薄荷飲│薬膳ミントティー

難易度:☆ 調理時間:一瞬
本日の薬膳料理は『薄荷飲│薬膳ミントティー』。簡単に出来る薬膳茶の一種です。

連載が始まった中医学テキスト「第一章 - 第二節 - 発散風熱薬」で紹介した薬物「薄荷」を使った薬膳茶で、「ミントティー」などの名前で多くの日本人が一度くらいは飲んだことがあるかもしれません。どのような効果があるか知っておけば、薬効も高まる…かもしれません。

薄荷の主成分であるメントールは下のような構造をしています。


シンプルな構造ながら3つの不斉中心を持つので8つの異性体があります。そのうち最も安定なのが医薬品や食品添加物としても有名な l-Mentholです。中医学でいう「発散風熱薬」にふさわしく、局所血管拡張作用や鎮痛作用があります。メントールを塗った皮膚が冷たく感じるのは、実際に温度が下がっているためではなく、そういう刺激として感覚器が受容しているためです。多くの医薬品、食品に添加されます。

薬物としては喉の腫れ、痛み、胸の痛みなどのある風熱の風邪に効果があります。

[材料]
薄荷 ……… 10g
蜂蜜 ……… 15g
水 ……… 300cc

[効能]
疏散風熱、清利頭目、利咽、透疹、疏肝解鬱、辟穢気

[作り方]
1.薄荷をよく洗い、水を加えて15分ほど弱火で煮込む。

2.煎じ液を漉しとって蜂蜜を加えて完成。

Point!
好みで柑橘類の絞り汁やオレンジジュースを加えて飲みましょう。

薄荷は長時間煎じると香りが飛んでしまいます。強火で煮込まず、弱火で15分以内に調理を終えてください。

氷を加えて冷やして飲んでもおいしいです。

薄荷は生でも乾燥品でもかまいません。生はアブラムシが付いていることがあるので、よく洗って使いましょう。


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