XO醤炒雙鮮│エビとイカのXO醤炒め

難易度:☆ 調理時間:30分以内
広東料理『XO醤炒雙鮮│エビとイカのXO醤炒め』のレシピを紹介します。料理名にあるようにエビとイカをXO醤ベースの調味料で炒めた料理です。これぞ広東料理!という典型的な味付けです。

「XO醤」は洋酒の「eXtra Ordinary」から名づけられています。ただ高級感を出すためだけにつけられた名前なので、直接関係があるわけではありません。

ABC…と続く英文アルファベットは中国語で「拉丁字母(ラテン文字)」などと呼ばれます。「アルファベット」という単語は音素文字という意味なので、本来はラテン文字以外にもアラビア語やハングルもアルファベットに数えられます。台湾で使われるいわゆる「ボポモフォ」、注音記号もアルファベットの一種です。

「音素文字」は表音文字の一種で、いくつかの文字を組み合わせて音を表す文字体系のことです。同じ表音文字には日本語の仮名のように一文字で一音を表す文字は「音節文字」と呼びます。日本語の仮名は現存する音節文字では最大のグループです。また仮名はキャ、ツァなどいくつかの文字を組み合わせて一つの音を表すこともあり、音素文字の要素も少し持っています。

これに対して文字それ自体が意味と音を持つものを「表語文字」と呼びます。代表的なのが漢字です。歴史上すべての表語文字は象形文字から発生しており、会意、形成などの技法を発達させて文字に非常に複雑な意味を持たせることが可能になりました。意味だけで音を持たない文字を「表意文字」と呼び、アラビア数字や&、=などの数学記号が代表的です。

実は現代日本(と数十年前の韓国)の文字体系は非常に特殊です。ひらがな、カタカナという音節文字、漢字という表語文字、アルファベットという音素文字に加えアラビア数字という表意文字まで縦横無尽に活用し生活に溶け込んでいます。人類の歴史を見渡してもかなり特殊な状況です。

遙か遠い未来、現代の言語がすべて絶滅した時代の未来人が現代日本語を発見したら、解読するのは相当困難であることでしょう。我々は習慣的に日本語を使用していますが、これらを混乱せず分別できる人間の脳って不思議なものですね。

写真はエビと貝柱を使ったもの。


[材料]
エビ ……… 200g
イカ ……… 200g
ブロッコリー ……… 50g
ショウガ ……… 10g
パプリカ ……… 100g
タマネギ ……… 100g
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 1本
水溶き片栗粉 ……… 少々

[調味料]
XO醤 ……… 小さじ1
水 ……… 大さじ5
塩 ……… 少々
コショウ ……… 少々
砂糖 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1

[作り方]
1.エビの殻をむき、背ワタを取っておく。イカを一口サイズの短冊切りにし、皮目に格子状に飾り包丁を入れておく。ブロッコリーを一口サイズに切り分ける。

2.鍋にお湯を沸騰させ、ブロッコリーを茹でて火を通す。ショウガを薄切りにする。パプリカとタマネギを薄切りにする。ニンニク、トウガラシを薄切りにする。

3.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、ショウガ、パプリカ、タマネギ、ニンニク、トウガラシを入れて香りが出るまで炒める。続いてエビ、イカ、ブロッコリーとすべての調味料を入れてよくかき混ぜながら中火で炒める。エビとイカに火が通ったら水溶き片栗粉を加えてソースにとろみをつけて完成。

Point!
エビとイカから水分が出てきます。調味料を加えて炒めていると、予想外にソースが水っぽくなりますが、煮詰めるのではなくとろみをつけて具に絡めます。

イカの飾り包丁は0.5cmほどの間隔で細かく入れ、ソースが絡みやすくしましょう。レシピでは皮目を切っていますが、身の方に包丁を入れてくるりと巻かせても構いません。

イカの代わりに貝柱を使った『XO醤炒雙鮮』もあります。作り方は全く同じです。


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