百花香菇│百花シイタケ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
年越し料理シリーズ『百花香菇│百花シイタケ』のレシピを紹介します。シイタケのかさに肉餡を盛り付けて蒸して作る料理で、蒸すときに出るスープを加工してダシを取ります。

料理名にある百花とは文字通り百の花、転じて多くの花、多くの優れたものの意味です。料理名とは関係ありませんが、今回はこの百花にまつわる故事成語についておさらいしておきましょう。

百花といえばまず「百花繚乱」の熟語が思い浮かぶと思います(「百家争鳴」は花ではなく家なので注意です)。百花繚乱とは種々の花が咲き乱れること、転じて多くの識者や有力者が一堂に会することを意味します。日本では結構目にする熟語なのでご存知の方も多いと思いますが、実はこの熟語、台湾や中国ではほとんど使われません。調べてみると百花繚乱の出典は《祇役遇風謝湘中春色》というタイトルの唐詩でした。作者は熊孺登という人です。中身を見てみましょう。

水生風熟布帆新
只見公程不見春 應被百花撩亂笑
比來天地一閒人

比來:ちかごろ
閒人:暇人

春が来たのに仕事に忙しいばかりで、そんなことでは咲き誇る花に笑われてしまうよという内容です(たぶん…)。現代日本にはドキリとしてしまう人も多いかもしれません。どれだけ忙しくても花を愛でたり、季節の移り変わりを楽しんだりする心は忘れたくないものですね。

それではレシピです。 味付けにアレンジの幅が広いので、オリジナルのものを作って晩御飯のおかずにしてもよいでしょう。


[材料]
シイタケ(大) ……… 6個
豚ひき肉 ……… 150g
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 1/3本

[調味料1]
片栗粉 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 小さじ1
固形ブイヨン ………小さじ1
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
酒 ……… 小さじ1
醤油 ……… 小さじ1

[調味料2]
片栗粉 ……… 少々
醤油 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1/2
胡椒 ……… 少々
ごま油 ……… 小さじ1

[作り方]
1.シイタケは石づきをとり、よく洗って水気をふき取っておく。

2.ニンニク、トウガラシはみじん切りにしておく。

3.すべての調味料1と作り方2のニンニク、トウガラシと豚ひき肉をボウルに入れ、よく混ぜ合わせて餡を作る。

4.作り方1のシイタケの内側に少量の片栗粉をまぶし、作り方3の餡を山形に盛り付ける。

5.作り方4のシイタケを耐熱容器の乗せてラップで蓋をし、器のまま蒸し器に入れて強火で15分加熱する。

6.作り方5で蒸したシイタケを器ごと静かに取り出し、ラップを外して器に溜まった汁を集める。集めた汁を鍋に入れ、調味料2の醤油、塩、胡椒、ごま油と混ぜて沸騰させてスープを作る。器にシイタケを盛り付け、作ったスープを上から掛けて完成。

Point!
豚ひき肉の代わりにすりつぶしたエビの身や海鮮類を加えてもよいでしょう。

野菜は人参やセリ、香菜など好みのものを加えてみてください。


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