難易度:☆ 調理時間:1時間以内
今回は台湾の日式料理『烤鹽鯖魚│鯖の塩焼き』を紹介します。日本の塩焼きとは…ちょっとだけ作り方が違います。
日本各地で漁獲されるサバ、身が青い光を帯びることから「鯖」という漢字を当てられており、中国でも「鯖魚」と書いてサバを表します。中国語で発音のまったく同じ「青魚(こちらも台湾で食用とされます)」とは別種なので注意しましょう。
脂肪を蓄えながら北海道のあたりまで北上し、その脂肪を身にまわしながら南下するという回遊魚で、脂肪が身に回った状態の「戻りサバ」が各地に到達する時期がその地域のサバの旬、八戸沖では9月、九州では冬になります。
台湾でも漁獲されますが、日本ほど脂肪が乗っていないためほとんど別の魚のような味がします。きちんとしたものを食べるには、日本から輸入された冷凍のサバを選んで食べる必要があります。
日本でなら脂の乗り切ったサバに塩を振って一夜干し、そのまま焼いて食べるというのが最高の調理法のような気がしますが、台湾では脂の不足を何とか補おうと様々な調理法が工夫されているようです。今回紹介するのはその台湾風サバの塩焼きのレシピです。
今の時期、日本のどこでも美味しいサバが手に入るとおもいます。興味があればこの調理法もお試しください。脂が少ないサバを何とかおいしく調理するため、網ではなくオーブンで作るのが台湾風です。日本のサバを使うなら網焼きにしてもおいしいと思います。
[材料]
サバ切り身 ……… 3-4枚
[調味料]
酒 ……… 50cc
味噌 ……… 大さじ3
ショウガ ……… 10g
塩 ……… 小さじ1
[作り方]
1.サバの切り身をよく洗い、表面の水分をキッチンペーパーできれいに拭いておく。サバの身が厚ければ皮に十字に切れ込みをいれておく。薄ければフォークを身の側に数度突き刺しで穴を穿ち味が染みやすくしておく。ショウガはみじん切りにする。
2.サバの表面に酒を振り、塩、味噌、ショウガを満遍なく両面に刷り込んで30分放置する。
3.オーブンを160度に予熱しておく。天板にアルミホイルを敷き、表面に薄く油(分量外)を塗っておく。サバの皮表面の味噌を軽く拭い、ホイルの上に身を並べたらオーブンに入れ、20分ほど焼いて身に火が通ったら完成。
Point!
日本のサバ焼きとは作り方が大分異なります。ほぼ別の料理だと思って作ってください。
他の魚でも作れ、その場合『鹽烤○魚』と名前が変わります。よく分からなければただ『鹽烤魚』とすればOKです。
皮がすこし焦げるくらいまで焼くのが美味さのポイントです。
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