難易度:☆ 調理時間:30分以内
シンプルに鶏肉だけで作る『醬爆雞丁│中華風鶏肉の醤油炒め』のレシピを紹介します。久しぶりの中華料理らしい中華料理かもしれません(笑)。
さて、中国では古くから食用にされてきた「鳥」肉。今でこそニワトリの肉が大部分ですが、大量飼育方法が確立される前はそれはもうありとあらゆる鳥が食用にされてきました。今回は「鳥」という字を詳しく見てみましょう。
「鳥」の字が、鳥類の象形文字であることは皆さんご存知かと思います。この字をよく見ていただきたいのですが、下に四つの点、つまり脚がありますね。小学校ではここまで説明しないので、ご存知の方は少ないかと思いますが…実はこの「鳥」の字は正確には「地面を走る鳥」の象形文字です。なるほど「鶏」は地面を走る鳥ですね。他にも人間が容易に捕獲できる狩りの対象や、生活に密着していた鳥類もこの字を使って表します。
逆に空を飛んでいる鳥の象形文字は「隹」です。小さな隹が「雀」で、他にも隼や雁などに使われています。火であぶって「焦」の字になったり、人の獲物を「奪」ったり、畑を害する鳥を追い払うのに「奮」闘したり…、色々な派生漢字があります。こういった解釈はあくまで後世のものなので何処まで本当かは知りませんがなかなか面白いですね。
この両方を含んでいる字が「鷹」で、「建物の中で、人が、隹に命令して、鳥を捕らえる」の意味を表しています。この漢字ができた当時から鷹匠がいたんですね。他にも鳥にまつわる漢字は非常に多岐にわたります。古代から中華世界では主要な蛋白源としてそれだけ大事だったということでしょう。機会があればどんどん紹介していきますので、お楽しみに。
最後に鳥が天上(正)に飛び去って終「焉」ということで…、レシピいきます!
[材料]
鶏肉 ……… 500g
卵白 ……… 半個
水 ……… 大さじ1
[調味料]
豆板醤 ……… 大さじ2
砂糖 ……… 大さじ2
水 ……… 大さじ2
醤油 ……… 大さじ1
味の素 ……… 少々
片栗粉 ……… 大さじ1
[作り方]
1.鶏肉の骨を除き、2-3cmほどのさいの目に切る。
2.小皿に水(材料)と卵白、片栗粉を入れてよく混ぜ合わせる。作り方1の鶏肉をボウルにいれ、混ぜ合わせた片栗粉と卵白を鶏肉と混ぜ合わせる。
3.鍋に揚げ物油を140度に熱し、作り方2の鶏肉を入れて固まりにならないように混ぜ合わせながら2分ほど中火で表面に火を通す。肉がバラバラになったら強火にして中まで火を通し取り出して油を切っておく。
4.熱したフライパンに少量のサラダ油(分量外)をひき、豆板醤と砂糖と水(調味料)を弱火で香りがするまで炒める。続いて醤油と味の素を加えてよく混ぜ合わせたら作り方3で取り出しておいた鶏肉をいれ、調味料と絡めるように中火で数分炒めて完成。
Point!
唐揚げのように調味料に浸けておく必要はありませんが、しばらく浸けおくと味が馴染んでおいしくなります。
辛いのが苦手な人は豆板醤の代わりにテンメンジャンを使いましょう。
アスパラガスやタケノコなど、タンパクで甘みのある野菜と相性がよい料理です。野菜を添える場合はこれらをどうぞ。
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