魚皮花生│閩南風ピーナッツ

難易度:☆ 調理時間:
本日はどこか懐かしい中華南部地域のお菓子『魚皮花生│閩南風ピーナッツ』のレシピを紹介します。今では福建省廈門の伝統菓子として有名なのですが、なんと発祥は日本のお菓子なのです。

もともと1920年代に日本帰りの台湾籍の料理人が福建省廈門で日本のお菓子を真似て作ってみたというのが始まりのようです。なんだか複雑な歴史を持つお菓子ですね(笑)。三国をつなぐ料理と言えます。

「魚皮」と名前にありますが、このレシピで使うのはピーナッツと小麦粉のみで動物性の材料はまったく使いません。もともと日本では皮に鯵の魚皮を少量練りこんで味を付けていたというのが名前の由来のようで、福建のほうでは今でもこの製法で作っているお店もあるようです。台湾では仏菓として使われることもあるので魚皮はいつの間にか使わなくなったのでしょう。写真を見ていただくと分かるかと思いますが、日本の『ピーナッツボール』に似たお菓子です。

福建省で再現されてから現在までほぼ100年、今では中華南部では非常に一般的なお菓子で、市場で売られている『魚皮花生』を見ると自然と少年時代を思い出すという大人も多いようです。普通は市販のものを買って食べますが、自作しても簡単なのでレシピを紹介します。お茶うけにもぴったりです。

生地にチョコレートを練りこめば…バレンタインデーにも使えるかも知れません。甘口男はいつでも淡い恋の味方です。


[材料]
ピーナッツ ……… 200g
小麦粉 ……… 100g
 (薄力粉でも強力粉でもなんでもよい)

[調味料]
砂糖 ……… 20g
冷水 ……… 40g
卵 ……… 小さじ3
 (ウズラの卵1個がちょうどよい)


[作り方]
1.熱したフライパンでピーナッツを3分ほど乾煎りし冷ましておく。

2.卵を割りよく溶いてから小麦粉と砂糖を入れたボウルに加えよく混ぜ合わせる。卵が混ざったら冷水を少しずつ加えて耳たぶほどの硬さになるまで混ぜ合わせ、団子状になったらラップをして20分ほど寝かせておく。

3.作り方2の生地を適量とり、押し広げて中心にピーナッツを一つ入れ、手のひらで丸めて球状にする。

4.鍋に適量の油を140度に熱し、作り方3の材料をきつね色になるまで弱火で揚げる。火が通ったら取り出して油を切って完成。

Point!
揚げているときは弱中火で加熱しましょう。焦げては元も子もありません。

ピーナッツ以外のマメ、クルミ、ナッツ類でも作れます。グミやマシュマロを入れてもよいでしょう。


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