難易度:☆ 調理時間:一瞬
「中餐丙級證照」シリーズより『培根煎蛋│ベーコン卵焼き』のレシピを紹介します。中華料理の資格試験の課題料理ですが、もはや完全な西洋料理ですね(笑)。
中国では特定の時期に卵を立てて遊ぶ「立蛋」という風習が残っています。湖南省あたりでは立春、台湾の一部地域(新竹など)などでは端午に行い、旅行者でもタイミングと運が良ければ公園などで卵を立てる活動を体験できるかもしれません。2012年には台湾新竹の体育館で計4247個の卵を一斉に立て、ギネスブックに登録されました。最近は東南アジアでもこの卵立て遊びが流行しているといいます。
中国の少数民族にも卵立ての風習が残っており、満族では鏡の上(!)に、瑤族ではお椀に入れた米粒の上に卵を立てて子供の健全な成長を祈ります。他にも病気を治したり死者の魂を引き寄せたりのまじないとして多くの民族に卵を立てる風習が残っています。鏡の上に立てるのは相当難しいので心を落ち着けたい人は挑戦してみましょう。
ちなみに非常に滑らかな平面上でも卵が立つという原理を発見したのは日本人「中谷宇吉郎」氏。1947年に発表した著作≪立春の卵≫で卵の表面には0.2㎜の凹凸があり、この凹凸が三点支持を行うことで卵が立つことを知らしめました。
台湾の一部では「夜の12時ちょうどに月と地球の引力が釣り合うので卵が立ちやすい」という迷信を信じている人がいますが、けしてそんなことはありません(笑)。
[材料]
ベーコン ……… 200g
卵 ……… 4個
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/4
胡椒 ……… 少々
[作り方]
1.ベーコンは千切りにする。卵はボウルなどに割り溶いておく。
2.ベーコンとすべての調味料を卵とよく混ぜ合わせる。
3.熱したフライパンに大さじ4のサラダ油をひき、弱火で作り方2の卵液を焼く。両面を軽く焦げ目がつくまで焼いたら完成。
Point!
タマネギやニンジンを千切りにして混ぜ込んでもよいでしょう。シンプルな料理ですのでアレンジの幅は無限大です。
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