胗心相伴│砂肝とハツ炒め

難易度:☆ 調理時間:一瞬
前回に続いて安徽料理から『胗心相伴│砂肝とハツ炒め』のレシピを紹介します。砂肝と鶏の心臓を調味料で炒めた料理で、下ごしらえしておけば調理は一瞬で済みます。ビールのおつまみに食べたいですね。

砂肝はニワトリ(など)の砂嚢と呼ばれる器官のことで、解体したとき中に砂粒が入っていることから名付けられています。全ての鳥類がもつ器官で、ご先祖である爬虫類と魚類の一部もこの器官を持っています。また多くの恐竜も砂肝を持っていたと考えられています。

発達した筋肉の塊のような器官で、飲み込んだ砂粒を使って食材をすりおろし、胃に送る役目を持っています。

ニワトリやアヒルの砂肝は中国では各地で幅広く利用される食材の一つで、ニワトリのものは雞肫、雞胗、雞胃などと呼ばれます。今回の料理名にある「胗」が砂肝の意味です。台湾語では
腱」とかいてキアン、広東語では「脽」とかいてゾウのように発音します。ちなみにインドネシア/マレー語では「Ampela」というのですが、これってカヤツリグサ科の植物の学名だった気が…。調べてみるとやっぱりカヤツリグサの仲間で、それで作ったむしろを日本語でもアンペラというそうです。元の植物もマレー半島原産なので関係があるのかもしれません。ただジャワ語では「Rampela」と書くそうなので、別の語源由来の単語がたまたま同じ表記になったという可能性も…。思い出すことがあれば続けて調べてみます。

それではおいしく調理してください!


[材料]
砂肝 ……… 200g
鶏ハツ ……… 200g
赤ピーマン ……… 30g
トウガラシ ……… 30g
ショウガ ……… 15g

[調味料]
塩 ……… 小さじ1/3
味の素 ……… 少々
酒 ……… 大さじ1
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1
胡椒 ……… 少々
中華スープ ……… 大さじ2

[作り方]
1.砂肝を一口サイズに切り分ける。鶏ハツをうす切りにする。赤ピーマンを菱形に切る。トウガラシは種を除いて輪切りにする。ショウガをすりおろしておく。

2.沸騰したお湯に砂肝と鶏ハツをくぐらせてアクを抜いておく。

3.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油をひき、砂肝と鶏ハツを入れて火が通るまで炒める。続いて赤ピーマン、トウガラシ、すりおろしたショウガを入れて火が通るまで炒めたら、全ての調味料を一気に加えかき混ぜながら数秒間沸騰させたら火を止めて完成。

Point!
調味料を加える時は水溶き片栗粉だけ最後に加えても良いですが、一気に作るほうが手間もかからず簡単です。

砂肝もハツも同じように薄切りにしても作れますが、食感を変えるために少し違う厚さにしたほうがよいでしょう。


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