難易度:☆ 調理時間:1時間以内
「中餐乙級素菜證照」シリーズから、『炸南瓜球│カボチャ揚げ饅頭』のレシピを紹介します。カボチャを生地に練りこんで作るおやつ代わりの料理です。以前紹介した『地瓜球│サツマイモボール
』とは名前は同じですが細かい作り方が異なります。
カボチャは漢字で南瓜とかき、ウリ科の植物であるのは名前の通り。カボチャを含むウリ科の植物は分類が「とても」安定しない科として植物学の世界ではとても有名です(笑)。ウリ科には約130の属がありますが、この属間の類縁関係が未確定な物が多く、新たな説が次々と登場しては消えていきます。学習者泣かせの科といえるでしょう。その理由の一つに人類登場と同じくらいの古くから「食用」にされており、世界中で古代から食用にされてきたため遺伝子がめちゃくちゃに混ざり合っていることも関係しているようです。未だに野生種が見つかっていないものも数多くあるそうです。野生のメロンやスイカなどもあるそうで、絶対においしくないと思いますが一度味わってみたいものですね。
ウリ科の植物には生薬として使われるものも数多くあるので、食用だけでなく薬用としても人類に大きく貢献しています。かくいうカボチャの種も「南瓜子(なんかし)」という利尿の薬として古代中国では用いられました。百日咳ウイルスにも効果があるそうです。カボチャの種は豊富な栄養素を含有するので、今でも健康スナックとして世界各地で人気があります。
皆さんもカボチャを丸ごと手に入れたら種を捨てずに乾燥させ、煎って食べたり、お茶にしたりしてみましょう。
それではレシピです。ほんのり甘い中華カボチャスイーツをお楽しみください。
[材料]
米粉 ……… 200g
もち米粉 ……… 180g
カボチャ ……… 250g
水 ……… 50cc
小豆餡 ……… 適量
[調味料]
砂糖 ……… 適量
[作り方]
1.カボチャの皮を剥き(→Point参照)、適当な大きさに切って蒸し器で30分ほど蒸し火を通す。火が通ったら取り出して荒熱を取り、ミキサーにかけて粉砕する。粉砕したカボチャを綿の袋などに入れてきつく搾り、水分を抜く。カボチャ餡の完成。
2.作り方1のカボチャ餡をボウルなどに入れ米粉ともち米粉を加えよく混ぜ合わせる。混ざったらラップをして15分ほど寝かせておく。生地の完成。
3.作り方2の生地を厚さ1cmほどに延ばし、適量を取って中に餡を詰めてピンポン玉サイズに丸める。
4.鍋に揚げ物油を入れて160度に熱し、作り方3で作った生地を入れてきつね色になるまで揚げる。火が通ったら取り出して油を切り、表面に砂糖をまぶして完成。
Point!
カボチャの皮は剥かずに作ってもかまいません。
カボチャの80%以上は水分です。綿の袋などに入れてきつく搾ることで水分を抜き米粉と混ぜる準備をします。この作業がこの料理のポイントです。忘れずに行ってください。
生地の厚さにより揚げる時間が変わります。油に浮いてくるのを目安にしてください。
実は油で揚げずに、薄くした生地をフライパンで炒めても作れます。炒める場合も多めの油を使い焦がさないようにして作りましょう。
小豆餡に砂糖が入っていない場合は適量を混ぜ合わせてください。
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