難易度:☆ 調理時間:2時間
日本がもたらして台湾に根付いた『黑輪│台湾風おでん』のレシピを紹介します。普通のおでんです。
おでんが台湾に伝わったのはもちろん日本統治時代。台湾だけでなく韓国や中国大陸北部など、様々な場所で気軽に食べられる軽食として広く分布しています。中国語でおでんは『關東煮』と呼ぶのが一般的で、これは日本の関西人が関東のおでんをさして言う言葉が定着したものだそうです。台湾では『黑輪』、『關東煮』の二種類の表記を使います。
台湾の屋台などでは『黑輪』の表記が多く、コンビニなどでは『關東煮』の表記を使っています。どちらも同じものです。『黑輪』は台湾語で「Oo Len(オーレン)」と発音し、これはにほんの「おでん」の発音が訛ったものです。当て字ですがたぶん竹輪の表記もかけられています。こういうのは台湾語での外来語表記の面白いところです。
台湾でもお店により具も作り方も様々ですが、すでに日本のおでんとは煮ても似つかないものとなってしまいました。韓国や中国のおでんもかなりアレンジされてほぼ原型をとどめていないので、どうも和食が海外に伝わった場合の現地化は他の国の料理より早いようです。
さて、最近台湾では再び日本ブームが到来しつつあるようです。今回はマンガや音楽などのサブカルや温泉やスキーなどの旅行商品ではなく、伝統的な工芸品や衣類、和菓子などにスポットが当てられているようです。日本の中小企業の皆さん!円高とはいえ台湾進出のチャンスかもしれませんよ!
ブログ開設当初からHigeneもいくつかの企業から台湾進出についてのアドバイスを求められたりしていますが、そのうちいくつかはいよいよ具体的に話が進んでまいりました。Higene も肩書きがいくつか増えそうです(笑)。
というわけで本日は日本のおでんを台湾風にアレンジした『黑輪』(オーレン)です。お楽しみください。
[材料1]
ダイコン ……… 400g
魚肉つみれ ……… 70g
さつま揚げ ……… 150g
油揚げ ……… 3丁
猪血糕 ……… 1本
(なくてもよい)
鶏肉 ……… 300g
[材料2]
水 ……… 3000cc
だし昆布 ……… 70g
鰹節 ………大さじ4
[調味料1]
砂糖 ……… 大さじ3
醤油 ……… 600cc
酒 ……… 100cc
塩 ……… 大さじ1/2
[調味料2]
味噌 ……… 大さじ3
醤油 ……… 大さじ4
砂糖 ……… 大さじ3
水 ……… 大さじ7
ケチャップ ……… 大さじ1
米粉 ……… 大さじ1
[作り方]
1.だし昆布を鍋に入る大きさに切り、その他の材料2、全ての調味料1と共に弱火で50分煮込む(→Point参照)。スープが出来たら漉しとっておく。
2.すべての調味料2をよく混ぜ合わせ、フライパンなどに入れて一度沸騰させてソースを作る。
3.ダイコンは皮を剥きぶつ切りにする。ダイコンを作り方1のスープに入れて透明になるまで煮込む。鶏肉はぶつ切りにし、沸騰したお湯にくぐらせてあくを抜いておく。
4.その他の材料1をスープに加えて沸騰させ、火が通ったらソースを添えて完成。
Point!
スープの昆布と鰹節によるだしの取り方は和風だしの作り方に準じます。台湾では昆布はスープに入れっぱなしにして、他の具と一緒に食べることもあります。
市販のおでんだしを買ってくれば、材料を煮込むだけで作れます。ソース以外はいわゆる日本のおでんとほとんど変わりません。
猪血糕があれば一気に台湾風になりますが、なくてもかまいません。
他にも竹輪やゆで卵など、好きな具を加えて食べましょう。
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