本日は台湾人がシンガポール・マレーシアを訪問時に必ずお土産として買うという『印度拉茶 Teh Tarik』の作り方です。スパイスを配合したミルクティーで、高いところから糸を引くようにして容器に注ぎ、風味を増し温度を下げるため中国語では「拉」、マレー語の「Tarik」とどちらも「引く」という意味の単語がついています。日本語に訳すならひとまず「引き茶」とでもすべきでしょうか。
ちなみにマレー半島で使われるマレー語では「Teh Tarik」の最後のタリックの部分がタレーッのような発音になりますので注意(何を?)です。
シンガポールやマレーシアのスーパーマーケットでは粉が売っているので、それを牛乳や水で溶いてすぐに完成します。本格的に作るとなると香辛料をそろえて作る必要がありますが、使う香辛料はどれも日本のスパーマーケットで売られているものばかりなので比較的簡単に作ることができます。飲んだことがある方は、他のスパイスを加えるなどしてすこしだけアレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
普通の紅茶と違いほんのりとスパイシーで、熱帯地域であるマレーシアでは甘く甘く作ります。高いところからジョボジョボと器に注ぎ、泡立てて飲むのが南洋式。こうすることで冷まして飲みやすく、空気を含めて風味を増すのです。こぼしてやけどしない程度の高さから練習してみてください。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料1:(2杯分)
紅茶茶葉 ……… 小さじ3
(一般的なティーバックでよい)
牛乳 ……… 200cc
水 ……… 200cc
(全量を牛乳で作ってもよい)
コンデンスミルク ……… 適量
(砂糖や蜂蜜で代用しても良い)
材料2:
クローブ ……… 1本
ナツメグパウダー ……… 小さじ1/4
シナモンパウダー ……… 小さじ1/4
カルダモンパウダー ……… 少々
ブラックペッパー ……… 小さじ1/4
作り方:
1.材料2をティーパックや綿袋に入れ袋の口を閉じ鍋に入れ、牛乳、水を加えて沸騰させる。火を止め7分ほど放置し、香辛料のエキスを抽出する。
2.香辛料のパックを取り出し、紅茶茶葉を入れて再び沸騰させ、火を止め3-5分放置する。
3.コンデンスミルクを加えて味を整え、茶葉を漉し取り、鍋から容器にいきよいよく注ぐ。二つの容器を使って高いところから落とすようにして注ぐのを3-4回繰り返し、ほど良くあわ立ったらカップに注いで完成。
Point:
東南アジアの雑貨店などでテータリックの香辛料セットを売っている事があります。見かけたら買っておきましょう。
紅茶はリプトンなどの一般的なティーパックを使うと漉す必要がなく簡単です。
出来上がったものを冷やしても美味しく飲めます。
ブラックペッパー│黒胡椒は好みで加えたり除いたりしてください。クローブ、シナモン、ナツメグは必須です。
『ドライマンゴー』が一切れあれば、香辛料と一緒に煮込むと、ほんのりさわやかな果物の香りがついて風味がよくなります。お試しあれ。
0 コメント :
コメントを投稿