咕咾肉|酢豚

難易度:☆ 調理時間:
日本でもおなじみ『酢豚』のオリジナルともいわれる中華料理『咕咾肉|酢豚』のレシピを紹介します。日本のものとほとんど作り方は変りません。老若男女誰からも好かれる中華のひとつです。晩ご飯のレパートリーに入れておきましょう。

過去に紹介した同名料理はこちら

料理名にある「咕咾」とは中国語で喉を鳴らす時の音を表す擬声語です。日本語だと「ゴクリ」、「ゴクゴク」、「ゴックン」みたいな単語です。台湾人も時々使います。

台湾語に擬声語が豊富なこともあって、台湾人の使う中国語は中国人のものよりも擬声語を多用する傾向 があります。日本統治時代に日本語の教育を受けたことがあることも影響しているのかもしれません。

筆者の聞いたことがある範囲だけでも、「ピリパラピリパラ」、「キャ」 、「プルル」、「ババババ」、「シューン」などなど。何の音や様子を表しているかも文脈により様々で、日本語の感覚では思いつかないような面白いものがたくさんあります。慣れてくるとオリジナルの擬声語や擬態語を使って台湾人と音の持つ"ニュアンス"だけで会話することも可能です(笑)。そういえばもっちりとした食感を表す「QQ」も台湾で生まれた擬態語の一つでした。よく使うので、台湾を訪れる際は覚えておきましょう。

こういった擬声、擬態語は専門的にはオノマトペというのですが、これらが生まれるのはその言語を使う高IQの人による「共感覚」が元になっているという説があります。味覚や視覚を言語という別の感覚に置き換えて表現しているわけです。数字を見ると形が浮かぶとか、音を聞くと色が見えるとかのアレです。これが言語に対して起きると新しいオノマトペが生まれるということらしいです。なかなか興味深いですね。少々古い論文ですが、興味がある人はこの辺(Williams, J.M (1976) “Synaesthetic adjectibes: A possible law of semantic Change,” Language52, pp.461-478.)から読んでみましょう。

それではレシピです。



[材料]
豚ばら肉 ……… 150g
パイナップル ……… 20g
ピーマン ……… 20g
パプリカ ……… 20g
 (赤、黄色など別の色のものがあれば混ぜて使う)
ネギ ……… 20g
ニンニク ……… 1個
卵 ……… 1個

[調味料1]
塩 ……… 適量
片栗粉 ……… 適量

[調味料1]
水溶き片栗粉 ……… 大さじ3
黒酢 ………大さじ4
ケチャップ ……… 大さじ2
砂糖 ……… 大さじ3

[作り方]
1.豚ばら肉を一口サイズに切る。パイナップルを食べやすい大きさに切る。ピーマンとパプリカを食べやすい大きさに切る。ネギをぶつ切りにする。ニンニクをみじん切りにする。卵を溶いておく。

2.豚肉に少量の塩を振りかけ、卵液と混ぜあわせておく。全面に卵が絡んだら、片栗粉をまぶしておく。

3.鍋に揚げ物油を150度に熱し、作り方2の豚肉をきつね色になるまで揚げて火を通す。火が通ったら取り出して油を切っておく。

4.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、ニンニクとネギをいためて香りを出す。続いてピーマンとパプリカを加えて中火で炒める。黒酢、ケチャップ、砂糖を加えて混ぜあわせたら、作り方3の豚ばら肉を加え、最後に水溶き片栗粉でとろみを付けたら完成。

Point!
豚肉は別の部位を使っても作れます。もちろん片栗粉以外のデンプンで衣を作ってもOK。パリッと揚げてソースを絡めましょう。


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