軟Q牛軋糖│ソフトヌガー、Nougat tendre

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
ヌガー三連発!最後はしっとり柔らかい『軟Q牛軋糖│ソフトヌガー、Nougat tendre』のレシピを紹介します。マシュマロを使って作るので、出来上がりがフンニャリ柔らかく、前回、前々回のものより簡単に作れます。今回はココアで味を付けていますが、いろんな味のものにアレンジが可能です。

今回は中国で発明されたと言われる『牛軋糖』について解説します。前回前々回のヌガーの作り方はこちら

突然ですが(笑)、科挙制度は地方で行われる郷試、中央で行われる会試、宮中で行われる殿試に分けられます。郷試の首席を解元、会試の首席を会元、殿試の首席を状元というのですが、この三つの称号を同時に持つ人を「三元及第」と呼びます。

明代の文人に商輅という人がいます。彼は中国の歴史上14人しかいない(明代には二人しかいない)、三つの試験すべてで首席合格を果たした「三元及第」の一人、中国史上まれに見る天才中の天才でした。

彼は試験が終わった後、学問の神である「文昌帝」の廟に感謝のお参りに行き、その晩ある夢を見ます。その夢で彼は水あめ、ピーナッツ、米などを使って牛の形に成形して作る奇妙なお菓子の作り方を知ることとなりました。彼はすぐに夢で見たお菓子の再現に取りかかりました。夢で見たその形状から『牛軋糖』と呼ぶこととにしたお菓子は、しかし夢で見るのと実際に作ってみるのは大違い。水あめは固まりやすく、上手に牛の形に成形できません。また形を作るのに非常に時間がかかってしまい大量生産が出来ないという欠点がありました。彼は牛の形に成形するのを諦め、長方形のまま売り出すことにし、名前にだけ牛の字を残しました。

この『牛軋糖』を明を訪れていた宣教師がヨーロッパに伝え、「Nogat」と呼ばれる松の実を使ったお菓子がイタリアで生まれることになったといわれています。

『牛軋糖』が中国で生まれたのか西方から伝わったのか未だにはっきりとした結論は出ていませんが、各地のいろんなお菓子がお互いに影響を与え合って現在の形になったのは間違いないようです。

今回の作り方なら家庭でも簡単に作れてしまいます。ぜひ、色々な味のヌガーを作って楽しんでみてください。



[材料1]
マシュマロ ……… 250g
蜂蜜 ……… 大さじ2
無塩バター ……… 90g

[材料2]
粉ミルク ……… 170g
ココア ……… 大さじ4
砂糖 ……… 小さじ2

[材料3]
ナッツ類 ……… 180g

[作り方]
1.ナッツ類を150度に熱したオーブンで10分ほど焼いて火を通しておく。火が通ったらそのままオーブンの中に入れておき温度を保っておく。

2.鍋にマシュマロ、蜂蜜、無塩バターを入れ、弱火で液状になるまで加熱しながら良く混ぜ合わせる。マシュマロが完全に溶け切らず、1-2割ほど残っている状態で火を止める。(→Point参照)

3.(→Point参照) 作り方2の鍋に粉ミルク、ココア、砂糖を加えてよく混ぜ合わせる。全体が均一に混ざったら、作り方1のナッツを生地にくわえよく混ぜ合わせる。クッキングシートを敷いたバットなどに生地を流し込み、均一な厚さになるように均す。生地が冷えたら包丁で食べやすい大きさに切り分けて完成。

Point!
作り方2で溶け残っているマシュマロは余熱で溶かします。

作り方3からは再び時間との勝負です!材料をすべて量り取って置き手早く作ってしまいましょう。

ココアをコーヒーや各種フレーバーに変えると、いろいろな味の『ソフトヌガー』を作れます。すりつぶしたゴマを練りこんだ『芝麻牛軋糖』はおすすめです。紅茶を練りこんでも美味です!

ナッツの代わりに細かく砕いたキャンディを加えても美味です。

この『ソフトヌガー』は温度ではなく「無塩バターと粉類の量」で硬さが変わります。硬いのが好みの方はこれらを多めに、柔らかいのが好みの方はこれらを少なめに作ってください。


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