分
ニンニク ……… 2個
梅干 ……… 2個
ネギ ……… 1本
ショウガ ……… 10g
[調味料1]
氷砂糖 ……… 70g
豆板醤 ……… 大さじ2
塩 ……… 大さじ1
醤油 ……… 大さじ1
味の素 ……… 小さじ1/2
[調味料]
酒 ……… 大さじ1
[調味料]
ごま油 ……… 大さじ1/2
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1と1/2
[作り方]
1.鴨肉はよく洗い全面に醤油(分量外)を薄く塗り広げておく。鍋に揚げ物油を熱し、鴨肉を入れて全面がきつね色になるように上から油をかけながら満遍なく表面に火を通しておく。
2.ニンニクをみじん切りにする。梅干は種を除きみじん切りにする。氷砂糖は砕いておく。
3.鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)を熱し、ニンニクを炒めて香りを出したら、梅干、氷砂糖、豆板醤を入れ、軽く粘りが出るまで加熱する。調味料1の塩、醤油、味の素で味を調えたら火を止め、作り方1のカモ肉の腹の中に入れて串などで開口部を閉じる。
4.作り方3の鴨肉を耐熱の容器に乗せ、上に千切りにしたネギとショウガを乗せ酒を振りかける。容器ごと蒸し器に入れ、1時間半ほど中火で加熱する。
5.鴨肉に火が通ったら取り出し、器に溜まっている汁を分けておく。開口部を閉じていた串などを外して中のソースを取り出し、器に溜まっていた汁とあわせておく。鴨肉は荒熱が取れたら食べやすい大きさに切り分けて器に盛り付けておく。
6.作り方5で分けておいた汁(器に溜まった汁と鴨肉の中から取り出した梅ソース)を混ぜ合わせたものを火にかけて沸騰させる。水溶き片栗粉でとろみをつけ、器に盛りつけた鴨肉の上にかける。最後にごま油を振りかけて完成。
Point!
鴨肉は切り身を使う場合は、骨付きのままソースに20分ほどつけ、重ならないようにして蒸して調理してください。
耐熱容器にのせてオーブンで焼いても作れます。220度で1時間ほど、焦げる場合はアルミホイルを上にかぶせてください。
ソースにしっかりととろみをつければ弁当のおかずにもできます。ですが温かいうちに食べた方がおいしい料理です。
ケチャップを小さじ1ほど加えて作る方法もあります。お好みでどうぞ。
器に溜まった汁をこぼしてしまった!などでソースが足りなくなる場合は適量のチキンスープや中華スープで代用してください。
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