口水雞│よだれ鶏

口水雞│よだれ鶏

ここのところ四川料理のレシピばかり紹介している気がしますが、はい、そうです、筆者が近所でおいしい四川料理の店を発見したせいです。そこの『水煮牛肉』がもうおいしくておいしくて…。『水煮牛肉』の豚肉版はこちら

本日はなんとも珍しい名前の冷性料理『口水雞│よだれ鶏』という料理のレシピを紹介します。名前の「口水」とは中国語でよだれの意味で、『怪味雞(作り方はPointに)』と並んで奇妙な名前の四川料理の双頭と言われています。この料理を知らない台湾人に、料理の名前を言っても「そんな料理あるわけない」と笑ってなかなか信じてくれないことがあります。そのくらい奇妙な名前の料理です。

この奇妙な名前は「数十もの香辛料に浸けた鶏肉を一口味見するだけで口内がよだれで溢れる」という香辛料の使い方に由来します。別によだれで調理したり、鶏がよだれをたらしているわけではないのでご安心を。

四川料理といえば「辛さ(辣)」、ほとんどすべての地球人が持っているこの「四川料理=辛い」というイメージを体現したのがまさにこの料理といわれ、強烈な辛さと共に体中に広がる複雑な旨味はまさに四川料理の真骨頂といえます。

日本の家庭で作るには数十の香辛料というのは少々大げさですが、普通に日本で生活していればまず食べる機会のない料理ですので、ぜひ一度チャレンジしてみましょう。
 
筆者は大陸の四川料理店で本場の口水鶏も食べたことがありますが、辛いのが特徴といわれる韓国料理の更に数段辛く、そのくせめちゃくちゃおいしいので、顔を真っ赤にしながらご飯やコーラで流し込み、必死で食べた記憶があります。ものすごくおいしいのに、死ぬほど辛いためなかなか普通の日本人、特に高齢者に勧められる料理ではないのですが…。というわけで本日のレシピは台湾風のマイルドな辛さの口水鶏です。これなら日本人でも食べられます

台湾にもたくさんの四川料理の店がありますが、辛いのが苦手な台湾人向けにアレンジされていることもあり、日本人にも食べやすいと思います。台湾に何度も旅行に来ている人など、台湾料理以外の変わった中華料理が食べたいときにおすすめです。

写真は骨を抜いた鶏肉を薄切りにしてソースをかけたもの
他にも身を裂いてソースに浸けたものや、丸ごと茹でてソースをかけたものなどがあります。


難易度:
☆☆

調理時間:
1時間以内

材料:
鶏肉 ……… 半匹分
 (鶏もも肉2本でも可)
生姜 ……… 20g
ネギ ……… 1本
ゴマ ……… 小さじ1
パセリ ……… 10g
ピーナッツ ……… 50g

調味料:
生姜 ……… 30g
ネギ ……… 1本
オイスターソース ……… 大さじ3
胡麻ドレッシング ……… 小さじ1
ケチャップ ……… 大さじ2
豆板醤 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 大さじ1
固形ブイヨン ……… 小さじ1/4
花椒粉 ……… 小さじ1/4
ラー油 ……… 小さじ1
ブイヨンスープ ……… 50cc
塩 ……… 適量
一味唐辛子 ……… 適量



作り方:
1.ピーナッツは包丁の背でつぶしておく。パセリはみじん切りにする。

2.深めの鍋に水を沸騰させ、鶏肉をぶつ切りにした材料1のネギ、生姜と共に5分煮込む。5分経ったら火を止め蓋をして20分ほど蒸し、取り出して冷ましておく。

3.材料2の生姜とネギをブイヨンスープと共にミキサーに入れ、すりつぶしてソースを作る。

4.作り方3のソースに、胡麻ドレッシング他すべての調味料を加え、よく混ぜ合わせる。

5.鶏肉を食べやすい大きさに切り皿に盛りつけた後、ソースをかける。砕いたピーナッツとパセリを散らして完成。


Point:
ピーナッツは味つきのものを使うとおいしいです。

ブイヨンスープの代わりにだし汁を使っても良いでしょう。

本場ではこれに数十グラムのラー油や数十グラムの唐辛子、その他多くの香辛料が加わります。香辛料を数ヶ月浸け込んだ酒なども使うので、日本では気軽には作れません。本場の口水鶏はめちゃくちゃ辛いですが、このレシピよりも数倍美味いので、機会があれば挑戦してみてください。





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