本日はちょっと珍しい福建省のお菓子である『炸巧果』の紹介です。ねじったワンタンの皮を揚げて砂糖をまぶして食べる伝統的なお菓子で、台湾でも福建系の外省人たちには思い出深いお菓子のようです。日本語の名前がないので中国語の発音をカタカナに直していますが、そのまま読んでもたぶん通じません。
台湾でもレストランでは食べることのできない珍しい料理ですが、日本で簡単に再現できるので中国の伝統お菓子に興味があれば作ってみるのもいいでしょう。大陸の方の市場に行けばキロ単位で量り売りしていますが、台湾では見かけたことがありません。
ワンタンの皮で作ると非常に簡単ですがそれだとあまりにもあっけないので、生地から作る別の作り方も載せて置きます。好きな方で作ってみてください。
「ねじる」という特殊な形状を口で説明するととても面倒くさいのですが、写真を見れば一目瞭然です。レシピでは「ねじって」作っていますが、もちろんねじらなくても作れます。ちょっと珍しい中華のお菓子レシピでした。
こんな風にねじります。鍋のこんにゃくみたいですね。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
レシピA
材料:
ワンタンの皮 ……… 200g
(方形のもの)
ゴマ ……… 適量
調味料:
砂糖 ……… 100g
水 ……… 30cc
作り方:
1.ワンタンの皮を3枚重ね、半分に切って重ねる(半分の大きさの皮を6枚重ねる)。中央に切れ込みを入れ、片方の端を二回通し、ねじれた形状にする。
2.油を120度に熱し作り方1の皮をきつね色になるまで揚げて、取り出してキッチンペーパーなどで油を切っておく。
3.別の鍋に砂糖と水を入れ、カラメル状になるまで加熱する。作り方2で揚げたワンタンの皮を入れて、カラメルと混ぜ合わせ、取り出して荒熱が取れたらゴマをまぶして完成。
Point:
カラメルを使わずにただ砂糖をまぶすだけでも良いでしょう。その場合揚げたてそのまま砂糖をまぶしてください。
油の温度が低いのでじっくり揚げてしまいがちですが、長く揚げると色が黒くなります。皮の色が変わったかなくらいのタイミングで取り出すと色が落ち着いてきれいなきつね色になります。
ねじらずに作っても『炸巧果』と呼びます。ねじらなければいけない決まりはありませんので、お好みでどうぞ。
レシピB
材料:
中力粉 ……… 200g
粉砂糖 ……… 大さじ2と1/2
ゴマ ……… 大さじ2
豆腐 ……… 1丁
卵 ……… 1個
作り方:
1.材料をボウルに入れ、よく混ぜ合わせて生地を作り、表面に油(分量外)を塗ったラップなどで包んで20分ほど寝かせる。
2.ラップから取り出した生地を厚さ2mmほどに伸ばし、幅20mm、長さ100mmほどの帯状に切り分ける。中央に切れ込みを入れ、片方の端を二回通してねじれた形状にする。
3.120度に熱した油できつね色になるまで揚げて完成。
Point:
甘く作りたいなら出来上がりに砂糖をまぶしてもいいでしょう。レシピ通りだと甘みはそれほど強くありません。砂糖の量は各自で調整してください。
豆腐は入れなくても作れますが、入れると生地がもっちりします。
レシピAとは違いゴマも砂糖も生地に練りこみます、振りかけてもよいのでお好みでどうぞ。
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