燒肉片佐韭菜醬│豚しゃぶのニラドレッシング和え

難易度:☆ 調理時間:30分以内

台湾は入梅してすっかり蒸し暑くなりました。夏のスタミナ補給にピッタリの『燒肉片佐韭菜醬│豚しゃぶのニラドレッシング和え』のレシピです。豚肉+ニラで元気をつけましょう!

ニラは日本でも《古事記》の時代から食用にされている歴史ある食材です。中国ではこれよりも更に前、紀元前1000年頃にはすでに食用にされていたといいます。中国最古の詩集《詩經》には7月4日の祭祀にニラを祭るという一文があります。ちょっと抜き出してみましょう。

《詩經》(國風/豳風/七月)
二之日鑿冰沖沖、三之日納于凌陰。
四之日其蚤、獻羔祭韭。
九月肅霜、十月滌場。
朋酒斯饗、曰殺羔羊。
躋彼公堂、稱彼兕觥、萬壽無疆。

当時(紀元前1000年!)の風習がざっと書かれています。氷を取ってきて涼をとっていたことや、羊をとニラを一緒に祭るなんてことが書かれており、その後に上司のご機嫌取りをするなど俗っぽいくだりがあります(笑)。こうやってみるとやってることは今の中国や台湾とあんまり変わらないようです。

またニラの葉は生薬「韮白」として《本草綱目》にも登場します。歴史ある植物だけあって記述が長いのですが、面白いのでちょっとだけ抜き出して見ましょう。

 【主治】歸心、安五臟、除胃中熱、利病患、可久食(《别錄》。時珍曰:案:《千金方》作可久食、不利病患。)
葉:煮鲫魚酢食、斷卒下痢。
根:入生發膏用(弘景)。
根、葉:煮食、溫中下氣、補虛益陽、調和臟腑、令人能食、止洩血膿、腹中冷痛。生搗汁服、主胸痹骨痛不可觸者、又解藥毒、療狂狗咬人數發者、亦塗諸蛇虺、蠍虿、惡蟲毒(藏器)。

葉っぱを鰹と酢で煮込んで食べると下痢止めなり、また根と葉には食欲増強、腹冷えに効果があるなどと書かれています。これ以下にも夢精や勢力減退、痔や脱肛に効果があるなど色々書かれており、現代中医学でも各種胃腸障害や勢力増強にたびたび用いる優秀な薬材です。あと梅と一緒に煮込んで風邪薬として使ったりもします。

というわけで今回は夏ばてに効果のあるニラを使ったスタミナ料理です。豚肉以外の肉類とも相性が良いので、たくさん作って冷蔵庫で保存しておきましょう。

[材料1]
ニラ ……… 150g
ミョウガ ……… 50g
ニンニク ……… 10g
ショウガ ……… 10g

[材料2]
豚肉うす切り ……… 200g
キュウリ ……… 2本

[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
酢 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 大さじ1
出汁の素 ……… 小さじ1/3
ごま油 ……… 大さじ2

[作り方]
1.ニラとミョウガをよく洗い、細かくみじん切りにする。ニンニクとショウガをみじん切りにする。

2.熱湯消毒したガラス瓶にすべての調味料と作り方1のニラ、ミョウガ、ニンニク、ショウガを入れ、よく混ぜ合わせる。蓋をしてニラドレッシングの完成。

3.キュウリを包丁の腹で叩いて潰し、食べやすい大きさに切る。

4.豚肉うす切りを湯がいてから氷水で締め、作り方3のキュウリと共に器に盛り付ける。上からニラドレッシングを適量かけて完成。

Point!
ニラドレッシングは冷蔵庫に入れておけば一週間くらい持ちます。焼肉との相性も良いので、その他の肉料理にも使ってみましょう。

ニラドレッシングはすぐに食べられますが、作りたてより2-3日つけておいたものの方が味がなじんで美味です。清潔なガラス瓶を使って冷蔵庫で保管すれば2週間くらいはもつかと。液体の量を減らして密封し冷凍しておけばそれ以上保存できます。


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