珍珠丸子│肉団子のもち米まぶし蒸し

難易度:☆ 調理時間:下準備+30分以内
広東菜を代表する蒸し料理『珍珠丸子│肉団子のもち米まぶし蒸し』のレシピを紹介します。味付けした肉団子にもち米をまぶした料理で、その美しさから「珍珠(真珠)」の名称がつけられています。一口サイズで冷えても美味しいので弁当のおかずにも最適です。

日本では真珠と言いますが、中国では多くの場合「珍珠」と表記されます。古代より珍重されてきた宝の一種で、美しいものは装飾品として、小型で見た目の悪いものは医薬品として使われてきました。

真珠は特定の貝類や軟体動物の体内で内分泌作用により生成される炭酸カルシウムを主成分とする成体鉱物の一種です。地質学と考古学の研究により、約2億年前の地球にはすでに真珠が存在したことが分かっています。

天然由来の真珠は通常芯となる砂粒や寄生虫を核として成長します。核となる物質があるため有核真珠と呼ばれます。極少数ですが内分泌異常などで核がないまま成長する真珠があり、こちらは無核真珠と呼ばれます。大型のものは非常に高価です。

人工養殖の真珠は核となる物質を貝の体内に植え込んで作られます。安価なものはプラスチックの珠を入れるだけですが、真珠のカケラそのものを埋め込んで何度も層を作らせる方法もあります。養殖物は他にも人工的に栄養やホルモンを与えて真珠の生成を加速させています。もちろん値段はかかった手間に比例しますが、有る程度以上の品質のものは天然ものとほぼ区別が不可能です。

珍珠には強力なフリーラジカルの除去作用があり、古代より医薬品としても用いられてきました。三国時代の《名醫別錄》、唐代の《海藥本草》などにも珍珠の効能について記載があります。特に《本草綱目》には"珍珠味鹹甘寒無毒、鎮心點目。珍珠面、令人潤澤好顏色。手足、去皮膚逆。墜痰、除面斑、止瀉。除小兒惊熱、安魂魄。止遺精白濁、解痘療毒。"などの様々な効能書き際されています。古くから知られているこれらの作用はどれもフリーラジカルの生成と密接なかかわりがあり、珍珠の服用、外用によって実際に効果を発揮することが現代研究によって分かっています。

近年珍珠の強力なフリーラジカル除去作用を利用した美容、健康食品としての利用が増えています。ドリンクはめちゃくちゃ磯臭いです(笑)。

そんな珍珠の名を冠した『珍珠丸子│肉団子のもち米まぶし蒸し』、ぜひ家庭で再現してみましょう。台湾でも多くの料理店で食べられます。



[材料]
もち米 ……… 適量
 (2合あれば足りる)
豚ひき肉 ……… 250g
ネギ ……… 30g
シイタケ ……… 2個
ショウガ ……… 10g

[調味料]
醤油 ……… 大さじ1/2
塩 ……… 小さじ1/2
片栗粉 ……… 大さじ1/2

[下準備]
1.もち米をとぎ、一晩水に浸けておく。

[作り方]
1.豚ひき肉をボウルに入れ、みじん切りにしたネギ、シイタケ、ショウガとすべての調味料を加えてよく混ぜ合わせる。豚ひき肉に粘りが出たら12等分して空気を抜き、球状に丸めておく。

2.下準備したもち米の水気を切り、作り方1の豚ひき肉の表面にまぶす。これを耐熱容器に乗せて蒸し器でまず強火で10分、続いて弱火にして更に10分蒸したら完成。

Point!
出来上がったら辛子醤油などシューマイにも使えるソースを添えましょう。

豚ひき肉に混ぜ込む材料はアレンジが可能です。

もち米は水に浸けておかないと短時間で火が通りません。浸けておかなくても作れますが、食感が大きく損なわれます。


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