難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『芹菜炒嫩雞│若鶏とセリの中華風炒め』のレシピを紹介します。若鶏のむね肉とセリを中華風の調味料で炒めた料理です。濃いめの味付けでビールのお供や弁当のおかずとして活躍します。
セロリは学名を Apium graveolens var. dulce、中国語名を芹菜といいます。正確には中国で品種改良された種が芹菜なので、まったく同じものではないのですが、一緒にして覚えておくとよいでしょう。ちなみに日本のセリは学名を Oenanthe javanica 、中国語名が水芹で全く別の植物です。セリの方は日本では田んぼのあぜ道などにも自生する植物で、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ…、の春の七草としてもおなじみです。日本では古来より食用にされてきましたが、西洋ではほとんど食べられません。
セロリは1800年頃にオランダから日本にもたらされた記録がありますが、その香りの強さからほとんど普及しませんでした。今のように食べられるようになったのは食の洋風化が進んだ近代に入ってからです。 日本のセリと西洋のセロリはちょっと前までどちらもそれぞれの地域でしか食べられていなかったのです。どちらも独特の香りがあり、小さなころから食べ慣れていないと大人になってから受け付けられなくなります。香りとは不思議なものですね。
セロリは日本では栽培品と輸入品どちらも流通していますが、輸入品は検疫の関係で葉の部分がすべて切り落とされており、茎の部分だけが流通します。非常にわかりやすい形で流通しているので、スーパーなどで見かけたら栽培品か輸入品か見分けてみましょう。
西洋では炒め物にすることはあまりありませんが、今回の料理のように中華料理では炒め物の具材として活躍します。ぜひ再現してみてください。
[材料]
若鶏むね肉 ……… 2枚
セロリ ……… 3本
ネギ ……… 50g
ニンニク ……… 2個
トウガラシ ……… 半個
[調味料1]
片栗粉 ……… 大さじ1
卵白 ……… 1個
酒 ……… 小さじ1
塩 ……… 少々
コショウ ……… 少々
ごま油 ……… 小さじ1
[調味料2]
ごま油 ……… 小さじ1
塩 ……… 少々
コショウ ……… 少々
水 ……… 適量
酒 ……… 小さじ1
[作り方]
1.若鶏むね肉を薄切りにし、すべての調味料1を混ぜ合わせたものに15分ほど漬けておく。セロリとネギを3-4cmほどの長さに切る。ニンニクを薄切りにする。トウガラシの種を除き、薄切りにする。
2.鍋にお湯を沸騰させ、作り方1の鶏むね肉を2分ほど茹でて火を通す。
3.熱した鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、セロリ、ネギ、ニンニク、トウガラシを入れて香りが出るまで中火で炒める。続いて作り方2の若鶏むね肉とすべての調味料2を加え強火でかき混ぜながら炒めたら完成。
Point!
鶏むね肉に焦げ目がつかないように炒めましょう。強火にしたら数回鍋を躍らせてすぐに完成です。
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