豆瓣燴蟹│タラバガニの豆板醤ソース炒め

難易度: 調理時間:30分以内
(冷凍)タラバガニを豪華に使った『豆瓣燴蟹│タラバガニの豆板醤ソース炒め』のレシピを紹介します。揚げたタラバガニを豆板醤とケチャップなどがベースのソースに卵と一緒に絡めて作る料理です。

名前にカニとは付いていますが、タラバガニの仲間は生物学上はヤドカリの仲間です。古くからタラの漁場、すなわち鱈場(タラバ)で漁獲されることからタラバガニと呼ばれており、そのまま標準和名として通用するようになりました。足の数がカニとは違いますし、形も普通のカニよりははるかに大型なのでタラバガニを他の動物と見間違うことは余りありません。日本近海では4-5種が知られており、内タラバガニ(Paralithodes camtschaticus)、アブラガニ(P. platypus)、ハナサキガニ(P. brevipes)の三種は食用資源としても重要です。

タラバガニは中国語での正名を「堪察加擬石蟹」といいます。通常使用にこれではさすがに難しすぎるので、俗称を(阿拉斯加│アラスカ)帝王蟹、鱈場蟹などと呼びます。台湾では帝王蟹の名前で主に日本から輸入したものが売られており、店頭価格が1万円を超えることも珍しくない高価な食材です。他においしいカニがたくさん食べられるので、普通の人はまず食べません。台北にも専門店が数件あるのですが、どう考えても日本で食べた方がおいしくて安上がりです。

冷凍品などで通常我々が目にする甲羅の赤いものは一度加熱されたもので、タラバガニも海中では他のカニと同じように青緑色の甲羅を持っています。甲殻類の殻に含まれる加熱して紅くなる色素はアスタキサンチンという成分で強烈な抗酸化作用をもち、近年は化粧品や健康食品としても身近になっています。ちなみにアスタキサンチンの中国語名は「蝦青素」、または「蝦紅素」といい、加熱前後のどちらに焦点を当てるかで名前が変わるという珍しい成分名となっています。

そういえば鮮やかなピンク色のフラミンゴも、食物から摂取したアスタキサンチンが沈着してあの色になっているのだそうです。蟹の赤とフラミンゴの赤が同じ物質だなんて不思議ですね!


[材料]
タラバガニ ……… 600g
 (冷凍、殻つきでよい)
サラダ油 ……… 大さじ1
小麦粉 ……… 大さじ2
ショウガ ……… 20g
ニンニク ……… 20g
ネギ ……… 10g
卵 ……… 1個

[調味料1]
豆板醤 ……… 小さじ1
ケチャップ ……… 大さじ3

[調味料2]
酒 ……… 大さじ2
塩 ……… 小さじ1/2
砂糖 ……… 小さじ1
中華スープ ……… 200cc
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1

[作り方]
1.解凍したタラバガニを食べやすい大きさにぶつ切りにする。足などの殻は食べやすいようにはさみを入れておく。ショウガ、ニンニク、ネギをみじん切りにする。

2.ボウルなどに作り方1のタラバガニを入れてサラダ油をまぶし、小麦粉を振りかけておく。

3.鍋に適量の揚げ物油を180度に熱し、作り方2のタラバガニを甲羅についた水気を飛ばす程度にざっくりと炒める。取り出したタラバガニは油を切っておく。

4.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、ショウガ、ニンニク、ネギを炒めて香りを出す。続いてすべての調味料1を加えて香りを出したら、調味料2の酒、塩、砂糖、中華スープを加えて混ぜ合わせる。ソースが出来たら作り方3のタラバガニを加え、ソースと絡める。

5.作り方4のフライパンの中身を沸騰させ、弱火で2-3分煮込んだら水溶き片栗粉と溶き卵を加えてすぐに火を止める。よくかき混ぜてとろみを付けたら器に盛りつけて完成。

Point!
ショウガ、ニンニク、ネギは可能な限り細かくみじん切りにしましょう。ミキサーで粉砕してしまってもかまいません。


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