鹹豆漿│塩豆乳スープ


*2013/5/13 レシピの一部を修正

今日はリクエストいただきました『鹹豆漿』の作り方を紹介したいと思います。日本語名は『塩豆乳スープ』などとよく分からない名前になっていますが、正式名称ではないので悪しからず。気になる方は『鹹豆漿(Xian Dou Jiang)』と中国語で読んでください。

さて、台湾では朝食として当たり前のように食べられる油條│中華揚げパンと豆漿│豆乳ですが、この『鹹豆漿』はいわばその組み合わせです。もっともシンプルなものは塩で味付けした熱々の豆乳に油條を浸けただけ、非常にシンプルな料理です。

さすがにそれでは味気ないので、一般的にはその他の具を加え、薬味も加え、ラー油も垂らして作ります。ツアーで台湾を訪れる人はまず食べる機会はないでしょうが、個人旅行やバックパッカーとして台湾を訪れる人たちにはおなじみの格安料理の一つです。

さすがに毎朝豆乳と油條で朝食を済ましていればさすがに飽きてくるのでしょうか?何か変化を加えたいと身近な材料を加えていくうちに、あちこちで進化を続けてきた料理なのでしょう。作り方、調理方法も千差万別です。豆乳はいろんな材料と相性がいいため、具の組み合わせはほとんど無限大といえます。これなら毎日食べても飽きません、たぶん。同じく台湾の庶民料理のひとつである『蛋餅』などと一緒に食べれば、気分はもう台湾人(笑)。

作り方もシンプルで味の調節も容易、まさに庶民の料理です。シンプルで栄養価も高く、肉を使わなくても作れるので、お寺のお坊さんたちが朝食として食べることもあります。調理に少量の酢を使うので、新鮮な豆乳を使えば豆乳が徐々に凝固(酸凝固という現象です)して豆腐状になってしまうこともしばしば…、まさに生きている料理、食べながら変化する料理といえます。決まったレシピがなく、食べながらも形を変える…、まさに諸行無常な料理といえるでしょう。

本日紹介するレシピはあくまで「一例」に過ぎません。好みの具や味付けをして自分だけのオリジナルレシピを作り出しましょう。

 

難易度:


調理時間:
一瞬

材料:
豆乳 ……… 350cc
切り干し大根 ……… 50g
干しエビ ……… 30g
パンの耳 ……… 適量
 (手に入るなら油條を使ってください。焼いたパンでもOK)
ネギ ……… 少量

調味料:
砂糖 ……… 少量
酢 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 小さじ1/4
 (ラー油でもOK)
醤油 ……… 少々


作り方:
1.切り干し大根は鍋で軽く炒めて水分を飛ばし、少量の砂糖を絡めておく。

2.干しエビはみじん切りにし、鍋で炒めて香りを出す。

3.パンの耳は揚げるか、オーブンで焼いてカリカリにし、食べやすい大きさに切る。ネギはみじん切りにする。

4.作り方1の切り干し大根、作り方2の干しエビ、作り方3のパンの耳と刻んだネギを器に入れ、加熱した豆乳を注ぎ、その他の調味料で味を調えて完成。


Point:
豆乳は「無調整」のものを使わないとたぶん固まりません。作り方4では豆乳を沸騰直前まで過熱してください。

切り干し大根やエビはなくても作れます。油條を使うなら作り方4の部分だけでできます。

ごま油の代わりにラー油を使えばよりスパイシーに。ひき肉を炒めて加えれば、名付けてマーボー豆乳(実際に存在します)。

台湾では他にもメンマ、肉鬆、シイタケ、湯葉、シラスなどを加えて食べることがあります。

炒めた切り干し大根と干しエビを使って作るのが一般的ですが、絶対ではありません。好みの材料を使って好きに作ってください。少量の味噌で味付けしても結構いけます。

豆乳は味付けされていないものを使ってください。


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