いろいろな看板に混ざってときどき見かける『割包』や『刈包』の字、台湾初心者にはいったい何のことやらよく分からないでしょうが、『割包』とは白い蒸しパンに他の料理を挟んで食べる台湾式ハンバーガーのことです。街で看板を見かけたときは是非注文してみましょう。日本語で時々「角煮饅頭」などと呼ばれることがありますが、饅頭とは少し違います。台湾小吃を代表する食べ物です。
もともと『割包』と書くのが正しい表記で、『刈包』は誤表記なのですが、台湾ではどちらも一般的に用いられます。
多くは『トンポーロウ』か『焢肉』のような煮込んだ豚ばら肉と『酸菜』を刻んだものを挟んで提供されます。ただこれが絶対の決まりではなく、店によってはソーセージや焼肉など、各人で好きなものを挟んで食べられます。近年はフュージョン料理の店などで西洋料理を挟んで提供されることもあり、進化を続けています。
もともとは福建省の小料理で『湯包』と呼ばれ、スープをかけて食べられるというまったく異なる形をしていました。台湾に移住してきた福建出身の住民が改良して現在の形になったそうです。
中に挟む材料は何でもいいので、今回は外側のパン部分の作り方を紹介します。家庭でパンを作る人なら簡単に作れると思います、是非挑戦ください。
難易度:
☆
調理時間:
2時間
材料:
薄力粉 ……… 100g
中力粉 ……… 50g
塩 ……… 0.5g
酵母 ……… 2g
水 ……… 100g
作り方:
1.全ての材料をボウルなどで混ぜ合わせ、表面に光沢が出てくるまでよくこね合わせる。
2.50-60gの塊に分けて平たく伸ばした後、折りたたんで3cmほどの厚さにし、表面にサラダ油を塗って手で光沢がでるまで刷り込む。そのまま常温で40-50分放置し、発酵させる。
3.蒸し器で15分ほど蒸して取り出す。冷えたら包丁で切込みを入れ、好みの材料を挟んで完成。
Point:
分量通りなら4-5個の刈包が作れます。または小さく10個ほどに分けて、一口サイズで作っても良いでしょう。
発酵時間が短いと出来上がった時にシワシワになるので、十分な時間発酵させましょう。
ハムやソーセージ、レタスや鶏肉を挟んでも美味しいです。
材料が余ったら冷蔵しておけば、長期保存できます。常温に戻して蒸すだけでいつでも食べられます。
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