難易度:☆ 調理時間:30分以内
「中餐丙級證照」シリーズより、『芝麻三絲四季豆│サヤインゲンと三色野菜の胡麻和え』のレシピを紹介します。茹でて和えるだけのお手軽料理です。野菜しか使わない素食でもあります。
「中餐丙級證照」シリーズはやっと2/3が終わりました。早いとこシリーズを完成させて中薬学テキストや「丙級中餐素食」シリーズに取り掛かりたいと思います。更新ペース上げるかもしれません。
本レシピでメインに使う四季豆│サヤインゲンはインゲンマメの食用の莢のことです。数ある食用豆の中でも、高たんぱく、低脂肪、そして安価、なんとアミノ酸スコアがほぼ100という使える食品です。肉類の不足するアフリカ地域などでは主要な蛋白源として食べられてもいます。
インゲン豆は16世紀末にヨーロッパから中国に伝えられました。そして50年ほど経った1654年(明朝末期)、帰化僧である「隠元隆琦」によって日本に伝えられました。この隠元隆琦は福建省福州の出身で長崎の唐人寺に招聘されて日本にやってくるのですが、この時の船を手配したのがかの鄭成功。20数人の弟子を連れて日本にやってきたとされますが、おそらく明朝末期の混乱を避けての意味もあったのでしょう。半数以上の弟子らが日本に帰化し、その一族は今も日本に住んでいます。もしどこかで違う歯車がかみ合っていれば、インゲン豆は隠元隆琦と共に台湾に伝えられ、彼らの腹を満たしていたかも知れません。
インゲン豆と鄭成功は意外なところで繋がっていたのですね。それではレシピいって見ましょう。
[材料]
サヤインゲン ……… 300g
乾燥キクラゲ ……… 30g
タケノコ ……… 75g
ニンジン ……… 50g
ゴマ ……… 大さじ1
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 1本
[調味料]
塩 ……… 少々
砂糖 ……… 小さじ1
酢 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 少々
酒 ……… 小さじ1/2
[作り方]
1.ニンニクは皮を剥きみじん切りにする。乾燥キクラゲは良く洗って水に付けて戻したら千切りにする。ゴマは軽く煎って香りを出しておく。
2.サヤインゲンはスジを取ったら斜めに5-6cmの長さに切っておく。タケノコは千切りにする。ニンジンは皮を剥いて千切りにする。トウガラシは種を抜いておく。
3.鍋に水を沸騰させ、作り方1の乾燥キクラゲを茹でて火を通す。火が通ったら取り出して水気を切っておく。
4.作り方3の鍋に作り方2で切ったサヤインゲン、タケノコ、ニンジン、トウガラシを入れ、サヤインゲンに火が通るまで茹でたら取り出して水気を良く切っておく。
5.ボウルなどで作り方3のキクラゲと作り方4の野菜、全ての調味料を混ぜ合わせ、最後に作り方1のゴマを散らしたら完成。
Point!
ゴマは通常白ゴマを使いますが、黒ゴマでもまったくかまいません。
タケノコは下処理が必要です。面倒くさい方はシイタケ、モヤシなどで代用しましょう。サヤインゲン以外の野菜の千切りが三種類あれば問題ありません。写真ではタマネギを使っています。
トウガラシは最後に一味唐辛子を振りかけてもOK。
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