河粉、phở│米麺、フォー

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
中華米食シリーズ。今回は米で作る麺『河粉、phở│米麺、フォー』のレシピです。普通市販の乾燥させたものを使うと思いますが、作り方を知っておけばあら不思議、いろんな料理に応用できちゃいます。

中国南部から東南アジアにかけて広く広がる米麺『河粉、phở』。米を使っているのでその歴史はかなり古い…ように思えますが、実は生まれたのは近代、1860年頃といわれています。一説によると『河粉』は現在の広東省広州沙河で生まれたので、『河粉』と呼ぶのだとか。その後広東省潮州で流行し、潮州出身の移民らによって中国各地、東南アジアにもたらされました。

台湾では専ら『河粉』と呼ばれますが、 本場潮州では『粿條(gui-tiao)』の呼び名の方が普通です。東南アジア各地の現地語は『粿條(gui-tiao)』の発音を取って、『ก๋วยเตี๋ยว│クァィティァォ(タイ語)』、『គុយទាវ│クィティゥ(クメール語)』、『Kuetiau│クェティァゥ(マレー語)』と呼ばれます。ベトナム語の『phở』はフランス統治の影響からかフランス語の「feu│フ(炎)」が由来だと言われています。

日本にもベトナム料理店がたくさんあり、簡単に米麺が手に入るようになりました。『河粉、phở』は『うどん』や『ソバ』よりも簡単に自作できるので、ぜひ家庭で挑戦してみていただきたいと思います。生『河粉』は乾燥したものを水で戻したものより米の風味が強くておいしいですよ!


[材料]
インディカ米 ……… 150g
水 ……… 300cc
コーンスターチ ……… 35g
浮き粉 … 35g
 (なければ薄力粉を使う)

[調味料]
塩 ……… 一つまみ
味の素 ……… 一つまみ
サラダ油 … 大さじ2

[作り方]
1.インディカ米を水に3時間浸けておき、水と一緒にミキサーに入れて粉砕して『米漿』を作る。

2.作り方1の『米漿』にコーンスターチ、浮き粉、塩、味の素、サラダ油を加え更に混ぜ合わせる。

3.広口の鍋に水を沸騰させる。卵焼き機かフライパンに薄く油(分量外)をひき、沸騰した湯の上にのせる。卵焼き機かフライパンに作り方2の『米漿』を注ぎ、均一な厚さになるように傾けて延ばす。そのままお湯の上で5分ほど加熱する。

4.作り方3の『米漿』の表面が少し泡立ったら(→Point参照)、お湯から離してヘラなどで剥ぎ取って完成。


Point!
加熱を続けると表面にパンケーキのような小さな泡が立ちます。その状態で完成です。ラップを敷いたまな板の上などにのせて冷ましましょう。

「浮き粉」は中国語で「澄麵(粉)」などと呼ばれます。使うと生地がうっすらと半透明になり光沢を帯びますが、なくても作れます。使わない場合は薄力粉で代用してください。

出来上がった『河粉』を細長く切れば麺に、そのまま何かを包めば『腸粉』になります。スープに入れて食べるのが一般的ですが、そのまま醤油などの調味料をかけて食べてもOKです。もともと米なので『ふりかけ』が良く合います。

天日で乾燥させれば数ヶ月保存できます。


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