瓜仔肉燥飯│キュウリの醤油漬けとひき肉のそぼろご飯

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『瓜仔肉燥飯│キュウリの醤油漬けとひき肉のそぼろご飯』のレシピを紹介します。醤油の旨味がたっぷりしみこんだキュウリの漬け物を細切れにし、ひき肉と合わせて白ご飯に乗せた料理です。台南地方で食べられる『肉燥飯』はこれを指すこともあります。

この料理で使うキュウリの醤油漬けは台湾では『脆瓜』、『醃花瓜』などとよばれます。瓶入りのものがスーパーなどで普通に売られているので入手は容易です。日本で作るならキュウリの輪切りに塩を振って水気を抜いた後、醤油に2-3日漬けておくと作れます。

さて某国会議員の国籍問題で揺れる中華民国こと台湾の国籍問題ですが、実は日本政府が台湾の政府を国家として認めていないため、事実上は二重国籍状態が"可能"です。

非常に面倒くさい問題なのですが、日本政府は一国に二つの政府があることを認めておらず、現在の中国は中華人民共和国政府がその統治をおこなっていることになっているのです。そのため行政上は台湾国籍、中華民国国籍は存在せず、すべて"中国"国籍 として扱うことになっています。

中華民国政府の発行したパスポートや国籍は厳密に言うと日本では無効なのですが、便宜的(そして外交的)に中国の発行したパスポートと同等のものとして扱うことで問題を避けています。その昔(1972年以前)は台湾を正当な中国政府として国交を結んでいましたが、後に中華人民共和国政府を承認して中華民国とは外交が(便宜上)途絶、しかしある程度の交流は続いているためこういった問題が起きるようになりました。

日本政府は二重国籍を認めていないのは事実なのですが、広いアジアで中華民国の国籍だけはかなり特殊な状況に置かれており、微妙で特殊ないびつな二重国籍が事実上可能なのです。

もちろん申請すれば中華民国国籍を放棄することも可能ですし、 両国の国民の義務を果たすのならば二重国籍のまま過ごすこともできます。その状態で国会議員を務めるのが良いのか悪いのかは別の問題ですが…。

日本政府が台湾の"国籍"を認めずに放棄させるなら、台湾人は中国のパスポートを取らないと日本に入国できなくなりますし、そうすると今度は「放棄させるということは台湾の国籍を認めるのか?」と中国が黙っておらず、もちろん台湾とも揉めることになるでしょう。

この問題は突然降って沸いたものではなく、裏に台湾への牽制を強める中国の意思も見え隠れしているとみるべきです。日本政府は下手にコメントも出来ないと思うので、うやむやのまま事態を収束させたいと思っているはずですが、この騒動はいつまで続くことでしょうか。

ちなみに台湾ではあまり話題になっていません。外交にも"空気を読む"というのがあるようです(笑)。

それではレシピです。




[材料]
豚ひき肉 ………200g
キュウリの醤油漬け ……… 200g
ショウガ ……… 10g
水 ……… 1200g

[調味料]
醤油 ……… 100g
コショウ ……… 少々
乾燥シイタケ粉末 ……… 10g
ごま油 ……… 小さじ1

[作り方]
1.キュウリの醤油漬けを細かくみじん切りにする。ショウガをみじん切りにする。

2.熱した鍋に大さじ5のサラダ油(分量外)を引き、ショウガを香りが出るまで炒める。続いて豚ひき肉を入れて色が変わるまで炒めたら、キュウリの醤油漬けとすべての調味料を加えて火を通しながらよく炒める。鍋に水を加えて加熱し、沸騰したら蓋をして弱火で30分煮込む。アクを取り除いたら完成。

3.適量を白ご飯(分量外)の上に乗せて食べる。

Point!
大さじ1-3ほどの氷砂糖を加えて甘みを加えるつくり方もあります。好みでどうぞ。

キュウリの醤油漬けは家庭で作ったオリジナルのものでかまいません。


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