醋拌蒟蒻麵│冷やし中華糸こんにゃく

難易度:☆ 調理時間:30分以内
創作中華風和食という変なジャンルの『醋拌蒟蒻麵│冷やし中華糸こんにゃく』という料理のレシピを紹介します。若者向けの雑誌のダイエット記事で紹介されていた低カロリー料理なのですが…、作ってみると驚くほど日本の猛暑にピッタリでした。おいしいです!

蒟蒻は日本、韓国、台湾、中国、東南アジアで食べられる伝統的な食材です。植物由来の成分で作るため、台湾素食では重要な食材の一つとなっています。

蒟蒻はその繊維質であるグルコマンナン以外はほとんどが水分です。およそ5-7%のグルコマンナン以外はほとんどが水分で、しかもグルコマンナンは体内でほとんど消化されないため、その食感や満腹感に比して非常にカロリーの低い食材としても有名です。グルコマンナンは腸内の清掃作用があるため、これほどダイエットに向いた食材もないでしょう。

蒟蒻を食用とする習慣は四川省や湖北省を中心に古代中国で発達し、豆腐の製法と同じく7世紀頃に仏教の伝来と共に日本に伝わったと考えられています。アクを加える製法は豆腐のそれとまったく同じですね。日本の文献にコンニャクが登場するのは10世紀頃で、当初は薬用として僧侶や貴族の間でだけ食べられていました。その後室町時代頃に庶民にも蒟蒻を食べる習慣が広がり、各地で様々な食べ方が考案されました。日本の蒟蒻は中国とは別に独自の発展を遂げ、今では中国や台湾に輸出するまでになりました。台湾でも蒟蒻は作られていますが、日本のものの方が風味も食感も段違いに良く、価格は少し高いですが台湾のスーパーでは素食主義者を中心に根強い人気があります。

料理の得意な人は日本の蒟蒻料理を台湾人に作ってあげると喜ばれますよ!

[材料]
糸こんにゃく ……… 250g
キュウリ ……… 1/2本
トマト ……… 1個
卵 ……… 1個
ニンジン ……… 30g
ハム ……… 30g
海苔 ……… 適量

[調味料]
醤油 ……… 大さじ1
ポン酢 ……… 少々
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
だし ……… 200cc
ごま油 ……… 数滴

[作り方]
1.キュウリ、トマト、ハムを千切りにする。ニンジンを千切りにし、沸騰したお湯にくぐらせて火を通してから水気を切っておく。卵を溶いて薄焼きにし、千切りにして錦糸卵を作る。海苔をハサミで細切りにする。糸こんにゃくは水気を切って冷凍庫で凍る寸前まで冷やしておく。

2.糸こんにゃくを器の底に盛り付け、上に作り方1のキュウリ、トマト、ハム、ニンジン、錦糸卵、海苔を盛り付ける。

3.すべての調味料を混ぜ合わせてつゆを作ったら、作り方2の糸こんにゃくの上からかけて完成。

Point!
七味唐辛子を振りかけても美味です。

調味料はいわゆる中華風の「めんつゆ」にポン酢を加えたものです。

レシピでは糸こんにゃくを冷やしておくので氷は使いませんが、カキ氷にめんつゆをかけてつけダレにしてもいいですね。

いわゆる『冷やし中華』のアレンジ料理です。上に乗せる具には決まりがないので、エビ、モヤシ、ネギなど好きなものをのせて食べましょう。


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