難易度:☆ 調理時間:30分以内 + 下準備
昨日に続いての貴州料理、今回は『喼汁焗骨│骨付きバラ肉のウスターソース焼き』のレシピを紹介します。辛くない貴州料理の一つで、ウスターソースの濃厚なうま味を楽しめる料理です。オーブンで作ります。
「喼汁」とは中国語でウスターソースのことです。
貴州省は古くは「夜郎(やろう)」と呼ばれた国のあった場所で、この夜郎国は紀元前27年に滅亡したとされます。無知ゆえの自信過剰をあらわす「夜朗自大」という熟語の元になった国です。その後中国の歴代王朝の支配を受け、黔州などという地名で呼ばれることとなりました。今でも黔の字は貴州省の略称として用いられ、黔菜と書けば貴州料理を示します。
少数民族の比率が非常に高い地域としてしられ、他民族多文化共生の地として盛んにアピールされています。その地理的特性から経済規模は大きくなく、比較的貧しい省の一つです。多くの地下資源が眠っているとされますが、ほとんど手がつけられていないようです。
貴州の字が歴史に登場するのは宋の時代からで、貴の名称は古代この地にあった羅氏鬼国の鬼の字が貴(鬼と同じ発音です)に変化したとする説、地形が厳しく何を輸送するにも値段が高く(貴)なってしまうので、貴州と名付けられたという説が挙げられていますがはっきりとしたことは分かっていません。
日本ではあまり馴染みのない料理ばかりなので、変わったものが食べたいというときは貴州料理の再現にチャレンジしてみましょう。
[材料]
骨付き豚バラ肉 ……… 8本
タマネギ ……… 半個
ニンニク ……… 4個
コーンスターチ ……… 適量
[調味料1]
ウスターソース ……… 大さじ1
醤油 ……… 小さじ2
酒 ……… 小さじ1/4
胡椒 ……… 小さじ1/4
花椒粉 ……… 小さじ1/4
砂糖 ……… 小さじ1/4
ブランデー ……… 大さじ1
(その他の高アルコール度数の酒で代用可能)
[調味料2]
ウスターソース ……… 大さじ1と1/2
ブランデー ……… 小さじ1
(その他の高アルコール度数の酒で代用可能)
醤油 ……… 小さじ2
砂糖 ……… 小さじ1/2
胡椒 ……… 少々
[下準備]
1.ニンニクをみじん切りにし、すべての調味料1と混ぜ合わせておく。
2.骨付き豚バラ肉を骨ごとに切り分ける。よく洗って漬けダレを全面に付けてよくすり込み、余った漬けダレとともに密閉袋かガラス容器などに入れ蓋をして冷蔵庫で1-2日間漬けておく。
[作り方]
1.漬けておいた骨付き豚バラ肉を取り出し、表面に薄くコーンスターチをまぶす。
2.鍋に揚げ物油を140度に熱し、作り方1の骨付き豚バラ肉を入れて全面がきつね色になるまで揚げる。火が通ったら取り出して油を切っておく。
3.タマネギを千切りにする。すべての調味料2を混ぜ合わせてソースを作る。オーブンを200度に予熱しておく。
4.オーブンの天板にアルミホイルを敷き、作り方2の豚バラ肉とタマネギ、ソースを絡めたものを乗せる。天板をオーブンの中段に入れ、15分焼く。豚バラ肉のみを取り出して器に盛りつけたら完成。
Point!
最後のタマネギは香り付けで食べません。
ブランデーの代わりにはウォッカ、焼酎、スコッチなどアルコール度数の高めの酒なら何でも使えます。中国では老酒や高梁酒などを使うこともあります。
肉には一度火を通しているのでオーブンで焼く時間はそれほど長くなくてOK。タマネギが焦げ始めたら5分ほど焼いて取りだしましょう。
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