桂花(虫戈)塊│福建風シマイシガニ炒め

難易度:☆☆ 調理時間:1時間以内
漢字が出ない!とても難しい漢字を使う料理『桂花●(虫戈)塊│福建風シマイシガニ炒め』という福建料理を紹介します。問題は料理名にある字「●(虫戈)」、中国語では一般的に梭子蟹というカニをあらわす福建方言なのですが、Unicodeに登録がないためこのように標記するしかありません。読み方はたぶん日本なら音読みで「が」、中国語でもたぶん「ge1」なのですが、普通話では使わない漢字なので、福建方言で発音するのだと思います。ついに「方言字」まで登場してしまいました…(笑)。

中国のIMEでも表記できないので、インターネットの世界では『桂花虫戈塊』 と表記したりしますが、「虫戈」で一字なので注意しましょう。ちなみにこの字、古くは「虫+截」とも書き、こちらもUnicode未収録です。

日本ではワタリガニの一種のシマイシガニPortunus trituberculatus という名前で流通しています。日本では高級食材ですが台湾では養殖されているので日本よりもはるかに安く手に入ります。旅行時に見かけたら食べてみましょう。

料理名にある桂花とはキンモクセイの花のことで、カニの足に絡んだ溶き卵が、咲き乱れる桂花に見えることから名付けられました。福建の民間で食べられる宴席料理で台湾にもきちんと伝わっています。機会があれば旅行時に食べてみましょう。


[材料]
シマイシガニ ……… 750g(1匹)
卵 ……… 2個
タケノコ ……… 25g
シイタケ ……… 2個
ネギ ……… 1本
ショウガ ……… 10g

[調味料]
塩 ……… 適量
酒 ……… 適量
砂糖 ……… 適量
チキンスープ ……… 50cc
サラダ油 ……… 75cc

[作り方]
1.シマイシガニの甲羅を開き、エラ、内臓などを除く。中央から半分に切り、ハサミをそれぞれ切り落とし、更に残りの足の根元から裂いて胴体部を6つに分ける。挟み部分はハンマーで叩くなどして殻を割っておく。

2.シイタケ、タケノコを薄切りにする。ネギを輪切りにする。

3.熱した鍋にサラダ油を加え、全面に油を回したら余分な油を取り除く。作り方1のシマイシガニの身を加え、ざっと炒めたらチキンスープを加え、調味料を加えて味を調えたらそのまま中火で10分ほどカニ肉に火が通るまで煮込む。

4.卵を割ってかき混ぜたら作り方3の鍋に高所から垂らして加え、卵に火が通ったら完成。

Point!
日本で作るなら普通のワタリガニで作るのが簡単です。なるべく新鮮なものを使いましょう。

サラダ油の代わりにバターを使うと西洋風の味付けに。好みでどうぞ。



0 コメント :

 
日本で作れる台湾料理 © 2012 | Designed by Rumah Dijual , in collaboration with Web Hosting , Blogger Templates and WP Themes
FB FACEBOOK TW TWITTER