夏茂芋餃│イモ餃子

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
福建省沙縣の軽食として非常な知名度を誇る『夏茂芋餃│イモ餃子』のレシピです。サツマイモ澱粉で作る餃子で台湾の『碗粿』などとも繋がる料理となっています。プルプルでおいしいです。

沙縣は現在の福建省三明市の北部にある地域で、毎年12月に開かれる「小吃」の祭りには中国全土から多くの観光客が集まります。この祭りのあまりの賑わいから、多くの中国人が小吃の代名詞として沙縣を思い浮かべるほど。沙縣は農業以外これといった産業のない小さな県に過ぎませんが、「沙縣小吃」は誰もが知る沙縣の特色となっています。

その有名な「沙縣小吃」の中でも一、二を争う知名度を誇るのが今回紹介する『夏茂芋餃』。「夏茂」は沙縣にある地名で、この料理は『夏茂芋包』や『馬鈴薯餃』などとも呼ばれます。蒸して作る蒸餃子の一種ですが、火が通りやすいように三角錐形に作るのが特徴です。

もちろん「沙縣小吃」はこの料理だけでなく、全国各地の名菜を手軽に食べられるようにアレンジした数多くのアイデア料理があります。また毎年新しいメニューが開発されており、そのどれもが美食家をうならせるほどの創意とおいしさにみちています。ぜひ一度12月の祭りに足を運んでいろんなものを食べてみたいですね。

本来はタロイモ、特に卵くらいの大きさの「蛋芋」と呼ばれるものを使って作るのですが、日本で作るならサトイモ(タロイモの一品種です)が正にピッタリ。ジャガイモを使っても作れるのですが、今回はオリジナルに忠実に作ってみます。ソースはピリリと辛いラー油を使いますが、醤油などで代用するのが良いでしょう。

それではレシピです。


[材料1]
サトイモ ……… 800g
タケノコ ……… 300g
エビ ……… 200g
サツマイモ澱粉 ……… 100g
小麦粉 ……… 500g

[材料2]
シイタケ ……… 200g
厚揚げ ……… 150g
豚ひき肉 ……… 200g

[調味料]
塩 ……… 小さじ1
五香粉 ……… 2g
ラー油 ……… 適量
ごま油 ……… 適量
醤油 ……… 適量

[作り方]
1.サトイモの皮を剥き、蒸して完全に火を通した後、ボウルに入れて搗き崩す。これにサツマイモ澱粉、小麦粉を加え全体が均一になるように混ぜ合わせて生地を作る。

2.タケノコを下ごしらえし、みじん切りにする。エビの殻を剥きゆでて火を通してからみじん切りにする。シイタケをみじん切りにする。厚揚げをみじん切りにする。

3.作り方2の材料と豚ひき肉、塩、五香粉を混ぜ合わせて餡を作る。

4.手のひらに適量の小麦粉(分量外)をまぶし、作り方1の生地を適量薄く広げて中央に適量の餡を乗せる。三方から中央に生地を折りたたみ閉じ口を押さえて三角錐形の餃子を作る。できた餃子は打ち粉をしたまな板の上などにおいておく。

5.鍋に水を沸騰させる。作り方4の餃子を入れて1分ほど茹で、浮いてきたら取り出す。適量のラー油、ごま油、醤油などをかけて完成。

Point!
スープに入れて食べる場合もありますが、餃子のタレで食べるのが一般です。

サトイモの代わりにジャガイモを使っても作れます。またイモは煮て火を通しても良いのですが、水気を含みすぎて生地が溶けてしまうことがあるので、やはり蒸して作るのが一番です。電子レンジで加熱して火を通すのもよいでしょう。

実際には三角錐型のほかにも、普通の餃子の形をしたものやシュウマイのような円筒形のものなど様々な形のものがあります。また最後に茹でずに蒸したものや、フライパンで焼いたものなど様々な加熱方法があります。焼いたものは焦げ目をつけないようにじっくり加熱するので、調理が難しいかもしれません。

実は餡の作り方に決まりはありません。レシピを参考に好きな具を使って作ってください。


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