蒜燒赤鯮|チダイのニンニク焼き

難易度:☆ 調理時間:30分以内
レストランで食べられる高級魚料理『蒜燒赤鯮|チダイのニンニク焼き』のレシピを紹介します。一度焼いたチダイとニンニクを醤油ベースのソースで煮詰めて作ります。とても簡単に作れるので自宅で再現したほうが安上がりです。

チダイは学名を Evynnis tumifrons といい、名前から分かるようにタイの仲間(タイ科)の魚です。パッと見にはマダイ(Pagrus major)とは、背びれの形、エラあたりの色、尾びれの形と色で見分けます。売る時にマダイと表記して売るのはもちろん違法なのですが、「タイ」としてレストランで出す分には全く問題がありません。マダイは縁起物として日本の結婚式などでも使われることが多いですが…、よく見てみましょう。あなたがマダイだと思って食べたほとんどはたぶんチダイです(笑)。中国語ではチダイを「赤鯮」、マダイを「真鯛」と書きます。

見分け方は下の画像を参考にして下さい。次食べることがあれば要チェックですね。チダイはチダイでおいしいですけど。



日本でもそうですが台湾でもチダイがマダイとして売られていることがよくあります。いわゆる食品偽装です。気をつけましょう。

またまた選挙ネタです。

台湾にももともと外国人でありながら中華民国国籍を取得して政治家として活動している人がいます。今回はその筆頭とも言える「吾爾開希・多萊特」候補についてみてみましょう。今回の立法委員選挙では大愛憲改聯盟という政党から比例代表で出馬しています。名簿では二番目。1968年生まれのウイグル人で、出身地は北平市、現在は中華民国に帰化しています。そう、彼は中華人民共和国出身の台湾人政治家なのです。国共内戦で台湾に逃れてきた国民党の議員と違って、近代に入り台湾に帰化した中国人。どんな理由があるのでしょうか…。

先に答えを言ってしまうと…彼は六四天安門事件の学生指導者の一人で、記憶に新しい2010年ノーベル平和賞を受賞した中国の劉暁波氏の教え子の一人です。天安門事件後に中国で指名手配され、香港経由でアメリカへ逃亡、ハーバード大学などで学位を取得後、台湾へ到り国籍を取得しました。

今まで数度あの手この手(香港経由や日本の大使館経由)で中華人民共和国に入国(自首)しようとしていますが、すべて入国を拒否され台湾に送還されています。

台湾でも言論活動その他の政治活動を行っており非常に知名度は高いのですが、台湾の政治家として何をするかという政治ビジョンが不明瞭で政治家としては余り人気がありません。

他に今回国民党比例代表出馬でカンボジア出身の林麗蝉氏や国共内戦前の中国大陸部出身候補などがいます。海外出身の政治家は政策が偏りがちで、政党としては使い方が難しいですが、はまると大きな力を発揮するのが特徴です。

もしあなたが日本出身の政治家として台湾の議員に立候補するとしたら…、そういう目線で旅行してみるのも新しい発見があって面白いと思いますよ。筆者なら…まずはスクーターの排ガス規制から始めます。絶対に(笑)。


[材料]
チダイ ……… 1匹分
ごま油 ……… 大さじ1
ニンニク ……… 10個

[調味料]
醤油 ……… 大さじ1
ラー油 ……… 小さじ1
水 ……… 50cc
三温糖 ……… 小さじ1/2

[作り方]
1.チダイのウロコをひき、内臓を取るなど下処理をしておく。ニンニクの皮を剥く。

2.熱したフライパンに大さじ4(またはそれ以上)のサラダ油をひき、チダイに火が通るまで中火で両面を焼いておく。

3.チダイに火が通ったら、作り方2のフライパンから余分な油を捨て、ニンニクを入れて軽く焦げ目がつくまで焼く。全ての調味料を混ぜ合わせたものを加え、水気がなくなるまで煮詰める。最後にごま油を振りかけて完成。

Point!
20cmほどの脂の乗った白身魚なら何でも作れると思います。もちろんマダイでも作れます。

人によっては味が薄く感じるかもしれませんので、出来上がりに塩を振りかけるなどして調節して下さい。

ニンニクを入れた後のチダイはひっくり返しません。火が通ったら先に器に盛り付け、上面にソースが絡んでいなければ、煮詰まったソースを上から掛けると良いでしょう。

レシピはかなりシンプルにしていますが、好みで千切りにしたネギやトウガラシを乗せたり、ソースを多めにして厚揚げと一緒に煮詰めたりしてアレンジしてみましょう。


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