難易度:☆ 調理時間:1時間以内
台風一過、すごい風でした!
新疆ウイグル地域の伝統料理『新疆大盘雞│新疆風ジャガイモと鶏肉煮込み』のレシピを紹介します。素朴な味わいの有るジャガイモと鶏肉を煮込んだ料理で、みりんを加えるだけで和食としても通用しそうです。
新疆ウイグル自治区は中国の最西端に位置する自治区で、数年前に内乱が発生して話題になりました。日本ではニュースになりませんが根深い民族対立が残る地域です。
現在の新疆ウイグル地域は古くからイスラム教徒が住んでおり、16世紀に周辺地域が統一されましたが、17世紀にジュンガルに征服され、このジュンガルが清朝に征服されたことから中国の版図に組み入れられました。しかし1933年と1944年の二度にわたって東トルキスタン共和国を建国し、中国から半ば独立を果たしたものの、国共内戦のドサクサで共産党軍に征服され1955年から現在の自治区となりました。その後も数多くの独立運動が起こっては当局に制圧されるという構図が続いており、沸点ギリギリの緊張が続いています。もともとの住民であるテュルク系の人たちは非常に抑圧された生活を送っているようです。
この地域に大規模な油田、天然ガス田があるのが最大の理由のような気がしないでもありません。数年で大きく政治形態が変わることも予想されるため、こういう不安定な地域の基本情報は頭に入れておきましょう。
さて料理です。この地域は古くからイスラム料理が食べられていましたが、古くから漢人との交流が盛んであったため、いわゆる中華料理も現地のイスラム料理を取り入れながら発達してきました。通常ほとんどのイスラム料理では「醤油」を使いません。醸造過程でどうしてもアルコールが発生してしまうのが理由です。今回紹介する『大盘雞』はもともとイスラム料理の流れを汲むのですが、醤油や酒で味付けをするなど、中華料理の影響を受けています。
政治の問題はひとまずおいといて…、この地域の料理も独特でおいしいものが多いので、ぜひ日本で再現して味わってみて下さい。
鶏肉 ……… 750g
ジャガイモ ……… 4個
マッシュルーム ……… 5個
ピーマン ……… 2個
ネギ ……… 30g
ショウガ ……… 10g
ニンニク ……… 3個
水 ……… 適量
[材料2]
花椒 ……… 5g
桂皮 ……… 3g
八角 ……… 1個
トウガラシ ……… 2個
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
砂糖 ……… 大さじ1/2
醤油 ……… 大さじ3
酒 ……… 大さじ1
[作り方]
1.鶏肉をぶつ切りにする。ジャガイモの皮を向き、食べやすい大きさに切る。ピーマンの種を除き、食べやすい大きさに切る。ネギをぶつ切りにする。ショウガをうす切りにする。ニンニクをうす切りにする。 トウガラシの種を除き、輪切りにする。
2.熱した鍋に大さじ4のサラダ油(分量外)をひき、花椒をいためて香りを出す。続いて鶏肉、ネギ、ショウガ、ニンニク、 トウガラシを加え、鶏肉の表面に満遍なく火が通るまで強火で5分ほど炒める。
3.作り方2の鍋に鶏肉が浸かる量の水を加え、塩、砂糖、醤油、酒と桂皮、八角を入れて沸騰させる。沸騰したらマッシュルームを加え、蓋をして中火で15分煮込む。更にジャガイモを加え、蓋をして弱火でジャガイモに火が通るまで煮込む。
4.作り方3のジャガイモに火が通ったら、ピーマンとトウガラシを加えて火が通るまで軽くかき混ぜながら炒める。器に盛りつけたら完成。
Point!
2.熱した鍋に大さじ4のサラダ油(分量外)をひき、花椒をいためて香りを出す。続いて鶏肉、ネギ、ショウガ、ニンニク、 トウガラシを加え、鶏肉の表面に満遍なく火が通るまで強火で5分ほど炒める。
3.作り方2の鍋に鶏肉が浸かる量の水を加え、塩、砂糖、醤油、酒と桂皮、八角を入れて沸騰させる。沸騰したらマッシュルームを加え、蓋をして中火で15分煮込む。更にジャガイモを加え、蓋をして弱火でジャガイモに火が通るまで煮込む。
4.作り方3のジャガイモに火が通ったら、ピーマンとトウガラシを加えて火が通るまで軽くかき混ぜながら炒める。器に盛りつけたら完成。
ピーマンを入れるまでの煮込む段階は炊飯器でも作れそうです。
水量は鍋の大きさによって変わりますが、まず鶏肉が浸る量を入れてから煮詰めていきます。ジャガイモがかなり水を吸うので、最終的には水気がほとんどなくなります。
鶏肉は気持ち大きめに切りましょう。マッシュルームは丸ごとそのままを使いますが、薄切りにしてもかまいません。
材料2の香辛料はスーパーのスパイスコーナーで手に入れましょう。
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