湖南麻辣藕│湖南風レンコンの激辛炒め

難易度:☆ 調理時間:30分以内
レンコンをメインにした湖南料理『湖南麻辣藕│湖南風レンコンの激辛炒め』のレシピを紹介します。たっぷりのレンコンを辛さと酸味のきいたソースで炒めて作る料理で、さっくりしたレンコンの触感と病みつきになるソースの対比が絶妙です。

レンコンはハス Nelumbo nucifera の地下茎です。中国語では藕、蓮藕、藕節、湖藕、果藕、菜藕、水鞭蓉、荷藕、光旁、蓮菜などの多くの別名があります。植物としての原産地は不明ですが、栽培品としての原産地はインド、または中国だといわれており、仏教とともに各地に伝播しました。

日本には奈良時代に伝播して伝統的に食用とされてきましたが、この時伝わった品種は収穫量が少なく、本格的な栽培が始まって現在のように食べられるようになったのは、明治時代以後の話です。ちなみに伝統的にレンコンを食用とするのは全世界で中国南部と日本だけで、中国北部にはレンコンを使った料理というものはありません。今回の湖南料理がレンコンを使った中華料理の北限になりそうです。

中国では日本の片栗粉が今ほど使われるようになる以前は、片栗粉の代わりにレンコン粉で料理にとろみをつけていました。レンコンの粉は中国では古くから滋養強壮の薬としても使われ、清代には王宮に献上される貢物の一つにも数えられていたのです。中国医学でレンコンは霊根の別名で呼ばれ、現在でも栄養欠乏などの病人に使用されています。花は観賞用に、種、葉、地下茎は食用にとまさに捨てる部分のないレンコン。また日本ではレンコンの穴を「見通しが良い」と謎解釈(笑)し、縁起物としても珍重されています。

受験生の皆さん、「見通しの良さ」 のゲンを担いで今晩当たりこの料理はいかがでしょうか?…しかし見方を変えれば「穴だらけ」なので、落ちてしまわないようご注意を。

それではレシピです。


[材料]
レンコン ……… 一節(約250g)
ネギ ………10g
ショウガ ……… 15g
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 3本
花椒 ……… 小さじ1

[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
酢 ……… 大さじ2
固形ブイヨン ……… 小さじ1

[作り方]
1.ネギをみじん切りにする。ショウガとニンニクをみじん切りにするかすり下ろしておく。トウガラシをみじん切りにする。

2.レンコンは皮をむいて0.3cmの厚さの薄切りにし、沸騰したお湯で3分ほど茹でて火を通しておく。火が通ったら取り出して氷水につけ、水分をよくふき取っておく。

3.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、花椒、ショウガ、ニンニク、トウガラシを加えて香りが出るまで炒める。続いて作り方2のレンコンと固形ブイヨンを入れて味がなじむようによく混ぜ合わる。さらに醤油と酢を加えて味を調えたら、最後にレンコンを器に並べてネギを散らしたら完成。

Point!
ニンニクとショウガは細かくみじん切りにするか、すり下ろしたほうが風味が出ます。

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