芋頭糕│タロイモ糕

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
台湾の伝統料理『芋頭糕│タロイモ糕』のレシピを紹介します。『炸雞排』の屋台などで揚げたものが食べられたり、『滷味』の具として使われたりとなかなかに応用範囲の広い料理です。甘いものや塩気の効いたものなどいくつか種類があります。

この『芋頭糕│タロイモ糕』は元々広東料理のメニューなのですが、台湾に伝わってからかなり形と食べ方が変ってしまいました。広東料理ではサツマイモデンプンではなくもち米を使って作り、『水晶餃』や『シューマイ』と同じように蒸篭で蒸して作ったものにオイスターソースなどをかけて食べます。

ベトナムにも『Bánh khoai môn』 という類似の料理があり、中国南部一帯にかけて古くから伝わる料理であると考えられます。

ベトナムより更に南の国、特に南洋諸島の国々ではタロイモ以外のイモ類、例えばヤムイモやサツマイモを使った類似の料理があります。調理法や味付けも各国地域の特色があってどれもおいしそうです。日本でオリジナルのイモケーキを作るならせっかくなので日本産のもち米とジャガイモを使って作りたいものです。隠し味に醤油や塩胡椒を加えるとおいしいですよ!


[材料]
タロイモ ……… 300g
 (なければサトイモ、ジャガイモなどで代用可)
サツマイモデンプン ……… 150g
水 ……… 200cc

[調味料]
砂糖 ……… 大さじ3

[作り方]
1.タロイモの皮を剥き、細かく千切りにする。これを耐熱の容器に乗せ、蓋をせずに蒸し器にかけて15分ほど強火で蒸して火を通す。

2.ボウルに水と砂糖を入れて溶かし、砂糖が完全に溶けたらサツマイモデンプンを入れてよく混ぜ合わせる。これに作り方1のタロイモを加え、よく混ぜ合わせておく。

3.ある程度の深さのある耐熱の容器に作り方2のタロイモとサツマイモデンプン液を入れ、均等にならす。蓋をせずにそのまま蒸し器にかけて強火で1時間ほど蒸して火を通す。

4.作り方3のタロイモに火が通ったら容器を取り出し、荒熱が取れたら切り分けて完成。

Point!
作り方4で切り分ける前に、容器に蓋をして冷蔵庫で冷やし固めればそのまましばらく保存できます。

できたものはそのまま食べても良いですが、油で揚げて塩胡椒を振ったり、鍋の具としても使ったりもできます。

砂糖を倍量ほど加えれば台湾の伝統菓子『甜芋頭糕』に早変わり。薄切りにしてそのまま食べたり、オーブンで炙って食べるのが通です。

少量のひき肉や千切りにした豚肉、干しエビなどを加え、砂糖を減らして塩を加えてつくる『芋頭糕』もあります。好みでどうぞ。


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