檸檬香炸牛肉│牛肉の中華風竜田揚げ

難易度: 調理時間:1時間以内
ピリッとした辛さが効いた『檸檬香炸牛肉│牛肉の中華風竜田揚げ』のレシピを紹介します。スープで煮込んだ牛肉をさくっとした歯ごたえの竜田揚げにして仕上げます。食欲をそそるエスニック系の味付けです。

この料理には日本人にもおなじみのハーブ「レモングラス」を使います。文字通りレモンの香りがするグラス(イネ科植物)で、スーパーの香辛料コーナーでも買える有名なハーブ・香辛料です。正式な中国語名は檸檬草なのですが、台湾の園芸店で「檸檬草ください」というとほぼ間違いなくレモンミントが出てきます。学名は Cymbopogon citratus 、イネ科の植物です。

結構な数の国で医薬品としても使われてきた歴史があり、インドでは興奮剤などとして、タイでは去痰、帯下などに、ブラジルでは抗けいれん、催眠薬などとして使われてきました。日本でも安眠、精神安定のハーブとして有名ですね。

近代薬理研究によるとレモングラスのエッセンシャルオイルは高濃度(10mg/kg)ではベンゾジアゼピン系薬物と同程度の催眠、筋弛緩作用を示すそうです。10mg/kgなんて普通の人がが使うような量ではないので、レモングラス(のオイル)の効果はプラセボによるものが大きいということにいちおうなっています。さて、香りによる催眠作用はさておき、レモングラスは食用にすることで優れた健康効果を発揮します。成分のシトロネロールは強烈な抗酸化、抗真菌、抗免疫作用などを示すことが明らかになっており、安価な健康食品として、また何より安価な抗HIV/AIDSの治療法の一つとして研究者の注目を集めています。

それではさっぱりとした風味のレモングラスを使った『檸檬香炸牛肉│牛肉の中華風竜田揚げ』です。ぜひ調理してみてください。

[材料1]
牛肉 ……… 1000g
ネギ ……… 40g
ショウガ ……… 15g
ニンニク ……… 4個
トウガラシ ……… 2本
タマネギ ……… 1個
トマト ……… 1個
水 ……… 1200cc

[材料2]
小麦粉 ……… 大さじ2
片栗粉 ……… 大さじ2

[材料3]
七味唐辛子 ……… 15g
レモングラス ……… 10g
シナモンスティック ……… 1本

[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
塩 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 大さじ1
酒 ……… 大さじ1

[作り方]
1.牛肉を一口サイズのさいの目に切っておく。ネギをぶつ切りにする。ショウガを薄切りにして包丁の腹で叩いておく。ニンニクを包丁の腹で叩いてつぶしておく。トウガラシの種を除き、半分に切っておく。タマネギをぶつ切りにする。トマトのヘタを取り、1/4に切っておく。すべての材料3をティーパックなどに入れておく。

2.水を入れた鍋に作り方1のすべての材料とすべての調味料を入れ、加熱して沸騰させる。沸騰したら弱火にし、牛肉が柔らかくなるまで30分-1時間ほど煮込む。

3.牛肉が柔らかくなったら取り出して水気を切り、材料2を混ぜ合わせたものをまぶしておく。

4.鍋に揚げ物油を150度まで熱し、作り方3で衣をつけた牛肉を入れて1分ほど揚げる。衣に火が通ったら取り出して油を切り、器に盛りつけたら完成。

Point!
仕上げに塩胡椒とレモン汁を振りかけると美味です。

余ったスープは冷ましてから鶏肉を漬け込み、これで『から揚げ』を作ってもよいでしょう。


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