龍女一斛珠│龍女一斛珠、湖南風蒸しコイ

難易度: 調理時間:1時間以内
湖南地方、特に南岳地方の伝統料理『龍女一斛珠│龍女一斛珠、湖南風蒸しコイ』のレシピです。日本のスーパーでコイはなかなか売ってないと思うので他の魚で代用することになりますが、その場合は料理名を変えましょう。

はたして料理名に込められた物語とは…?

唐代にかかれた《柳毅傳書》という小説があるのですが、この『龍女一斛珠』はその伝説を元にした料理です。

湖北に住む柳毅という人が科挙の試験のため長安に向う途中、涇陽という場所で雪の中羊を追う少女に出会います。話をしてみると彼女はもともと洞庭湖にあるという竜宮三姉妹の一人で、涇水に住むという竜王の息子に嫁いで来たのだと言います。しかし風流を愛する竜王の息子はいつも洞窟の外に出ては各地を旅してばかり。妻に指一本も触れたこともなく、彼女はたいそう寂しい思いをしていました。彼女はそれでも洞窟を一人で守っていましたが、竜王の兄弟らに騙されて雪の降るこの地で放牧をさせられているのだということでした。実家の竜宮に助けを求める手紙を出しても、竜王の威光に恐れをなした鳥や魚たちは手紙を届けてくれないということでした。

この理不尽に腹を立てた柳毅は科挙を放棄して実家に戻り、竜宮に彼女の現状を知らせる手紙を書き送り届けました。手紙を読んだ竜宮のボス洞庭君は昔から竜王とは姻戚関係があるとことを理由に事を荒立てようとしませんが、洞庭君の弟である錢塘君は怒り狂います。錢塘君は軍隊を率いて竜王を襲い息子を殺害して少女を救い出しました。錢塘君は帰ってきた少女とそれを助けた柳毅を結婚させようとしますが、柳毅は間接的にせよ娘の元夫を殺してしまったことを悔いて結婚を拒否します。

柳毅は実家に戻りますが、その後も竜宮のある湖を眺めてはため息をつくばかり、少女も柳毅を想っては日々竜宮で祈りを捧げ続けます。柳毅の母は毎日嘆き続ける息子のために嫁探しを始めます。これを知った錢塘君は自分が少女の夫を殺してしまったせいで少女も柳毅も悲しみ続けていることに後悔し、ついには人間に化けて柳家に嫁としてかの少女を紹介するのです。

柳毅の目の前に人間の娘として現れた竜宮の少女。ついに二人は結ばれて幸せに暮らしましたとさ。

ざっと流れをかくと上のような話です。 現代ドラマにアレンジできそうな、胸の熱くなるストーリですね。

ところでこの料理は、少女を救った柳毅をもてなすために開いた宴会の席で、竜女が金色の鯉の腹の中に詰まった一斛の真珠を感謝の印として柳毅に贈ったという場面に由来します。料理では真珠の代わりに蓮実を使っていますが、どうやらコイは外せない食材のようです。

作り方を解説した動画を見つけました。レシピとほとんど同じなので写真よりもこちらを参考にしてください。万が一コイ肉が手に入ったらぜひ挑戦してみてください。

video

[材料]
コイ ……… 一匹(約1000g)
蓮実 ……… 200g
ハム ……… 20g
豚肉 ……… 50g
ショウガ ……… 20g
ネギ ……… 10g

[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
味の素 ……… 1g
酒 ……… 大さじ2
胡椒 ……… 少々
酢 ……… 大さじ2
チキンスープ ……… 100cc
鶏油 ……… 大さじ1


[作り方]
1.コイは内臓とウロコを取り、沸騰したお湯にくぐらせてアクを抜いておく。コイの身には2cmの間隔に十字に切れ込みを入れておく。

2.ハムを0.3cmの厚さに切り、2cm幅の短冊状に切る。豚肉をうす切りにする。ショウガ5g、ネギ5gをとり、ミキサーで粉砕するか細かくみじん切りにした後、酒を加えて漬け汁を作る。残りのショウガとネギは千切りにして器の底に敷き詰めておく。蓮実をよく洗い、蒸して火を通しておく。

3.作り方1のコイの身に作り方2のショウガ、ネギ、酒を混ぜた漬け汁、さらに塩、味の素をまぶして15分ほど漬けておく。

4.コイの腹部に蓮実を詰め、余った蓮実は鯉の身に入れた切れ込みの上に一つずつのせる。さらに余った蓮実は器の周囲に並べる。千切りにした豚肉を鯉の実の切れ込みに挟み、薄切りにしたハムは切り込みの間の身の上に乗せる。余った豚肉とハムは器の周囲に並べる。

5.千切りにしたショウガとネギを鯉の上に乗せ、上からチキンスープをかけて器ごと蒸し器に入れる。中火で25分蒸したら千切りにしたネギ、ショウガと器の周囲に並べておいた豚肉とハムを除き、鶏油、酢をかけて完成。

Point!
チキンスープには塩で味を付けておきましょう。

コイ以外の魚でも作れますが、伝説との合わなくなってしまうので別の名前をつけてください。

ハム、蓮実、豚肉を鯉の身に美しく盛り付けるのが最大のポイントです。コイ以外の魚を使う場合も美しく美しく作るのを心がけましょう。

蓮実の代わりにもち米を使ってもよいと思います。まぁ、別の料理になってしまいますけどね(笑)。

コイの身はしっかり湯引きして臭みを落としてください。内臓もきれいに取らないと臭みが残ります。


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