香菜魚塊湯│香菜入り魚スープ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
中餐丙級證照」シリーズより、『香菜魚塊湯│香菜入り魚スープ』のレシピを紹介します。スズキ(または他の白身魚)をショウガとコリアンダーを効かせたスープで煮込んで作ります。

中華料理で「香菜」といえば、多くの日本人がしかめっ面をしてしまうかもしれません。苦手な人の多いあのコリアンダーのことです。学名は Coriandrum sativum です。実を「胡荽」といい中医学で使います。「胡」の字が入っているので、もともと中国になく西方からもたらされた植物であることが分かります。和名はカメムシソウ(笑)と言いますが、タイ語由来のパクチーと呼ぶのが普通です。

生の葉には非常に好みの分かれる臭気があり、これが入っているだけで食べられなくなってしまう日本人も多いようです。台湾でも相当な数の料理に入れられるのですが、せめて観光地近辺では香菜の有り/無しを客に選ばせるようにするサービスを展開してほしいものです。当ブログでもオリジナルのレシピでは香菜を使うものでも、筆者があえてレシピに記載しない場合がある"要注意"材料です。筆者も今でこそ慣れましたが、最初はあらゆる料理の注文時に「不要香菜」の語を付け足していたほど苦手でした。台湾旅行に慣れたら、挨拶、数字、それと「不要香菜」の中国語を覚えてくることをお勧めします(笑)。

とはいえコリアンダーは世界中で用いられている香草の一つで、紀元前2000年以上も前から栽培され、料理に使われて来ました。例外的に日本料理にはまったく使いませんが、みんな大好き『カレー』のルーにはほぼ間違いなくコリアンダーの実が香辛料として使われています。コリアンダーを日常的に食べるという日本人は希ですが、日本にいながら食べたことがないという人もまた希なのです。

今回はそんなコリアンダーを使って作ることが課題のクリア条件ともなる料理です。もちろん家庭で作る場合、苦手な人はまるまる抜いて作りましょう。


[材料]
スズキ(切り身) ……… 500g
 (その他の白身魚で代用してもよい)
コリアンダー(生葉) ……… 10g
ショウガ ……… 20g
水 ……… 1000cc

[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
酒 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/4

[作り方]
1.ショウガを千切りにする。コリアンダー(生葉)をよく洗って一口サイズにちぎっておく。

2.スズキ(切り身)を下処理し、沸騰したお湯にくぐらせてアクを抜いておく。

3.鍋に水と作り方1のショウガを入れ、加熱して沸騰させる。沸騰したら弱火にし、作り方2のスズキ(切り身)を入れ、アクを取りながら火が通るまで煮込む。

4.最後にすべての調味料を加えて味を調えたら、器に盛り付けて作り方1のコリアンダー(生葉)を散らして完成。

Point!
だしは魚の身から取ります。しっかりしたダシを取りたい方は焼いた魚の骨やヒレを使ってダシを取ってみましょう。

コリアンダーに慣れない人、特に子供や未経験のお年寄りなどはコリアンダーが入っているだけで食べられなくなってしまう人もいます。取り分けてから好みの量を自分で入れられるようにすると良いでしょう。

☆せっかく買ってきたのにやっぱり苦手で食べられない!という人に、おいしくパクチーを消費する裏技を紹介します。パクチーを細かく刻んで、ビール、またはウォッカの上に振りかけて飲むとよいでしょう。コリアンダーの独特の臭気をビールの苦味やウォッカの味でマスクし、フルーティな香りだけを楽しめるおいしいカクテルになります。コリアンダーをお酒に入れる飲み方は世界中で普及しています。


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