豆花│豆花

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
全国1億2千万の台湾ファンの皆様!いよいよこの料理を自作するときがやってきました!今回は『豆花』のレシピです。石灰を加えて作る台湾ならではのデザート、台湾好きならぜひ一度は自作したいスイーツです。

『豆花』は台湾での呼び方ですが、類似の料理は中華圏全土にあります。日本の豆腐と違い石膏(時ににがり)で固めて作るやわらかい大豆加工食品で、中国北方では「豆腐腦」、台湾を含む南方では「豆花」または「豆腐花」、その他方言では「老豆腐」、「豆腐生」、「豆凍」などとも呼ばれます。

台湾で食べられるものは甘いデザートとしての『豆花』だけですが、中国北部では出汁の効いたスープに入れたり、四川省では辛く味付けしたりしても食べられます。台湾式の甘い『豆花』は福建省を始め、香港やマレーシア、シンガポールなどにもあり、通常は小豆や各種フルーツ、タピオカなどを添えて、夏は冷たく、冬は温かくして食べます。一碗20-40元ほどと安いこともあり、現地人もおやつ代わりに食べることが多いようです。ココアを混ぜた『可可豆花』といったアレンジされたものも数多くあります。暑い夏に台湾を訪れる方は、この冷たい『豆花』が大好きという方も多いことでしょう。

中国北方ではスープの具にすることが多く、甘くして食べることはほとんどありません。海鮮スープや卵スープに加えられることが多く、スープにとろみを付けたものも好まれます。豆腐の代わりに日本の『味噌汁』や『澄まし汁』などに入れてもいいですね!

ちなみに中国から日本に豆腐(見たいなもの)が伝わったのは遣唐使を通してといわれており、その後中国と日本の豆腐はまったく別の進化・発展を遂げることとなります。『豆花』は中国で発展した豆腐の一種で、日本の豆腐とはまったく異なるサラサラフワフワの食感が特徴です。

材料で使う「焼石膏(CaSO4・1/2H2O)」は通常の石膏(CaSO4・2H2O)を過熱により脱水したもの。通常の石膏は薬局や歯医者(?!)などで手に入りますが、この料理には使えません。家族に整形外科がいれば、ギプス用焼石膏が手に入るかも知れませんが…(笑)。まぁ…薬局で注文して購入するのが間違いないですね。


[材料1]
豆乳(無糖) ……… 2000cc

[材料2]
サツマイモ澱粉 ……… 40g
焼石膏(粉末) ……… 5g
冷水 ……… 100cc

[調味料]
砂糖水 ……… 適量
 (最後の味付けに使います。)

[作り方]
1.豆乳を鍋にいれ一度沸騰させた後、火を止めて85-90℃まで冷ます(→Point参照)。

2.材料2のサツマイモ澱粉を水に溶き、作り方1の豆乳に加えて鍋のそこからよくかき混ぜたあと、焼石膏を加えてよくかき混ぜる。全体が均一に混ざったら後はかき混ぜずに自然に冷やして固まるのを待つ。

3.固まったらおたまなどで器にすくい取り、砂糖水をかけて完成。

Point!
豆乳を沸騰させるときは思いっきりかき混ぜながら沸騰させましょう。絶対に焦がしてはいけません!

サツマイモ澱粉と焼石膏は一緒に加えてもいいですが、全体に均一に混ざるよう鍋の底から救い揚げるようにして混ぜましょう。短時間で一気に混ぜたら後は触らずに放置です。

材料2を混ぜるとき表面に泡が立ちますが、固まったらこれも食べられます。見た目を気にする方は網などですくい取っておきましょう。

出来上がりの『豆花』には好みで好きな甘味を加えて食べましょう。もちろん豆腐代わりにスープ料理に加えてもOK。食感は異なりますが、麻婆豆腐の豆腐としても使えます。

サツマイモ澱粉と石膏という二大凝固剤を加えているので、無糖の豆乳ならある程度成分を調整されていても固まると思います。しかし大豆の味を楽しむならやはり成分無調性、自分で作った豆乳を使うと更においしいですよ。

普通の石膏をフライパンなどで弱火(120度ほど)で数時間加熱すれば水和水が飛んで焼石膏(半水石膏)が出来ます。見た目が異なるのでできたかどうかはすぐ分かりますが、200度を超える温度で加熱すると無水石膏というまた別のものができてしまいます。焼石膏を家庭で作るのは現実的ではないので普通に薬局に注文して買うのが一番早いです。Amazonでも売ってました。



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