蚵仔煎│台湾牡蠣オムレツ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
本格台湾料理シリーズ、今回は『蚵仔煎│台湾牡蠣オムレツ』です。本格と言っても『蚵仔煎』の本体はとても簡単に作れるので、レシピでは付け合せのソースを一から作ってみます。

完全に台湾発祥の料理なので中国語ではなく、台湾語で「オーアーチェン」と発音します。もともと広東省潮州の地域に伝わる類似の料理が、移民の手によって台湾にもたらされて改良されたと考えられています。中国南部、特に香港、マカオ、シンガポール、タイなどには潮州出身の華僑が多く住むため、当地では台湾の『蚵仔煎』とは少しずつ味付けや調理法が異なる料理が伝わっています。香港では『煎蠔餅』、シンガポールでは『蠔煎』などと呼ばれ、タイでは油で揚げた『หอยทอด:ホイ・トーッ(焼き物という意味)』という料理に変わります。当地を訪れる人は食べ比べてみるといいでしょう。筆者もいくつか食べたことがありますが、どれも台湾のものとは一味も二味も違う独特の料理になっておりおいしいですよ!

このように料理が伝播し変化していく過程を調べるのも楽しいですね。こうなるといつか発祥の地とされる潮州で『蚵仔煎』を食べてみたいものです!

[材料1]
ケチャップ ……… 大さじ1
タバスコ ……… 大さじ4
砂糖 ……… 大さじ4
水 ……… 小さじ2
醤油 ……… 大さじ3
味噌 ……… 大さじ3
片栗粉 ……… 大さじ3
水 ……… 200cc
梅干 ……… 半個

[材料2](一人分)
カキ ……… 6個
卵 ……… 1個
白菜 ……… 40g

[材料3](一人分)
サツマイモ澱粉 ……… 20g
水 ……… 150g

[作り方]
1.材料1をよく混ぜ合わせて鍋に入れ、かき混ぜながら弱火で沸騰させる。ソースの完成。

2.カキの殻をむき、よく洗って水気を切っておく。白菜はぶつ切りにしておく。材料3をよく混ぜ合わせておく。

3.熱したフライパンにサラダ油(分量外)をひき、カキを強火で1-2分炒めて火を通す。続いて混ぜ合わせた材料3を入れて上から卵を割り落とし、黄身を割って軽くかき混ぜる。フライパンの脇に白菜を乗せて炒める。1-2分焼いて生地の片面に火が通ったらフライパン返しで持ち上げて、ひっくり返して白菜の上に乗せる。上から軽く押さえて白菜となじませたら、再び1-2分ほど炒めてから器に盛りつける。作り方1のソースを適量かけて完成。

Point!
お好み焼きよりも生地が薄いので、火の通り具合を見極めるのが難しいかもしれません。周辺が半透明になったくらいでひっくり返して白菜の上に乗せましょう。

店によって微妙に作り方が異なり、カキを炒めてから白菜を焼き、上から直接生地を流す方法もあります。台湾で食べるときにどのように作るのか見て、手順を覚えておきましょう。

ソースの梅干はなくても作れますが、あると酸味が効いておいしいです。台湾では梅干の代わりに「梅子粉」という粉を使うことがあります。

エビやカニ肉を使うとそれぞれ『蝦仁煎』、『螃蟹煎』という名前になります。作り方はまったく同じです。


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